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第71話
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ガレオンは俺が追加で教えた知識を混ぜ込み、見事にカレーライスを作ってみせた。
「ホントは一日くらい寝かせたいのだが、まぁいい出来だと思う!」
「これが東の国で食されているお米という物ですか」
ドクトルはお米は初らしい、国によって食文化というか文化自体が全く違うのは地球と一緒らしい、言葉は共通なのに不思議なことで。
「美味しい!」
とりあえず食べてみたがめっちゃ美味しい! 辛みが抑えられて旨味を強く引き出している感じだった。
「辛すぎると好みがわかれてしまうからな。今回はほどほどに旨味を優先させてみた」
「めっちゃ美味いよ! 流石ガレオン!」
「ははは! それほどでもない! 研究のし甲斐がある料理だしな!」
「ホントに、美味しいですね」
あ、ドクトルが居るのに普通に料理の話をしてしまった……危ない危ない。
「うちの料理人は凄腕ですからね」
「この旨味はなかなか出せませんよ、さすがですね」
めっちゃ褒めてくれてる!
「ところでドクトル殿、友好をとおっしゃってましたけど具体的には?」
「そうでしたね、我々としてはここを一つの国、領として認め取引をしたいのです」
別に国としてとかかたっ苦しいのは嫌なんだけどなぁ。
「我々は貴方方に一切の害を与えませんしスパイスなどの取引を受け入れます」
「それは有り難いがこちらとしても出せるもの、というより欲しい物があるので?」
「はい、ここには終焉の森の希少な素材が集まっているようですしそちらを提供してもらえればと」
なるほど、ここの素材は敵が強いせいで希少で高価なんだっけ。
「あ、それならいくつか持ってこようか?」
「アリッサ、お願いしてもいい?」
「は~い、ちょっとまっててね」
実は少人数で会談というわけではなかった、手の空いてる者が何人か集まっていたのだ。とはいってもアリッサは鍛冶場の管理をしてくれている、技量的に親方として仕切っているのはガンプだが鍛冶場としての生産管理などをしてくれているのはアリッサなのだ。
「おまたせ~」
しばらくしてアリッサがいくつか装備や日用品などを持ってきてくれた。
「おぉ、これはすごいっ」
見るやいなやドクトルが飛びついた。アリッサが持ってきたのは大量すぎて困っていたギガマウスの皮を使ったマントや鉄や銀の食器や家具。骨や鉄を使った武器関連だった、さすがに魔剣や俺の鱗を使った武具は隠しておきたいという意図が伝わったのでなにも言わないでおく。
「これはすごい……」
「それは東方の技術で作った刀ですね、切れ味に関しては保証しますよ」
「素晴らしい……こっちのマントは!?」
「ギガマウスの皮を加工した物で防水性抜群、今回はマントですが商品を守るシートやカバンなど様々な物ができますよ」
あのカエル、素材も結構優秀なんだなぁ。ちなみに今年も餌を求めて夜に忍び込むのをイチカ達が狩っているので数には困らない、数も多いみたいで絶滅の心配すらないっぽいしね。
「友好の印として今回はこちらを差し上げます、以降は用途に応じて取引という形でいかがですか?」
「よろしいのですか?」
「どうぞ」
ここの本当の特産品は俺の鱗を使った超高級アイテム。それ以外なら全然問題ないというのは皆同意しているし大丈夫。
「あ、もし取引で金銭を使う場合はこちらが目安になります」
そう言いながらドクトルに皮紙を渡した、たぶん商品表みたいな感じなんだと思う。ちなみにあの紙は狩った獣やカエルの皮を使って作っている、紙って結構貴重品なんだよね……
「ありがとうございます、それでは友好の件は……」
「もちろん、歓迎いたしますよ。どういう噂を聞いてるかわかりませんが、敵意を持って接する輩には容赦しないというだけです。友好なら拒む理由はございません」
「ありがとうございます。魔王様もお喜びになることでしょう」
そう言うとドクトルは入り口まで歩いていくので俺達も一緒に行きお見送りをすることにした。
「それでは私はこれにて失礼いたします」
「そんなに急がなくても、ゆっくりしていってくださってもいいのですよ?」
「いえ、こう見えて仕事が多く……」
「そうですか、またいつでもお越しください」
「はい、それでは失礼いたします」
そう言うとスッとドクトルの姿は消えていった。テレポートみたいな魔法なのかな? とりあえずこういうお客さんは初めてだったけど無事に終わってよかったよ。
「ところで主様」
「ん? リサ、どうかした?」
「私まだカレーライス食べてないんですけど!!」
「……」
この後ガレオンにお願いして希望者全員にカレーライスを振るまってもらった、もちろん大好評だったとさ。
「ホントは一日くらい寝かせたいのだが、まぁいい出来だと思う!」
「これが東の国で食されているお米という物ですか」
ドクトルはお米は初らしい、国によって食文化というか文化自体が全く違うのは地球と一緒らしい、言葉は共通なのに不思議なことで。
「美味しい!」
とりあえず食べてみたがめっちゃ美味しい! 辛みが抑えられて旨味を強く引き出している感じだった。
「辛すぎると好みがわかれてしまうからな。今回はほどほどに旨味を優先させてみた」
「めっちゃ美味いよ! 流石ガレオン!」
「ははは! それほどでもない! 研究のし甲斐がある料理だしな!」
「ホントに、美味しいですね」
あ、ドクトルが居るのに普通に料理の話をしてしまった……危ない危ない。
「うちの料理人は凄腕ですからね」
「この旨味はなかなか出せませんよ、さすがですね」
めっちゃ褒めてくれてる!
「ところでドクトル殿、友好をとおっしゃってましたけど具体的には?」
「そうでしたね、我々としてはここを一つの国、領として認め取引をしたいのです」
別に国としてとかかたっ苦しいのは嫌なんだけどなぁ。
「我々は貴方方に一切の害を与えませんしスパイスなどの取引を受け入れます」
「それは有り難いがこちらとしても出せるもの、というより欲しい物があるので?」
「はい、ここには終焉の森の希少な素材が集まっているようですしそちらを提供してもらえればと」
なるほど、ここの素材は敵が強いせいで希少で高価なんだっけ。
「あ、それならいくつか持ってこようか?」
「アリッサ、お願いしてもいい?」
「は~い、ちょっとまっててね」
実は少人数で会談というわけではなかった、手の空いてる者が何人か集まっていたのだ。とはいってもアリッサは鍛冶場の管理をしてくれている、技量的に親方として仕切っているのはガンプだが鍛冶場としての生産管理などをしてくれているのはアリッサなのだ。
「おまたせ~」
しばらくしてアリッサがいくつか装備や日用品などを持ってきてくれた。
「おぉ、これはすごいっ」
見るやいなやドクトルが飛びついた。アリッサが持ってきたのは大量すぎて困っていたギガマウスの皮を使ったマントや鉄や銀の食器や家具。骨や鉄を使った武器関連だった、さすがに魔剣や俺の鱗を使った武具は隠しておきたいという意図が伝わったのでなにも言わないでおく。
「これはすごい……」
「それは東方の技術で作った刀ですね、切れ味に関しては保証しますよ」
「素晴らしい……こっちのマントは!?」
「ギガマウスの皮を加工した物で防水性抜群、今回はマントですが商品を守るシートやカバンなど様々な物ができますよ」
あのカエル、素材も結構優秀なんだなぁ。ちなみに今年も餌を求めて夜に忍び込むのをイチカ達が狩っているので数には困らない、数も多いみたいで絶滅の心配すらないっぽいしね。
「友好の印として今回はこちらを差し上げます、以降は用途に応じて取引という形でいかがですか?」
「よろしいのですか?」
「どうぞ」
ここの本当の特産品は俺の鱗を使った超高級アイテム。それ以外なら全然問題ないというのは皆同意しているし大丈夫。
「あ、もし取引で金銭を使う場合はこちらが目安になります」
そう言いながらドクトルに皮紙を渡した、たぶん商品表みたいな感じなんだと思う。ちなみにあの紙は狩った獣やカエルの皮を使って作っている、紙って結構貴重品なんだよね……
「ありがとうございます、それでは友好の件は……」
「もちろん、歓迎いたしますよ。どういう噂を聞いてるかわかりませんが、敵意を持って接する輩には容赦しないというだけです。友好なら拒む理由はございません」
「ありがとうございます。魔王様もお喜びになることでしょう」
そう言うとドクトルは入り口まで歩いていくので俺達も一緒に行きお見送りをすることにした。
「それでは私はこれにて失礼いたします」
「そんなに急がなくても、ゆっくりしていってくださってもいいのですよ?」
「いえ、こう見えて仕事が多く……」
「そうですか、またいつでもお越しください」
「はい、それでは失礼いたします」
そう言うとスッとドクトルの姿は消えていった。テレポートみたいな魔法なのかな? とりあえずこういうお客さんは初めてだったけど無事に終わってよかったよ。
「ところで主様」
「ん? リサ、どうかした?」
「私まだカレーライス食べてないんですけど!!」
「……」
この後ガレオンにお願いして希望者全員にカレーライスを振るまってもらった、もちろん大好評だったとさ。
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