奴隷島の青年たち

KEYちゃん

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お客様目線(空のイルカ)

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「お客様、着きましたよ」
りょうたに起こされた。お腹にブラケットが掛かっている
「これ、りょうた君が掛けてくれたの?」
そう言うとりょうたは恥ずかしげに頷いた
「ありがとうね」
ブラケットを畳もうとすると、
「そのままで」
と、りょうたはブラケットを受け取った。手慣れた手つきでブラケットを畳む。そして、
「ゆっくりとお楽しみ下さい」
と、送り出してくれた
「うん、りょうた君のような気持ちの良い爽やかな子と楽しんでくるね」
空のイルカは手を振ってハシケに向かった
島のハーバーでも営業が出迎えてくれた
「空のイルカさま、ようこそお出で下さいました」
別の客にも別の営業担当が応接している
「お世話になります」
紳士の多いリゾートクラブである。空のイルカもキチンと応じた
「恐れ入ります」
と、言う営業担当にりょうたの接客が素晴らしかったと伝えておいた。客からの良い意見で彼の時給とかも上がるかも知れない
「ありがとうございます。責任者に申し伝えます」

少し歩くとラウンドカーが止まっていた。球場などでリリース投手をマウンドまで送るような小さな車である。お客様一組に1台用意されている。営業担当が先に乗り込みエンジンをかける。そして助手席のドアーを開けにまた外に出た。後部座席も無いこともないが狭い
歩けない距離ではないが少しでもお客様に楽をさせるおもてなしである
もっとも歩けば坂道なので少し疲れるかもではある

営業担当は空のイルカの荷物を持ち後部座席に丁寧に置いた
車が動き出した

営業担当は空のイルカをフロントまで案内して去った
「空のイルカさま、ようこそお出で下さりました」
フロントが挨拶し、会員証をカウンターのパソコンにスキャンした
「まずはお部屋に案内させます」
まだ、会員になって浅いがいつも先ずは客室に行くのが情報としてインプットされているようだ
部屋で少しだけ落ち着くとレストランで軽く食事をすませる
ここでは奴隷ボーイたちがボーイ風のメイド制服を着て接客してくれる。これも空のイルカの楽しみだ。ここで働く子は指名できる。もっとも先約があればそちら優先ではあるが
ここでの制服はメイドさんのよつにスカートではなく短パンになっている。女装でないのも空のイルカには嬉しい
可愛い男の子は男の子の姿か良いと思っている
空のイルカはメニューで注文を選び軽く手を挙げる
B6号のナンバープレートを付けたボーイが空のイルカの前で跪いた。プレートからブロンズクラスだと解る
「いらっしゃいませ」
注文を取りに来る
笑顔が可愛い。どことなしりょうたに似ている
「森のビーフハンバーグベルリン風と食後にアイスコーヒー」
ここでは滅多にアルコールは飲まない。酔わずにボーイを抱きたいからだ
B6号は端末に入力していく
「森のビーフハンバーグベルリン風と食後にアイスコーヒーですね?」
そして復唱する
「そう。そして君が欲しい」
B6号は真っ赤になった。初心なんだろう。空のイルカはますます気に入ったのだった
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