転生魔竜~異世界ライフを謳歌してたら世界最強最悪の覇者となってた?~

アズドラ

文字の大きさ
71 / 192

第71話

しおりを挟む
 ガレオンは俺が追加で教えた知識を混ぜ込み、見事にカレーライスを作ってみせた。
「ホントは一日くらい寝かせたいのだが、まぁいい出来だと思う!」
「これが東の国で食されているお米という物ですか」
 ドクトルはお米は初らしい、国によって食文化というか文化自体が全く違うのは地球と一緒らしい、言葉は共通なのに不思議なことで。
「美味しい!」
 とりあえず食べてみたがめっちゃ美味しい! 辛みが抑えられて旨味を強く引き出している感じだった。
「辛すぎると好みがわかれてしまうからな。今回はほどほどに旨味を優先させてみた」
「めっちゃ美味いよ! 流石ガレオン!」
「ははは! それほどでもない! 研究のし甲斐がある料理だしな!」
「ホントに、美味しいですね」
 あ、ドクトルが居るのに普通に料理の話をしてしまった……危ない危ない。
「うちの料理人は凄腕ですからね」
「この旨味はなかなか出せませんよ、さすがですね」
 めっちゃ褒めてくれてる!
「ところでドクトル殿、友好をとおっしゃってましたけど具体的には?」
「そうでしたね、我々としてはここを一つの国、領として認め取引をしたいのです」
 別に国としてとかかたっ苦しいのは嫌なんだけどなぁ。
「我々は貴方方に一切の害を与えませんしスパイスなどの取引を受け入れます」
「それは有り難いがこちらとしても出せるもの、というより欲しい物があるので?」
「はい、ここには終焉の森の希少な素材が集まっているようですしそちらを提供してもらえればと」
 なるほど、ここの素材は敵が強いせいで希少で高価なんだっけ。
「あ、それならいくつか持ってこようか?」
「アリッサ、お願いしてもいい?」
「は~い、ちょっとまっててね」
 実は少人数で会談というわけではなかった、手の空いてる者が何人か集まっていたのだ。とはいってもアリッサは鍛冶場の管理をしてくれている、技量的に親方として仕切っているのはガンプだが鍛冶場としての生産管理などをしてくれているのはアリッサなのだ。
「おまたせ~」
 しばらくしてアリッサがいくつか装備や日用品などを持ってきてくれた。
「おぉ、これはすごいっ」
 見るやいなやドクトルが飛びついた。アリッサが持ってきたのは大量すぎて困っていたギガマウスの皮を使ったマントや鉄や銀の食器や家具。骨や鉄を使った武器関連だった、さすがに魔剣や俺の鱗を使った武具は隠しておきたいという意図が伝わったのでなにも言わないでおく。
「これはすごい……」
「それは東方の技術で作った刀ですね、切れ味に関しては保証しますよ」
「素晴らしい……こっちのマントは!?」
「ギガマウスの皮を加工した物で防水性抜群、今回はマントですが商品を守るシートやカバンなど様々な物ができますよ」
 あのカエル、素材も結構優秀なんだなぁ。ちなみに今年も餌を求めて夜に忍び込むのをイチカ達が狩っているので数には困らない、数も多いみたいで絶滅の心配すらないっぽいしね。
「友好の印として今回はこちらを差し上げます、以降は用途に応じて取引という形でいかがですか?」
「よろしいのですか?」
「どうぞ」
 ここの本当の特産品は俺の鱗を使った超高級アイテム。それ以外なら全然問題ないというのは皆同意しているし大丈夫。
「あ、もし取引で金銭を使う場合はこちらが目安になります」
 そう言いながらドクトルに皮紙を渡した、たぶん商品表みたいな感じなんだと思う。ちなみにあの紙は狩った獣やカエルの皮を使って作っている、紙って結構貴重品なんだよね……
「ありがとうございます、それでは友好の件は……」
「もちろん、歓迎いたしますよ。どういう噂を聞いてるかわかりませんが、敵意を持って接する輩には容赦しないというだけです。友好なら拒む理由はございません」
「ありがとうございます。魔王様もお喜びになることでしょう」
 そう言うとドクトルは入り口まで歩いていくので俺達も一緒に行きお見送りをすることにした。
「それでは私はこれにて失礼いたします」
「そんなに急がなくても、ゆっくりしていってくださってもいいのですよ?」
「いえ、こう見えて仕事が多く……」
「そうですか、またいつでもお越しください」
「はい、それでは失礼いたします」
 そう言うとスッとドクトルの姿は消えていった。テレポートみたいな魔法なのかな? とりあえずこういうお客さんは初めてだったけど無事に終わってよかったよ。
「ところで主様」
「ん? リサ、どうかした?」
「私まだカレーライス食べてないんですけど!!」
「……」
 この後ガレオンにお願いして希望者全員にカレーライスを振るまってもらった、もちろん大好評だったとさ。
しおりを挟む
感想 44

あなたにおすすめの小説

称号チートで異世界ハッピーライフ!~お願いしたスキルよりも女神様からもらった称号がチートすぎて無双状態です~

しらかめこう
ファンタジー
「これ、スキルよりも称号の方がチートじゃね?」 病により急死した主人公、突然現れた女神によって異世界へと転生することに?! 女神から様々なスキルを授かったが、それよりも想像以上の効果があったチート称号によって超ハイスピードで強くなっていく。 そして気づいた時にはすでに世界最強になっていた!? そんな主人公の新しい人生が平穏であるはずもなく、行く先々で様々な面倒ごとに巻き込まれてしまう...?! しかし、この世界で出会った友や愛するヒロインたちとの幸せで平穏な生活を手に入れるためにどんな無理難題がやってこようと最強の力で無双する!主人公たちが平穏なハッピーエンドに辿り着くまでの壮大な物語。 異世界転生の王道を行く最強無双劇!!! ときにのんびり!そしてシリアス。楽しい異世界ライフのスタートだ!! 小説家になろう、カクヨム等、各種投稿サイトにて連載中。毎週金・土・日の18時ごろに最新話を投稿予定!!

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~

おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。 どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。 そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。 その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。 その結果、様々な女性に迫られることになる。 元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。 「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」 今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。

男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件

美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…? 最新章の第五章も夕方18時に更新予定です! ☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。 ※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます! ※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。 ※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!

独身貴族の異世界転生~ゲームの能力を引き継いで俺TUEEEチート生活

髙龍
ファンタジー
MMORPGで念願のアイテムを入手した次の瞬間大量の水に押し流され無念の中生涯を終えてしまう。 しかし神は彼を見捨てていなかった。 そんなにゲームが好きならと手にしたステータスとアイテムを持ったままゲームに似た世界に転生させてやろうと。 これは俺TUEEEしながら異世界に新しい風を巻き起こす一人の男の物語。

S級クラフトスキルを盗られた上にパーティから追放されたけど、実はスキルがなくても生産力最強なので追放仲間の美少女たちと工房やります

内田ヨシキ
ファンタジー
[第5回ドラゴンノベルス小説コンテスト 最終選考作品] 冒険者シオンは、なんでも作れる【クラフト】スキルを奪われた上に、S級パーティから追放された。しかしシオンには【クラフト】のために培った知識や技術がまだ残されていた! 物作りを通して、新たな仲間を得た彼は、世界初の技術の開発へ着手していく。 職人ギルドから追放された美少女ソフィア。 逃亡中の魔法使いノエル。 騎士職を剥奪された没落貴族のアリシア。 彼女らもまた、一度は奪われ、失ったものを、物作りを通して取り戻していく。 カクヨムにて完結済み。 ( https://kakuyomu.jp/works/16817330656544103806 )

勘当貴族なオレのクズギフトが強すぎる! ×ランクだと思ってたギフトは、オレだけ使える無敵の能力でした

赤白玉ゆずる
ファンタジー
【コミックス第2巻発売中です!】 逞しく成長したリューク、そしてジーナ、ユフィオ、キスティーが大活躍します! 皆様どうぞよろしくお願いいたします。 【書籍第3巻が発売されました!】 今回も改稿や修正を頑張りましたので、皆様どうぞよろしくお願いいたします。 イラストは蓮禾先生が担当してくださいました。アニスもレムも超カワで、表紙もカッコイイです! 素晴らしいイラストの数々が載っておりますので、是非見ていただけたら嬉しいです。 【2024年10月23日コミカライズ開始!】 『勘当貴族なオレのクズギフトが強すぎる!』のコミカライズが連載開始されました! 颯希先生が描いてくださるリュークやアニスたちが本当に素敵なので、是非ご覧になってくださいませ。 【ストーリー紹介】 幼い頃、孤児院から引き取られた主人公リュークは、養父となった侯爵から酷い扱いを受けていた。 そんなある日、リュークは『スマホ』という史上初の『Xランク』スキルを授かる。 養父は『Xランク』をただの『バツランク』だと馬鹿にし、リュークをきつくぶん殴ったうえ、親子の縁を切って家から追い出す。 だが本当は『Extraランク』という意味で、超絶ぶっちぎりの能力を持っていた。 『スマホ』の能力――それは鑑定、検索、マップ機能、動物の言葉が翻訳ができるほか、他人やモンスターの持つスキル・魔法などをコピーして取得が可能なうえ、写真に撮ったものを現物として出せたり、合成することで強力な魔導装備すら製作できる最凶のものだった。 貴族家から放り出されたリュークは、朱鷺色の髪をした天才美少女剣士アニスと出会う。 『剣姫』の二つ名を持つアニスは雲の上の存在だったが、『スマホ』の力でリュークは成り上がり、徐々にその関係は接近していく。 『スマホ』はリュークの成長とともにさらに進化し、最弱の男はいつしか世界最強の存在へ……。 どん底だった主人公が一発逆転する物語です。 ※別小説『ぶっ壊れ錬金術師(チート・アルケミスト)はいつか本気を出してみたい 魔導と科学を極めたら異世界最強になったので、自由気ままに生きていきます』も書いてますので、そちらもどうぞよろしくお願いいたします。

最低最悪の悪役令息に転生しましたが、神スキル構成を引き当てたので思うままに突き進みます! 〜何やら転生者の勇者から強いヘイトを買っている模様

コレゼン
ファンタジー
「おいおい、嘘だろ」  ある日、目が覚めて鏡を見ると俺はゲーム「ブレイス・オブ・ワールド」の公爵家三男の悪役令息グレイスに転生していた。  幸いにも「ブレイス・オブ・ワールド」は転生前にやりこんだゲームだった。  早速、どんなスキルを授かったのかとステータスを確認してみると―― 「超低確率の神スキル構成、コピースキルとスキル融合の組み合わせを神引きしてるじゃん!!」  やったね! この神スキル構成なら処刑エンドを回避して、かなり有利にゲーム世界を進めることができるはず。  一方で、別の転生者の勇者であり、元エリートで地方自治体の首長でもあったアルフレッドは、 「なんでモブキャラの悪役令息があんなに強力なスキルを複数持ってるんだ! しかも俺が目指してる国王エンドを邪魔するような行動ばかり取りやがって!!」  悪役令息のグレイスに対して日々不満を高まらせていた。  なんか俺、勇者のアルフレッドからものすごいヘイト買ってる?  でもまあ、勇者が最強なのは検証が進む前の攻略情報だから大丈夫っしょ。  というわけで、ゲーム知識と神スキル構成で思うままにこのゲーム世界を突き進んでいきます!

【しっかり書き換え版】『異世界でたった1人の日本人』~ 異世界で日本の神の加護を持つたった1人の男~

石のやっさん
ファンタジー
12/17 13時20分 HOT男性部門1位 ファンタジー日間 1位 でした。 ありがとうございます 主人公の神代理人(かみしろ りひと)はクラスの異世界転移に巻き込まれた。 転移前に白い空間にて女神イシュタスがジョブやスキルを与えていたのだが、理人の番が来た時にイシュタスの顔色が変わる。「貴方神臭いわね」そう言うと理人にだけジョブやスキルも与えずに異世界に転移をさせた。 ジョブやスキルの無い事から早々と城から追い出される事が決まった、理人の前に天照の分体、眷属のアマ=テラス事『テラスちゃん』が現れた。 『異世界の女神は誘拐犯なんだ』とリヒトに話し、神社の宮司の孫の理人に異世界でも生きられるように日本人ならではの力を授けてくれた。 ここから『異世界でたった1人の日本人、理人の物語』がスタートする 「『異世界でたった1人の日本人』 私達を蔑ろにしチート貰ったのだから返して貰いますね」が好評だったのですが...昔に書いて小説らしくないのでしっかり書き始めました。

処理中です...