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一
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王族・貴族・将来有望な庶民と様々な身分の生徒が通う王都ヴェラス学園。
そんなヴェラス学園の高等部には、現在『王子』と呼ばれている生徒が二人いる。
一人は『リアル王子』こと、デビッド・オズボーン。
オズボーン王国の王太子でもある彼は、容姿端麗、文武両道。それでいて、身分の高さを鼻にかけることは無く、誰にでも手を差し伸べようとする人格者。
高等部に進学早々生徒会長に任命され、そつなく仕事をこなし、生徒達をまとめ上げている。
まさに理想の王子像を体現したような人物だ。
もう一人は『人形王子』こと、ブライアン・クーパー。
クーパー侯爵家の嫡男である彼は、風紀委員長として学園の風紀を取り締まっていた。
容姿端麗、文武両道、身分で人を判断しない……というところまではデビッドと同じだが、ブライアンの場合誰に対しても冷たい対応をすることで有名だった。
温度を感じさせない碧眼の瞳はどんな時でも揺らがないとまで言われ、まるで血の通っていない人形のような整った顔立ちとその性格から生徒達の間では密かに人形王子と呼ばれている。
二人とも三年生で、共通点は多いがタイプは真逆だ。
それゆえ、女子生徒達からの人気を二分にしていた。
そんな二人には幼い頃から婚約者がいる。親に決められた彼らにふさわしい婚約者が。
しかし、彼らはヴェラス学園高等部で運命の相手に出会ってしまった。
と、いう噂が一時期学園中で囁かれていた。
その『運命の相手』というのが他でもない、私ことアンジェラ・ウーズナムだ。
一応男爵令嬢という身分だが、母方の血筋を辿っていけば公爵家に辿り着く、れっきとした貴族だ。
そんな私はヴェラス学園には高等部から入学した。初等部、中等部は地方の学園に通っていたのだ。
自慢じゃないが私は昔から男性にモテた。
今は亡きお祖母様に似た赤茶の髪に垂れ目気味な赤色の瞳。年齢に見合わないメリハリボディとぽってりとした唇に泣き黒子は男性受けするらしい。そのせいか女性達からは偏見の目で見られることがよくあったが、こう見えて私は男性と付き合ったことは一度も無いし、婚約者もいない。
だって、お祖母様が教えてくれたから。
「アンジェラの運命の相手は王都ヴェラス学園にいるの。だから、他の男なんかに目移りしちゃダメよ」って。
お祖母様が言うことは絶対なの。
だから、私は運命の相手との出会いを、ヴェラス学園に入学するのを楽しみにしていたわ。
本当はもっと早く入学したかった。
でも、お祖母様が「まだその時ではないわ」って言うから我慢したの。
そして、とうとうその時がきた。
お祖母様が今わの際に私の手を握って言った言葉を胸に、私はヴェラス学園高等部に入学した。
入学してから色んな男性に声をかけられたけど、私が一番ビビッときたのは彼だ。
正直に言えば、デビッド様にもちょっとだけ気持ちがゆらいだけど、私には王太子妃なんて無理だし……デビッド様はすぐに私への興味を失ったようだったから違うと判断したわ。
それに比べて彼は、今も私に情熱的に愛を囁いてくれる。
だから、私は彼が運命の相手だと確信したの。
王太子であるデビッド様と並ぶくらい女性人気が高くて、侯爵令息という身分を持っている彼。皆から人形王子と呼ばれている彼。
そう、私の運命の相手はブライアン様だ。
他人……特に女性には冷たいブライアン様が、私にだけは優しく接してくれる。
愛おしげに細められたブライアン様の瞳に映るのは私だけ。
ブライアン様に好意をよせる女生徒達が憎々しげに私を見てくるけど、全然怖くなんてないわ。
むしろ、そのたびにゾクゾクとしたナニカが私の背中を走っていく。
特に、ブライアン様の婚約者が私達を見て驚いていた時なんか……最っ高に興奮したわ。
ブライアン様の婚約者……確か、ソフィー・ジャーシー様と言ったかしら。
そのソフィー様が信じられないものを見るような目で私達をじっと見つめてきた時、ブライアン様はソフィー様の視線から私を守るように前に立って庇ってくれたの。
あの時の私ったら感動して思わず淑女のマナーなんて忘れてブライアン様の背中に抱きついてしまったわ。
その後のブライアン様の様子がなんだかおかしかったけど……どうやら照れていたみたい。
そんなブライアン様が可愛くて、愛おしくてたまらなかったわ。
でも……悲しいことに、ブライアン様の婚約者は今もソフィー様のままなの。
噂では、二人の婚約は金銭的な理由から侯爵家と公爵家を縁づけるために結ばれた政略的なものだと聞いたわ。
それってつまり……どんなに私達が愛し合っていたとしても、私がブライアン様の婚約者になるのは難しいってことよね。
私の方がよっぽどブライアン様から愛されているのに……どうして運命ってこうも残酷なのかしら?
もし……もしも、ソフィー様が取り返しのつかないナニカをしでかしたとしたら、婚約は解消されるわよね。
ふと、よくない考えが頭をよぎって慌てて首を横に振る。でも、なかなかその考えは消えてくれない。
だって……想像せずにはいられないんだもの。
ソフィー様ではなく、私がブライアン様の横に立つ未来を。
◆
最近の私達は、人目もはばからずに一緒にいる。卒業までの関係を惜しむように。
もう学園内で私達の関係を知らない人はいないのではないかしら。
『風紀委員長であるブライアン様があれでいいのか?』という声もあがっているようだし。
――――ブライアン様の為を思えば自重した方がいいことくらい私だってわかっているわ。
でも、こうしていられるのもあと少しだけなのよ。
卒業後は、嫌でもブライアン様をソフィー様に返さないといけない。
ブライアン様が公爵家に婿入りしてしまえば、きっと顔を合わせることさえ許してもらえないだろう。
想像するだけで悲しくて、悔しくて、私は隣にいるブライアン様の腕にぎゅっと抱きついた。
ふと、視界の端にソフィー様らしき人物が映りこむ。
私は衝動的に顔を上げ、ブライアン様の顔を両手で引き寄せると唇を奪った。
ソフィー様に見せつけるように口づける。
うっすらと目を開いてみれば、顔面蒼白でこちらをじっと見つめているソフィー様が確認できた。自然と口角が上がる。
私は再び目を閉じて、ブライアン様との口づけを楽しんだ。
ソフィー様に背を向けているブライアン様は、すぐそこにソフィー様がいるとは露程も気づいていないだろう。
いや、私とブライアン様の立ち位置が逆でもブライアン様は気づかないかもしれない。
それほど、ブライアン様は私との口づけに夢中になっている。
――――そこで、よく見ていなさいよ。そうすればわかるでしょう? ブライアン様が心から愛しているのは誰なのか。
ソフィー様にもわかってもらえるようにと、激しくブライアン様を求める。
ブライアン様も応えるように深い口づけを返してくれた。
長い口づけの後、唇がゆっくりと離れる。
チラリと見れば、ソフィー様はいなくなっていた。
私はフンッと鼻から息を出す。
――――これでわかったでしょう。私達がどれだけ愛し合っているのか! ブライアン様と結婚したところで惨めな毎日を送る羽目になるだけよ。それが嫌なら、早く家に帰って父親にでも婚約解消を願い出なさいよねっ。
もうここにはいないソフィー様へ強く念を送り、ブライアン様にガバッと抱きついた。着やせするブライアン様の立派な胸筋に頬を擦り付ける。
マーキング後、ブライアン様の顔が見たくなって顔を上げると、ブライアン様はぼんやりとどこか遠くを見ていた。
ざわり、と心が騒ぐ。
不安になって、慌ててブライアン様の腕をひいた。
我に返ったかのようにブライアン様の瞳が揺れ、私を捉える。
「どうした?」と笑みを浮かべて聞いてくるブライアン様。
けっして他の女には見せない表情にホッと息を零す。
「ブライアン様……ブライアン様の心は私だけのものよね?」
「……ああ、もちろん」
再び近づいてくる唇。
私は応えるように目を閉じながらブライアン様の首に手を回した。
目を閉じる瞬間、左手首につけているブレスレットがキラリと光った気がした。
気を取られたのはその一瞬だけ、すぐに冷たい唇が私の唇に重なり、ブライアン様との口づけに夢中になった。
そんなヴェラス学園の高等部には、現在『王子』と呼ばれている生徒が二人いる。
一人は『リアル王子』こと、デビッド・オズボーン。
オズボーン王国の王太子でもある彼は、容姿端麗、文武両道。それでいて、身分の高さを鼻にかけることは無く、誰にでも手を差し伸べようとする人格者。
高等部に進学早々生徒会長に任命され、そつなく仕事をこなし、生徒達をまとめ上げている。
まさに理想の王子像を体現したような人物だ。
もう一人は『人形王子』こと、ブライアン・クーパー。
クーパー侯爵家の嫡男である彼は、風紀委員長として学園の風紀を取り締まっていた。
容姿端麗、文武両道、身分で人を判断しない……というところまではデビッドと同じだが、ブライアンの場合誰に対しても冷たい対応をすることで有名だった。
温度を感じさせない碧眼の瞳はどんな時でも揺らがないとまで言われ、まるで血の通っていない人形のような整った顔立ちとその性格から生徒達の間では密かに人形王子と呼ばれている。
二人とも三年生で、共通点は多いがタイプは真逆だ。
それゆえ、女子生徒達からの人気を二分にしていた。
そんな二人には幼い頃から婚約者がいる。親に決められた彼らにふさわしい婚約者が。
しかし、彼らはヴェラス学園高等部で運命の相手に出会ってしまった。
と、いう噂が一時期学園中で囁かれていた。
その『運命の相手』というのが他でもない、私ことアンジェラ・ウーズナムだ。
一応男爵令嬢という身分だが、母方の血筋を辿っていけば公爵家に辿り着く、れっきとした貴族だ。
そんな私はヴェラス学園には高等部から入学した。初等部、中等部は地方の学園に通っていたのだ。
自慢じゃないが私は昔から男性にモテた。
今は亡きお祖母様に似た赤茶の髪に垂れ目気味な赤色の瞳。年齢に見合わないメリハリボディとぽってりとした唇に泣き黒子は男性受けするらしい。そのせいか女性達からは偏見の目で見られることがよくあったが、こう見えて私は男性と付き合ったことは一度も無いし、婚約者もいない。
だって、お祖母様が教えてくれたから。
「アンジェラの運命の相手は王都ヴェラス学園にいるの。だから、他の男なんかに目移りしちゃダメよ」って。
お祖母様が言うことは絶対なの。
だから、私は運命の相手との出会いを、ヴェラス学園に入学するのを楽しみにしていたわ。
本当はもっと早く入学したかった。
でも、お祖母様が「まだその時ではないわ」って言うから我慢したの。
そして、とうとうその時がきた。
お祖母様が今わの際に私の手を握って言った言葉を胸に、私はヴェラス学園高等部に入学した。
入学してから色んな男性に声をかけられたけど、私が一番ビビッときたのは彼だ。
正直に言えば、デビッド様にもちょっとだけ気持ちがゆらいだけど、私には王太子妃なんて無理だし……デビッド様はすぐに私への興味を失ったようだったから違うと判断したわ。
それに比べて彼は、今も私に情熱的に愛を囁いてくれる。
だから、私は彼が運命の相手だと確信したの。
王太子であるデビッド様と並ぶくらい女性人気が高くて、侯爵令息という身分を持っている彼。皆から人形王子と呼ばれている彼。
そう、私の運命の相手はブライアン様だ。
他人……特に女性には冷たいブライアン様が、私にだけは優しく接してくれる。
愛おしげに細められたブライアン様の瞳に映るのは私だけ。
ブライアン様に好意をよせる女生徒達が憎々しげに私を見てくるけど、全然怖くなんてないわ。
むしろ、そのたびにゾクゾクとしたナニカが私の背中を走っていく。
特に、ブライアン様の婚約者が私達を見て驚いていた時なんか……最っ高に興奮したわ。
ブライアン様の婚約者……確か、ソフィー・ジャーシー様と言ったかしら。
そのソフィー様が信じられないものを見るような目で私達をじっと見つめてきた時、ブライアン様はソフィー様の視線から私を守るように前に立って庇ってくれたの。
あの時の私ったら感動して思わず淑女のマナーなんて忘れてブライアン様の背中に抱きついてしまったわ。
その後のブライアン様の様子がなんだかおかしかったけど……どうやら照れていたみたい。
そんなブライアン様が可愛くて、愛おしくてたまらなかったわ。
でも……悲しいことに、ブライアン様の婚約者は今もソフィー様のままなの。
噂では、二人の婚約は金銭的な理由から侯爵家と公爵家を縁づけるために結ばれた政略的なものだと聞いたわ。
それってつまり……どんなに私達が愛し合っていたとしても、私がブライアン様の婚約者になるのは難しいってことよね。
私の方がよっぽどブライアン様から愛されているのに……どうして運命ってこうも残酷なのかしら?
もし……もしも、ソフィー様が取り返しのつかないナニカをしでかしたとしたら、婚約は解消されるわよね。
ふと、よくない考えが頭をよぎって慌てて首を横に振る。でも、なかなかその考えは消えてくれない。
だって……想像せずにはいられないんだもの。
ソフィー様ではなく、私がブライアン様の横に立つ未来を。
◆
最近の私達は、人目もはばからずに一緒にいる。卒業までの関係を惜しむように。
もう学園内で私達の関係を知らない人はいないのではないかしら。
『風紀委員長であるブライアン様があれでいいのか?』という声もあがっているようだし。
――――ブライアン様の為を思えば自重した方がいいことくらい私だってわかっているわ。
でも、こうしていられるのもあと少しだけなのよ。
卒業後は、嫌でもブライアン様をソフィー様に返さないといけない。
ブライアン様が公爵家に婿入りしてしまえば、きっと顔を合わせることさえ許してもらえないだろう。
想像するだけで悲しくて、悔しくて、私は隣にいるブライアン様の腕にぎゅっと抱きついた。
ふと、視界の端にソフィー様らしき人物が映りこむ。
私は衝動的に顔を上げ、ブライアン様の顔を両手で引き寄せると唇を奪った。
ソフィー様に見せつけるように口づける。
うっすらと目を開いてみれば、顔面蒼白でこちらをじっと見つめているソフィー様が確認できた。自然と口角が上がる。
私は再び目を閉じて、ブライアン様との口づけを楽しんだ。
ソフィー様に背を向けているブライアン様は、すぐそこにソフィー様がいるとは露程も気づいていないだろう。
いや、私とブライアン様の立ち位置が逆でもブライアン様は気づかないかもしれない。
それほど、ブライアン様は私との口づけに夢中になっている。
――――そこで、よく見ていなさいよ。そうすればわかるでしょう? ブライアン様が心から愛しているのは誰なのか。
ソフィー様にもわかってもらえるようにと、激しくブライアン様を求める。
ブライアン様も応えるように深い口づけを返してくれた。
長い口づけの後、唇がゆっくりと離れる。
チラリと見れば、ソフィー様はいなくなっていた。
私はフンッと鼻から息を出す。
――――これでわかったでしょう。私達がどれだけ愛し合っているのか! ブライアン様と結婚したところで惨めな毎日を送る羽目になるだけよ。それが嫌なら、早く家に帰って父親にでも婚約解消を願い出なさいよねっ。
もうここにはいないソフィー様へ強く念を送り、ブライアン様にガバッと抱きついた。着やせするブライアン様の立派な胸筋に頬を擦り付ける。
マーキング後、ブライアン様の顔が見たくなって顔を上げると、ブライアン様はぼんやりとどこか遠くを見ていた。
ざわり、と心が騒ぐ。
不安になって、慌ててブライアン様の腕をひいた。
我に返ったかのようにブライアン様の瞳が揺れ、私を捉える。
「どうした?」と笑みを浮かべて聞いてくるブライアン様。
けっして他の女には見せない表情にホッと息を零す。
「ブライアン様……ブライアン様の心は私だけのものよね?」
「……ああ、もちろん」
再び近づいてくる唇。
私は応えるように目を閉じながらブライアン様の首に手を回した。
目を閉じる瞬間、左手首につけているブレスレットがキラリと光った気がした。
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