新米神様、世界を創る

黒蓬

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18.精霊たちの絆

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黄昏の調和を果たし、精霊たちとの結束が深まったセイルだったが、新たな課題はすぐに訪れた。神殿の水晶球がかすかに揺れ、未知のエネルギーが広がっていた。

「なんだこれ?また何か起きそうだな……」

セイルが水晶球を覗き込むと、そこに映し出されたのは広大な空間。穏やかな昼と夜が交互に訪れる中、大地に突如としてひび割れが広がり始めていた。

アルディアが眉をひそめる。

「これは地殻の動きが不安定になっている証拠だ。地下のエネルギーが暴発すれば、大地全体に影響が出る。」

「えっ、それってヤバいんじゃないか?」

セイルが焦る。

「その可能性は高いわ。」

アリエルが静かに答える。

「もしこのまま放置すれば、私たちが安定させた黄昏の調和も崩れるかもしれません。」

精霊たちは一斉にセイルの方を見た。
その視線は「次の一手をどうするか」を問うている。

セイルは肩を叩いて気を引き締めた。

「よし、またみんなで協力してこの問題を解決しよう!」

まず、アルディアが地下のエネルギー源を探る役割を引き受けた。

「地下には未知の力が隠されている。それを安定させるには、私が自ら触れて確かめるしかない。」

アリエルが補足する。

「地下の熱や動きは水の流れにも影響します。私も力を貸します。」

「私は風の流れで異常を察知し、必要なら災害を和らげる。」

エアレットが軽やかに翼を広げる。

ノクスとアウラも力を貸すことを申し出た。ノクスは闇の力で余分なエネルギーを吸収し、アウラは光の力で残りのエネルギーを鎮める役割を担うという。

「じゃあ俺は……えーと、どうすればいいんだ?」

セイルが思い浮かばずにそう言うと、リーネがため息をついた。

「セイル。あなたにはエネルギーの調整を指揮する重要な役目があるわ。」

精霊たちはセイルの指揮のもと、それぞれの力を発揮して地下の異常に立ち向かった。アルディアが大地に手をかざすと、地中深くから脈動するエネルギーが伝わってくる。その力を目視できるようにアウラが光を照らし、ノクスがその影を形づくることで、地下の構造が浮かび上がった。

「エネルギーが過剰に蓄積している場所を見つけた!」

アルディアが叫ぶ。その場所は地下の巨大な空洞で、赤熱した岩石が渦を巻いていた。

「熱が水脈を変化させている。」

アリエルが冷却の水流を送り込み、熱の抑制を試みる。しかし熱の力は強力で、さらに空気の流れが乱れて地上にも影響を与え始めた。

「地上は任せて!私の風で地上の混乱を防ぐ!」

エアレットが勢いよく舞い上がり、穏やかな風を地表に吹かせて生物達の気持ちを落ち着かせた。

「私達も手を貸そう」

ノクスがアリエルの抑制している熱エネルギーの一部を吸収し、アウラがエネルギーを浄化して精霊たちの力に還元していく。

その様子を見たセイルは、精霊たちの連携に感動しながらも、自らの役割を果たすべく行動を起こした。

「俺がエネルギーの流れを固定する!」

セイルが水晶球に触れ、すべての力が調和するように念じる。

精霊たちの力とセイルの調整が功を奏し、地下のエネルギーは静まり、ひび割れた大地も徐々に元の姿を取り戻した。

アルディアが疲れた表情で地上に戻る。

「これで一安心だ。だが、このような問題はまた起きる可能性がある。」

「そうね。でも、私達が協力すればきっとどんな困難も乗り越えられるわ。」

アリエルが微笑む。

ノクスとアウラもそれぞれ満足げに頷き、エアレットが爽やかな風を送りながら、「次はもっとスムーズに解決できるはず!」と明るく声をあげる。

セイルはほっと一息ついてから皆に礼を言った。

「ありがとう。みんなのおかげで問題を解決できた。」

神殿に戻ると、セイルは水晶球を見上げ、さらなる創造に向けて新たな決意を固めた。この世界はまだ未完成だが、彼と精霊たちの力で、きっと完璧な調和を手に入れる日が来ると信じている。
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