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子供を預かって!夫の浮気相手が夫婦で旅行に行くからと私に無理矢理子供を預けてきた…やってやりましょう

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お昼ごはんを食べていると、いきなり浮気相手が小さな子供を連れてやって来た。
そして、いきなり「子供を預かって」と私に子供を抱かせる。
「え!?いきなり子供を預かっててなんですか。夫の浮気相手の子供を預かる人がどこにいるんですか?」
「あなたの夫をしょっちゅう預かって、このあたしを抱かせてやってるのよ?今度はあんたが預かる番でしょうよ」
「訳のわからないことを言わないでください」
「訳をわからなくしてるのは、あんたの方なの!とにかく、ここに子供をおいていくから!1週間よろしくね!」
玄関のドアを勢いよくバタンッと閉めて、サッサと行ってしまう浮気相手の女。
なんて人なのかしら。

その時だった。
「アアーーーン!ママあーー」子供が派手に泣き出した。
「もう、泣きたいのはこっちの方よ!」子供の背中をポンポン叩いて、なんとか泣き止ませる。
子供を預かった私は、ご飯を作ってあげたり、オシメを取り替えたりして、その日は子供の面倒で終わってしまった。
「これがあと6日間続くって…無理よ!!」すやすや寝ている子供の顔を見ながら心の中で叫ぶ私!
夫が帰ってきたら、うんと叱ってやらなきゃ!!

ところが、その肝心の夫が帰って来ない。
「どうしたんだろう?もう夜中の11時だってのに」まさか…あの人、浮気相手と旅行に行ってるんじゃないでしょうね。
嫌な予感がした私は寝室に行き、クローゼットを開けた。
すると、「旅行カバンがないわ…」やっぱりね。
浮気相手の女と逃避行の旅に出かけたってわけだ。
「ママあーーー!!」泣き叫ぶ子供をあやしながら、私は復讐するべく、あることを考えつく。

次の日。
「はあ、朱美とこうやって一週間も旅行できるなんて最高だよ」
「ほんと、私もよ。今頃子供の面倒を見て、アタフタしてるわね」
「そうかしら?」
「ん?あ、千波!?やばい!」
「なにがやばいよ!浮気相手と一緒に旅行ですか?子供を嫁に預けてねえ」
「あ、いや、これはその」
「こんなことをして、あなたって最低な男ね。悪いけど私、これから家族とリゾートを満喫しないといけないので、子供を預かってください」
「どうも!よろしく!」
「ありがとうございまーす!」
子供を夫に預けて、私と仲良しの杏奈と夕美の3人でリゾートを満喫。

その後、1週間、たっぷりとリゾートを楽しんだ。
「じゃ、これね」
「はあ???!なんだよこれ!30万の請求書って?」
「ママ友も含めて、3人分の旅行代よ。もちろん、あなたの浮気の代償として払ってもらうの」
「浮気の代償にしては高いじゃないか!」

私は夫を睨みつけて「はあ?高くないでしょうよ!離婚した時に払う慰謝料よりはさ!!」と叫んでやった。

夫に深く反省させた私は、またママ友とそのお金でリゾートに旅行する計画を立てている。



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