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あの2人、不倫じゃない?ママ友と旅行に行った観光スポットにいた夫と若い女が怪しい。カメラをそっと取り出して・・・

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ママ友と旅行に出かけたらそこには見覚えのある男の姿が・・・
「アイスクリーム買って来たよ~」と若い女の声がするのでそちらの方を向けば、髪が長く、ミニスカートを穿いた若い女性が両手にアイスを持ってニコニコとかわいい笑顔を見せている。
「ね、不倫かしら?」
「そうかもね、カップルにしては男が年上すぎるわ」
「そうね」
ママ友が不倫カップルではないかと言い出した。
確かに、どこか違和感のあるカップルだった。
よくやるわ・・・と思いつつ、男が女性の方へ振り向いた瞬間、私は驚きのあまり持っているカメラを落としそうになってしまった。
「大丈夫?!どうしたの、顔色が悪いわよ」
「ほんとにね、あそこのベンチに座って休憩しましょう」
「え、ええ・・・」

私は荒くなる呼吸を抑えるのに必死だった。
あの人、出張に行くなんて言っておいて、本当は浮気相手と旅行に行ってたんだわ。
なんて人なの!
結婚して以来、嫁の私とは旅行に一度も連れて行ってくれたことなんてないのに。
若い女なら会社を休んでまで旅行に行くのね・・・
「不潔よ」
全身が震える私に「ね、早く旅館に行って休みましょう」
「そうね、それがいいわ」
ママ友は私を抱えてタクシーに乗らせた。
旅館に到着し、部屋で横たわると気分も良くなった私は浴衣に着替えて温泉に行くことにした。
外を少し歩いてから温泉に行ってみようと、下駄を履いて旅館の外へと出てみた。
カメラを持ってきて良かったわ、風情ある旅館街の景色を撮りましょう。
「旅館の建物も素敵ね」カメラを構えたとき、恐ろしい光景をまのあたりにする。

3日後。
ママ友と駅前で別れた私は電気屋へと走り、ケーブルを購入した。
夜、夫が出張から帰るとすぐに私は前に立ちはだかり、思い切りビンタしてやった。
「な、なにをするんだよ!」
「どうしてビンタされたかもわからないの?あなたって本当に最低ね」
「だから、どうしてそんなに怒ってるんだよ。理由を教えてくれ、理由を」
「あなた、浮気してるでしょ?」
一瞬、驚いた表情を見せる夫だったが「証拠でもあんのかよ、俺が浮気してる証拠がさ」どこか開き直る態度を見せる夫にイラついた私はバックからカメラを取り出した。
カメラをテレビに繋ぐと、大きな画面に写ったのは若い女が両手にアイスクリームを持った姿だった。
「どう?この女に見覚えはない?」
「こ、これは」顔を引きつらせて驚く夫の顔を見ると・・・やっぱり浮気よね。
「ただこの画像じゃ俺が浮気してるかなんてわからないだろ?」
「わからない?」そう言うと思って、私はとっておきの証拠を見せた。
カメラの画面には夫と女が旅館に入って行く姿を映し出している。
それも浴衣を着て、下駄を履き、腕を組んで仲良く歩いている姿はまるで夫婦のよう。
夫の顔がさっきよりも引きつっている。
「ど、どうしてこんな画像が撮れたんだよ」
「あたしとママ友はあなたと浮気相手の女が泊まっていた旅館に宿泊してたのよ」
「え?!!」
「ま、あたしがその旅館に泊まりましょうって提案したのよ。あなたがここ最近怪しいから、浮気してるんじゃないかと思ってね」
「・・・」
「それにこの女、あたしと敵対してる近所の青田さんの娘さんじゃない!なにをしてくれるのよ」
「す、すまん」

その後、出張しに行く日は会社へ出張に行くのか確認し、出張先には小型の監視カメラを持って行かせて24時間監視できるようにした。
そして、外出先でも浮気するスキを与えないように、テレビ電話で4時間おきに確認する私だった。












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