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第1章
第6話
しおりを挟む石像の下から出てきた階段を降りると、古めかしい木製の扉が目の前に現れた。
私はゆっくりとドアノブを捻り、部屋の中に入る。そこは広い石畳が敷かれ、中央には祭壇のようなものが設置されていた。
私は当たりを見回す。部屋はシーンと冷たい静寂が保たれていた。今まで宮殿に住んでいて、こんな部屋があることは全く知らなかった。
祭壇に近づくと、そこには水を張った桶が置かれていた。誰かがここに来ているのだろうか?私はその水を覗き込む。
すると、キラキラと、水の底で何かが光ったように見えた。桶に手を入れ、中のものを取り出すと、銀色のロケットが着いたペンダントだったら。
「これは…」
「おめでとうございます、リリーお嬢様」
いきなり後ろから声がした。反射的に振り返ると、そこには祭服を着た中年男性の姿があった。
「あなたは…クストーデ卿!」
「はい、お久しぶりですね」
クストーデ卿はにこやかな笑みを見せた。彼はカリタ教の枢機卿のひとりで、古くから聖女の側近として活躍している一族の者だった。
前回のリリーの人生では、フォリアが皇帝に着任した際に、禁教令に反発したため暗殺されてしまった。
「あの、どうしてここに?ここは何なんですか?」
「リリーお嬢様は猊下の助言によって『聖遺物の間』に辿り着きました。私は猊下に代わり、この部屋を管理する役目を負っているのです」
「聖遺物の間……?」
私が繰り返すと、クストーデ卿は頷いた。
「ここはカリタ教の聖人が遺した聖遺物を保管する間です。聖遺物は聖人の生前持っていた聖力が宿ると言われ、その力を必要とする者の前に現れます。
リリーお嬢様が今お持ちになっているペンダントも、その聖遺物のひとつ。そのペンダントの持ち主として選ばれたのです」
「これが、聖遺物……」
私はじっくりと手元のペンダントを見つめた。
聖典などで聖遺物の表記は見たことがあるが、架空の存在の話だと思っていた。まさか実在するなんて……。
「この場所は選ばれた聖人とクストーデの一族しか知らされていません。…疚しい心を持つ者にこの場所が知らされると脅威になると考えられ、石像のような仕掛けをつくり隠しておりました」
「そうだったんですね……」
私が聖女に任命された時には知らされていなかった。禁教令が出たタイミングで宮殿も制圧され、カリタ神の像も取り壊されたため、この部屋へは来ることが出来なかっただろう。
今回は聖女になる前のタイミングで知ることが出来た。未来は、いい方向へと変わっている。
私はペンダントを強く握った。
▽
ペンダントは一見、特別な力が宿っているようには見えない。付けていても、私本人の体調は変わらなかった。
「リリー、明日より謹慎を解除するが、ひとつだけ約束しなさい」
お父様の部屋に呼ばれた私は、椅子に腰かけながら話を聞いていた。
「どんな用事であろうと、絶対にひとりで行動しないこと。護衛騎士のそばを離れてないこと」
「わかりました、お父様」
「…ここ最近、リリーの外出が増えているし専属の護衛をつけた方がいいのかもしれないな」
お父様は煮え切らない様子で何やらブツブツ呟いていた。
何はともあれ、謹慎は解除されるのだ。
明日になったらクリミネの丘の屋敷とやらに向かってみよう。
あれからジェロは夢に出てきていないが、聖遺物の間を案内してくれたり、私のことを見ているのは間違いない。
魔女と対峙する前に、今の私の聖力がどれ位のものなのか聞いてみたかったけど仕方ない。この謹慎期間中も祈祷の時間を増やしたし、確実にレベルアップしてるだろう。
▽
翌日、宮殿から馬車でクリミネの丘を目指すと、車窓から表通りに見慣れた姿を見つけた。私は慌てて馬車を止めさせる。
「フェデーレくん!」
「……お前」
フェデーレはひとりで歩いていた。私が声をかけると、面倒くさそうな表情をする。
「フェデーレくん、どこに行くの?」
「どこだっていいだろ、お前には関係ない」
「あるよ。だって私、フェデーレくんに悪いことして欲しくない」
私の言葉にフェデーレは苛ついた声を出す。
「俺が何しようと別にいいだろ。一々構ってくんな」
「フェデーレくんはどうしてあの組織と絡んでいるの?」
「……あそこは俺の居場所なんだよ」
「違う。フェデーレくんの居場所はあそこじゃないよ」
私はフェデーレの手を掴んだ。フェデーレは驚いた顔をして、私を見つめる。
「あの組織にいても本当の『家』にも『家族』にもなれないよ。…フェデーレくんが住民の人達に渡している薬物と同じ。ただ都合のいい夢を見させてくれる場所にすぎない」
「…………」
「孤児院にも教会にも、フェデーレくんの居場所はあるよ。もしそれも嫌だったら、私がフェデーレくんの居場所を作ってあげる」
「……お前」
どうしてそこまで。フェデーレは吐き捨てるように小さく呟いた。
フェデーレはまだ子どもだ。親に捨てられて孤児院にいる自分の劣等感や孤独によるトラウマや将来の不安を、ひとりで抱え込んでいるのだと思う。
優しく導いてあげれば、きっと目を覚ますはず。フェデーレは甘えられる存在が必要なのだ。
「フェデーレくん、一緒に行こう」
「…どこに」
「組織のボスに会いに行くの」
「……は?」
「それで、『もう今後一切フェデーレは手を貸さない』って宣言するから」
「ちょっと待て、お前何考えてんだ」
慌て出すフェデーレを無視し、一緒に馬車に乗り込む。騎士に屋敷に向かうように伝えた。
「…お前はボスの怖さを知らない。お前みたいなやつが歯向かえる相手じゃないんだよ」
「大丈夫。ちゃんと考えてるから」
「………」
ありえないといった顔でフェデーレはため息をついた。
ずっと引きこもりだった自分が、いきなりギャングの親分に会いに行くだなんて…。フェデーレの前では平然を保っているが、内心は心臓がバクバクといってる。
▽
屋敷は門が開いたままになっており、私たちはそのまま屋敷の中に足を踏み入れた。屋敷にはハウスキーパーも組織の人間もいないようだった。しんと静まり返っていて、人の気配が全くしない。フェデーレは慣れた様子で屋敷内を歩き、ボスの部屋まで案内した。
「フェデーレくんはボスに会ったことあるの?」
「ない。俺も含め他の連中も声だけしか聞いた事がない」
「声?」
「ボスはベットの上から動かないから」
ガチャりと重たい扉を開けると、薄暗い部屋が広がっていた。壁には棚が敷き詰められ、昼間なのにカーテンは閉じたまま。ごちゃごちゃした机には、呪い道具や怪しげな液体が入った瓶、紫色に光る水晶などが置かれていた。部屋の奥に、天蓋の付いたベットがあり、人影が見えた。
──この部屋の雰囲気…気持ち悪い。屋敷に近づ居ている間も、薄々邪悪な気配を感じていたが、部屋に入った途端更に濃い空気として溢れていた。
これは、恐らく黒魔術の痕跡……。禍々しいオーラが溢れている。
間違いない、ここに魔女がいる。
ということは、もしかして魔女の正体は……。
「ご機嫌よう、フェデーレ。そして、フェルナンド嬢」
ベットの人影から嗄れた女性の声がした。
女性は私の正体も、ここに来ることも知っていた。即座に、背後にいた騎士達が警戒する気配がした。
「ご機嫌よう。あなたがフェデーレのボスですか?」
私はベットに近づき、女性に話しかける。
「ええ、そうよ」
「話があって来ました。──フェデーレは今後この組織とは決別します。孤児院の子ども達を誘うのも辞めてください」
「……お前」
フェデーレは躊躇った顔で私を見た。ベットの奥から、クカカカと不気味な笑い声がする。
「フェデーレ、いいのかい?私たちはお前を必要としているよ。お前が望むならずっとここにいたっていいんだ」
「……俺はっ」
「…フェデーレくん」
私はフェデーレの手を握りしめ、彼に向き合った。フェデーレがハッと息を飲む。
「私はあなたを裏切らない。見捨てないし、勝手に置いていかない」
「!」
「だから信じて。ここに居ても、あなたは本当の信頼を得られることはない」
「本当の信頼……」
フェデーレの瞳が揺らぎ、体が震えていた。
「フハハ!さすが次期聖女候補だね。でもこっちだってそう簡単に従うつもりはないよ」
「分かってます。だから、本当の目的は違うんです」
「何?」
「魔女を祓いに来たんです」
私が手を挙げると、後方にいた騎士が荷馬車から運んだ樽を床に転がした。栓を開け、部屋中に中の液体を撒き散らす。
「これは何を……」
「まず聖水を床に撒いて、悪魔が立ち寄れないように結界をつくります。
──瘴気も漂っているので、呪い道具は壊して換気もしてください」
「かしこまりました!」
「お前ッ!やめろ!」
怒った魔女が勢いよく手を伸ばしてくる。私は魔女の手首を掴みあげ、力を込めた。
「ぅぐ、ぐぁぁあああッ」
一心に念じると、身体中の聖力が魔女と触れている箇所に集まり、眩い光を放った。聖力が触れている所から、ジワジワと焼き焦げていく。魔女は苦しそうな声を出しもがき始めた。
「お前ッもしや聖遺物を持っているな……」
「ただの小さい女の子だからって油断したでしょ。易々とこの屋敷に入れたのが間違いだったわね」
「……くぅぅこんな力を持っているとは、聞いていないッ!」
メリメリと魔女が溶かされていく。
魔女は私が誰かは分かっても、私がジェロやお祖母様の力を借りて、特訓していた事までは知らなかったようだ。
「あなたはクリミネの町に何百年も不浄な空気を流し続け、住人たちに薬物を渡してコントロールしていた。クリミネの人々の心の隙間に漬け込んで、違法行為を繰り返させた…そこまでしたのは何故?どうしてクリミネの人を巻き込んだの?」
「ふ、フハハハハッ!…人の醜い心は悪魔の大好物よ…私は不死の命の対価を払い続けただげ…町の住民がどうなろうが知っだごっちゃないわよ゛」
「……可哀想な人」
魔女の皮膚と肉がドロドロに溶け、変わり果てた姿となっていた。ゼェハァと苦しそうな息が漏れている。────もう少しで、魔女を倒すことが出来る。
「…最期に置き土産をあげる、じゃあね」
魔女はいきなり掴まれていない方の手を挙げた。人差し指を指し、フェデーレに向けた。
「フェデーレ!」
魔女の指から稲妻のような光が流れた。私は、硬直するフェデーレに覆い被さるように飛び込んだ。背中に燃えるような痛みを感じ、私は顔をしかめる。
「おい!お前、大丈夫か!?」
気力を失くした私はフェデーレにもたれかかった。ベットの上には魔女が燃え尽くされた後の灰が残されていた。
…良かった。魔女を倒したんだ。これでフェデーレも町も救われる……。
「お嬢様!」
「……大丈夫、聖力を使いすぎたみたい。オルファーノ院長のところへ向かってくれる?」
「かしこまりました」
騎士の腕を支えにしながら、ゆっくりと立ち上がった。フェデーレはひどく混乱した顔で私を見上げていた。
「フェデーレくん」
にっこりと私は微笑んだ。
「一緒に帰ろう」
▽
孤児院に着いた私は、院長の聖力によって魔女から受けた傷を治癒してもらった。大人しく横になっていると、自分の聖力も回復して元気になった。
治療を受けながら事の顛末を院長に話すと、とても驚きながら聞いていたが、最後には涙ぐみながら私にお礼を言った。
「リリーお嬢様…この町を救って下さり、ありがとうございます」
「そんな!お礼を言われることでは…」
クリミネの町を救ったのは、自分の聖力を増幅させる為だ。自分の為という不純な動機で動いたことだから、お礼を言われる資格はないんじゃないかと思う。
「いいえ、リリーお嬢様のおかげです。これで子どもたちも安心して暮らせます」
「…良かったです。お母様が守りたかったものを守れました」
「リリーお嬢様……」
オルファーノ院長と話していると、いきなりガチャと部屋のドアが開いた。ノックもせずに入ってきたのはフェデーレだった。
「……お前、傷は」
フェデーレはぶっきらぼうに尋ねた。
「もう大丈夫。魔女から受けた傷はほとんど跡もなくなったよ」
あの時、フェデーレを庇って受けた傷は火傷のように爛れていたが、院長の聖力のおかげでほとんど完治していた。もし、聖力を持たないフェデーレが受けていたら、火傷どころではなかっただろう。
フェデーレは私の安否を確認すると、ほっとした顔をした。
「そういえば、何でボスが魔女だって知ってたんだ?」
「うーん、クリミネには前々から魔女がいるんじゃないかと思ってたの。その正体があの組織のボスだとは、実際に会うまで知らなかったけど」
魔女のことはジェロから聞いた情報のため、なぜ魔女がいると思ったかについては説明しづらい。
曖昧な回答になってしまったが、フェデーレはふうんと特に気に止めていなかった。
「……あのさ」
フェデーレが恥ずかしそうに言い淀んだ。モゴモゴと口篭る彼を、私と院長はどこか生易しい目で見ていた。
「お前のこと邪険にして悪かった……あと、ありがと」
「リリー」
「え?」
「お前、じゃなくてリリーって呼んで」
にこりとフェデーレに笑いかけると、フェデーレは顔を赤くして俯いた。
つっけんどんな態度を取っていたけど、根は優しい子なのかも。
こんな子が悪の道に染まり続けなくて良かった。クリミネも魔女の力から浄化されたし、どんどん復興していくだろう。
▽
「────以上が、リリー・フェルナンド嬢の直近の活動報告となります」
リリーに付けていた従者は、一連の出来事を報告した。
首都の南に位置する、クリミネ……治安が悪く、犯罪と貧困が絶えない町と聞いていた。
行政も失敗し、もはや国にも見捨てられた町だったが、その背後に魔女がいたとは驚きだ。
しかも、それを突き止め町を救ったのが彼女だとは……。
「分かった。引き続き監視を頼む」
「かしこまりました、フォリア皇子殿下」
兵士は静かに部屋を去った。誰もいなくなった部屋の中で、彼女のことを考える。
キミは一体何者なんだい?リリー。
ある時はお転婆な姫のようで、ある時は民を救う女神のようだ。
危険を顧みず、自分の身を犠牲にする姿は聖女そのものだとも言える。
掴みどころのない、その正体を自分の手で暴いてみたい。
ふと、窓に映る自分の姿を見ると、自分が知らないうちに笑っていたことに気がついた。
自分が思ってるより、リリーのことが気になっているみたいだ。
────これが、彼女に対する執着のはじまりだった。
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