奴隷島の青年たち

KEYちゃん

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幸太と勇輝と田島三郎

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3人は名古屋駅に到着した
「少しご飯でもしよう」
田島三郎(味噌煮込みうどん)が言った
「名古屋は初めて?」
幸太(元17号)は家庭の事情でよく引っ越しした。父の借金取りから逃げるためだ。しかしその範囲は東京を中心とした関東圏であった。修学旅行などとも無縁だった幸太は関東圏以外の地に立ったことはない
「はい。初めてです」
「そうか?」
三郎はそう言いながら、幸太の過去を慮ってか、
「申し訳ないこと聞いたかな?」
と、聞いた。幸太は大きく首を振った
「そんなことないッス」
と、言って少し笑った。あの頃に比べたら今はずいぶん幸せだと思う
あちこちに逃げ借金を催促する声に怯えなくて良い。リゾートは自分の身体を性奴隷として性を売らせたが、その代わり今まで得られなかった高校卒業程度の学力と常識も与えてくれた
大検を受ければそこそこの大学には行けそうらしい。来年春から大学生になれるかも知れない。今は学年的には高校3年生だからストレートだ。その辺りを三郎に話し、
「オレ、リゾートには感謝してるんですよ」
とまとめた。ご飯も安楽な睡眠もリゾートで得た
勇輝(元2号)も、
「僕も名古屋、初めてです」
と、言った。両親を早くに亡くし親戚をたらい回しにされて、挙げ句リゾートに売り飛ばされた。勇輝も楽しい家族旅行や学校での旅行などない
「そうか。勇輝君には来年から高校生になってもらうね」
三郎が言う。それぐらいの費用は出してやるのは惜しくない
「どうして?」
そんなに親切にしてくれるの?
「俺、家族とかいないからなぁ」
三郎が言う。若いころから女性を愛せなかった三郎は結婚経験がない。子どもも生まれなかった。もし若いころに家庭を作っていたら可愛い息子たちに囲まれていたかも知れない
「俺ら三郎さんのこと大好きですよ。息子にして欲しいです」
幸太が言うと勇輝も頷いた
「イヤイヤ、俺は君たちを抱いたヤツだ。父親の資格なんてないよ」
三郎は恥ずかしげに言う
「大丈夫ですよ。また3人で遊ぼ~。なぁ、勇輝、良いよな」
勇輝も優しかった三郎には一定の好意を持っている。奴隷ボーイだった経験は2人に恋愛の常識を新たにさせた
「うん、幸太君」
普通の兄弟のようでもある。恋人ではあるけど
「じゃ、俺の息子になるか?正式に……」
三郎は2人を養子として迎えようと考えた。今まで残した資産も継続して欲しい
幸太は断った
少しガッカリする三郎に幸太が説明した
まずは父親とはエッチなことはできない。勇輝と3人で三郎を楽しませてあげたい
あとは三郎は資産家なようだ。それを継続することなどできない。もっと相応しい人物を探すべきだと言った
「俺たちはそれには汚れています」
とも言った。やはり奴隷ボーイだったことにコンプレックスを抱いている。多くの元奴隷ボーイは自分の身体を汚れていると思っている
例えば純也(元37号)や保(元45号)なんかもそうだ
奴隷ボーイになる経験は男子にもそのような感情を植え付けるようだ
「お前たちは汚れてなんかいない!!」
三郎は否定した。こんないじらしい子たちが汚れてなんていようはずない
「見た目も心も身体も全部、綺麗だ。誰よりもな」
三郎が言い2人は涙ぐむのだった
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