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僕と付き合ってほしい?私に目もくれない伯爵の息子を後悔させるために復讐します。

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「ええ?僕と付き合ってほしいって?君のような不細工な女性がですか?」
「え、ええ」
「君、気は確かかな?多くの女性から婚約してほしいと寄って来る僕が、君のようなろくに財産もなく、地位もない。さらに美人ではない女性を、伯爵の息子である僕が相手にすると思っているのかい?」

なにを言われても反論することはできなかった。
「いつか、いつか思い知らせてやる」
そう私は誓った。

屈辱の日から5年後。

あの私を振った息子がいる伯爵家が多額の借金をして苦しんでいることを知った私。
「どうも、伯爵様。今にも一家離散の危機に陥っているあなた方を救って差し上げますよ」
「ただ...」
「ただ?」
「条件がありますわ」
「条件とは、なにか?」
「伯爵様の息子を私のフィアンセにしたいのです」
「む、息子を?そ、それだけは無理だ」
「無理?なら土地も没収され、一家散り散りになるがいいわ」
「わかった!どうか息子をよろしく頼む」
「はい、お父様。了解しました」

伯爵の息子を屋敷に呼び寄せ、「今日からこの屋敷に住みなさい」と伝える。
「な、なんだって!そんなことは、お父様が許さないさ」
「いえ、お父様からは許しを貰いました。これからは私の言うことを聞けばいいのです」
「お父様!」

伯爵の息子をベッドに誘うと嫌そうな顔をするので、私は怒りが込み上げる。
「あなたはもう私のものなのよ!ちゃんと言うことを聞いてちょうだい!」
嫌々抱くので、私はまったく燃えなかった。

そこで、屈辱を2度も味わった私は、貴公子に試練を与えてやることにしたのです。

貴公子の家族を屋敷に呼び寄せて、その前で、息子とエッチをしてやることに。
美人でもない私が息子に熱いキスをして抱きつくと、家族は悔しい表情をする。
「ふん!ざまあみろだわ。私を貶し、バカにした罪は重いのよ」

その後も、家族の前で伯爵の息子をもてあそんだ。
とうとう観念し、愛情を込めて私を抱くようになる。

そして、本当に感情を込めて愛してくれるようになったとき、私は呆気なく伯爵の息子を捨てた。
「こんどは美人と結婚でもしなさいな」と。
「なぜだ!こんなにも愛しているというのに!」
「愛してる?ふん!もう飽きたのよ!もっと若くてイケメンの貴公子と結婚したいの」
そう言って、私は貴公子を捨てた。

不細工の女性を馬鹿にすればどういうことになるか、思い知らせてやったのだった。
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