あら？この壁紙似てるわ！たまたま見た女性のブログと夫のブログにアップする画像に違和感を持った私。推理すると…浮気では！？

あら？この壁紙似てるわ！たまたま見た女性のブログと夫のブログにアップする画像に違和感を持った私。推理すると…浮気では！？

午後、私はいろいろな人のブログを閲覧していた。
「あれ？なんだか見たことがある画像だな」と思って画像を拡大してみると、私が友達の亜衣に送った猫のぬいぐるみが写っていた。
「偶然かな？このブログの人、どんな人なんだろうと思い、書いている人をチェックしてみると…プロフィール名が「アイッチ」となっている。
「ますます友達のブログっぽいな」と思ったけど、亜衣はブログをやってるなんて言ったことがなかったから偶然かな？
そう思いつつ気になったので、ブログを読んでみることにした。

「5月5日、私は彼氏とお台場までランチを食べに行きました。潮風を感じながらの食事は一段と美味しいから、彼氏にアーンって食べさせてあげました♪」と書いてあり、アップされた画像を見れば楽しそうに二人で食べ物を食べあいっこしている画像が載っていた。
「すごく仲良しのカップルなのね…羨ましいわ」微笑ましくもとれるその2人のデート写真に心が時めく。
「次のブログはどうかしら？」
「5月6日、彼氏とおうちデート。私の部屋にて。キスしちゃった」と書いてあり、画像を見れば思い切り唇と唇を重ね合わせ、キスをしていた。
「あは♪ケン君大好き！」と書いているところに「ラブラブなんだな、素敵」なんてコメントをしてみたり。

「ん？！！」部屋の壁紙に違和感を感じる…なんだろう、この見たことがあるような違和感は。
夫がやっているブログの写真を見てみたら、アイッチのブログの写真の壁紙とそっくりだった。
「…似てるわね」と思い、他の写真もチェックしてみると、壁に敷かれたカーペットの色もモコモコ感も同じだった。
挙句の果てには、夫の着ている黒いシャツを、アイッチなる女性も着て、同じ日に写真をアップしているのだ。
そして、男性がキスをする写真をよく見てみれば、唇の横に小さなホクロがあった。
「これ、夫のホクロとそっくりだわ」私は確信した。

車を飛ばし、私は亜衣の家へと向かい、玄関のチャイムを押した。
「あら、知香。どうしたの？」
「あなた、うちの夫と浮気してるでしょ？」
「え？どうして友達の夫と浮気なんてするの？あたしが浮気してる証拠でもあるの？」
「あるわよ。これを見て」私はスマホでブログ写真を見せた。
「たまたまでしょ？こういったカップルいるわよ」
「そう？でもね、このキスをしてる男の口の近くにあるホクロ、うちの夫と同じ位置にあるのよね」
「え、え？たまたまじゃない？」
「そう？じゃ、この黒いシャツ、うちの夫が着てるシャツとそっくりなのよ」
「そ、そう？これも偶然よ」
「なら、最後の証拠はこの猫よ」
「ああ、これは私がかわいいと思って買ったものよ」
「そうかしら？この猫、うちの実家がある石川県でしか売ってないご当地キャラのぬいぐるみなのよ？よく東京に住んでいるあなたが買えるわね」
その猫が確信的だったのか、「…ごめんなさい。浮気したわよ。あなたの夫と」

その後、亜衣に反省させるためブログに「浮気をしていました。反省してます」と反省文を書かせて、並んで夫と土下座して謝る写真をアップさせた。
かわいそうなので、顔にはモザイクはさせたが、夫の同僚や上司にはいつも着てるスーツのデザインや色、さらにはヘアスタイルで本人とバレてしまう。

会社では「浮気のケン君」と呼ばれるようになり、本人は窓際で小さくなって仕事をすることになった。