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使いなさいよ!旦那とご無沙汰で辛い気持ちでいる私に下着だのおもちゃを送ってきた浮気相手の女!こちらからもお返しを。

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お昼ご飯を食べ終えて、ハーブティを飲みながら寛いでいると、玄関のチャイムが鳴った。
「なにか買ったかしら?」通販で買った記憶がない私は、夫がなにか買ったのかと思いつつ、玄関のドアを開けた。
「江崎汰穂様のお宅はこちらでよろしかったでしょうか。飯尾美由紀様からのお荷物です」
「飯尾美由紀って…誰かしら?」と思いつつ、私は伝票にサインをした。
受け取った荷物は案外と軽かった。

「なにが入ってるのかしら?ん?服?」荷物の中身は服だと書かれている。
気になった私は、荷物を開けてみることにした。
中を見れば真っ赤なランジェリーやパンティが入っている。
「な、なによこれ…」刺激的な下着だった。
隆二のやつ、私にこんないやらしい下着を着させて、どんなエッチがしたいって言うのよ。
それに、この飯尾美由紀って誰よ?まさか、旦那の浮気相手!?
どうして浮気相手がこんなものを送ってくるわけ?

次の日、「飯尾様からお届け物です」
こんどは大人が使うおもちゃが送られてきた。
「な、なによこれ!いやらしい!」昨日の下着といい、このおもちゃといい、あたしをからかっているように思える。
憎い浮気相手にからかわれていると思うと、ひどく怒りがこみ上げてくる私は、送ってきたものを床に叩きつけた。
その時、家の電話が鳴った。

「はい、江崎ですけど…」
「あたし、隆二さんの不倫相手の美由紀って言いますけど、下着やおもちゃは届きました?」
「ええ、届いてるわ。あなた、旦那と浮気をしてる相手ね!よくもまあこんなものを送りつけられるわね」
「妻が抱いてくれってせがんできて疲れるって、隆二が困ってたんですよ。だから、あの人が私を抱いている間、奥さんが一人で性欲を満たせるよう下着とおもちゃを買って、送ってあげたのよ」
「あたしがいつ抱いてってせがんだかしら?隆二のやつ!」
「でもよかったわ。奥さんが元気そうで。これからも送りますね。大人のお・も・ちゃ」
「いらないわ」
「使いなさいよ!こんどはスケスケのレース下着なんていいかしら?じゃ、また」
怒りで震える私は、送ってきた赤いランジェリーをハサミでズタズタに切り裂いてやった。

1時間後、旦那が帰ってきた。
「な、なんだよ!これ」ズタズタに引き裂かれた真っ赤な下着を見て、驚く。

「あら?ご記憶になくて?あなたの浮気相手がご丁寧に送ってきてくれたのよ。あなたが浮気している間に、あたしが一人で楽しめるようにって。さっき、浮気相手から電話がかかってきて、あたしを挑発してきたんだけどね」
「え?!本当か?おかしいな…電話番号なんて教えてないけどな」どっちがおかしいんだか。

その後、私は浮気相手の住所を突き止めて、ズタズタに切り裂いた下着を届けた。
「な、なにをするのよ!あたしが買った下着をこんなにズタズタにして!」
「あんなにいやらしい女はもうごめんだって言って、旦那が下着を切り裂いたのよ。あなたにプライドがあるんならこんなことはやめて、他の男とまじめに付き合った方がいいわよ」
「そんなことを言われなくても、あたしから別れてやるわよ!」逆切れした浮気相手はきっぱり旦那と別れた。

旦那には天罰として、赤い下着姿の私を強制的に抱かせた。
そして、「ベッドの上では美由紀って呼びなさい!」と女王様のごとく振る舞い、送られてきた大人のおもちゃでお仕置きをしてやった。
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