転生魔竜~異世界ライフを謳歌してたら世界最強最悪の覇者となってた?~

アズドラ

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第134話

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 帝国戦線本拠点の一室、転移で呼ばれた少年達は集まり話し合いをしている。
「もうあれから数日たったが音沙汰が一切ない……」
「大丈夫だろ、なんせチートなジュウラ様が居るんだから負けるわけがねぇ」
「でも、連絡位あってもいいんじゃない?」
「まさか……全滅したなんてことないよね?」
 理不尽なチート能力のジュウラだけならどうせフラフラしてるだけだろで終わる話しなのだが。
「ホノカが居るのに連絡が無いのはおかしいよ……」
 そう、真面目なホノカが一緒に行っているのに連絡すらないのはおかしいのだ。
「それに、ジュウラが飛んだあと終焉の森に転移ができなくなっているのも気になる」
「あの魔法は対になる魔石を触媒に発動させる魔法って言ってたし、その触媒が何かしらの方法で破壊されていたら二度とそのセットじゃ使えなくなるらしいぜ?」
「となると、戦闘中に魔石が破壊されて転移での帰還が不能となり徒歩で帰ることになっているのかな?」
「それが一番可能性が高いね、ジュウラの能力があるのに負けるなんてありえないし」
「どうせゼンゾウの奴魔法陣を変な場所に作ったんだろ?」
「で、戦闘に巻き込まれて破壊されたってか?」
「だな!」
 楽観的な男子達の会話を聞きながらシホは考えてしまう。そもそもジュウラ君の力があるのに戦闘は起こるのかと、あの力は一方的に敵を殺す。つまり戦闘状態になる前に決着がつかなければおかしいのだ。
「ねぇ、皆……」
 シホがその懸念を伝えようとしたその時、扉が開き一人の男子が入ってきた。
「皆揃っているとはナイスタイミングだね」
「ハクアじゃん、こっちに出てきたのか?」
 入ってきた男子は帝都で作戦指揮を執っていた一人で、戦線にはあまり出てこないはずのポジションに居るのだ。
「ちょっと旗色が悪くなってきてね、僕達も本格的に最前線で戦う回数が増えてくると思う。そこで僕の采配の力が必要になると思ってね」
「確かにお前のバフ能力すごいもんな」
 ハクアは頷き、更に続ける。
「魔王軍が僕達の使うアサルトライフルやランチャーに対応し始めてるのもあるけど、なによりこの前の敗北で魔法封じの仕組みがバレてしまったのが痛いね」
「あれはしょうがない、想定外に強い敵が居たんだから」
「間違いなくあいつはネームドだね、倒せば最強系の武器ドロップする奴」
「次にそいつが出てきたら俺が相手をする」
「最強には最強をってか? 流石閃光の勇者シンゴ様は違うね~」
「ヒロシ、茶々を入れるのもいい加減にしろ! それともお前が相手するか?」
「いいぜ? ただし戦利品は全部俺のモノな?」
 全員の中心に居るシンゴと呼ばれた少年とずっと茶々を入れていた少々ガラの悪いヒロシと呼ばれた少年は睨み合う。
「仲間内で喧嘩しないでくれ、ただでさえ今現在、死言、疾風、戦刃の勇者が欠けているんだから」
「わかっている……!」
「へいへい」
「今皇帝とデンブルさんが一気に戦争を終わらせる秘策を準備しているらしいから、最悪それまで持ちこたえられれば僕達の勝ちで元の世界に帰してもらえるはずだよ」
「別に俺達で魔王を倒して終わらせてしまっても構わんのだろ?」
「それフラグじゃね?」
 そう言って皆大笑いしていた。
「そういえばシホ、さっきなんか言おうとしてなかった?」
「ううん、何でもないよ……」
 不安はある、でも皆で勝って帰るんだとその思いを噛みつぶして笑ってみせたのだった。

「はぁ!!」
「うぁ!? っとと」
 木刀のぶつかり合う音が響き渡る。彼女は怪我も特になく毎日訓練所でキッドの練習相手をしてくれていたらしい。
「ワン!」
 ゴモクが吠えて俺が来たことを教えてくれた、俺はゴモクの頭を撫でてあげながら手を上げて挨拶してみせる。
「やあ……」
 それをみてキッドと彼女、ホノカは稽古を中断してお辞儀した。
「その……」
 なんて言ったらいいかわからないという感じだ。なんでわかるのか、それは俺も全く同じ状態だからだ! そもそも彼女の友人殺しちゃってるし、殴って気絶させちゃってるしでめっちゃ気まずい!!
「俺は君の友人を殺した。恨んでくれて構わない」
「……」
 どうにかこうにか言葉にしたが、これは無かったかなぁ……彼女も下を向いて考えこんでしまったし。やってしまった?
「私達は、魔物退治ではなく……戦争をしていたのですね……」
 彼女はうつむいたままそう呟いた。
「帝国でどう教えられたか知らないけど、この世界は人間だけのものじゃない。人種どころかいろんな種族が生きているんだよ」
「魔王は、帝国……人間の領地に突如現れ土地を奪い、更に進行して人間の世界を支配しようとしている。攻めてくる怪物達を退治して我々の世界を守ってくれって……」
「あそこは元々魔王領であり人間どころか帝国の土地ですらない。彼らは自分達の生活を守るために戦っているだけだ」
「私達が侵略者だったの?」
「……」
 彼女の顔を見るとなんともやるせない。そうだ、お前達が皆を苦しめている侵略者だ! そう言って糾弾するのは簡単なんだろうと思うけど、ちゃんと状況を受け入れて苦しんでる人をイジメルのは趣味じゃない。
「君達は何もわからないままこの世界に呼び寄せられ頼る相手も居なかった。手を差し伸べる帝国に従うしかなかったのだろ?」
「……はい」
 高校生はもう自分で物事を考えてちゃんと行動できる大人の仲間入りだと俺も当時は思っていた。しかし歳を重ねてわかったことがある、高校生だろうが大学生だろうが二十歳だろうが結局ガキなのは変わらないんだと。もちろん自立してしっかりしようとしている人もたくさん居るが結局は自分の周辺で手一杯の子供なんだと。
「君は今どう思ってるんだい?」
「私は、戦場でお姫様と出会った時に疑問を感じました。世界を支配しようとしている魔王が停戦のためにわざわざ大事な自分の娘を向かわせるのかなって……それに、彼女と味方のやり取りはまるでこっちが悪のようにまで見えました」
 そういえば、この子がルシエ達をあれ以上の酷い扱いから守っていたんだっけかな。てか、なんでこの子だけしかそう言う考えにならなかったんだろ? 普通に疑問に思ってもいいんだけどなぁ……最近の作品って奴隷をそのまま捕まえたり、助けたり、買ったりしてそのまま主人公のヒロインにとか多いからそれが当たり前になってるのかな? 普通に恋愛するよりも自分に従順な子を相手にする方が楽だし思い通りにできるからいいんだろうか? まぁ俺もセナ達の件があるから人の事言えないんだけど、ちゃんと家族として好きな事やって自由にしてもらってるし命令することもしてないんだけど。自分で自分の首を絞めてる気がしてすごく複雑な気持ちになってしまった。
「地球でもいろんな理由で戦争してるでしょ? あれと変わらない、結局自分の国が全てでいろんな都合で立ち回ってるんだよ。くそめんどくさいよね……」
「やっぱり貴方は……」
「俺はヴリトラ、ドラゴンだよ。ちょっと生まれが特殊なね」
「貴方は、これから私の友人を殺しに行くんですか?」
 彼女は不安そうにそう尋ねてくる、実際既に二人殺しているわけだし無理も無いよなぁ……
「別に何もしない、俺は家族を守るだけだし友好的な人には友好的に、敵意には殲滅で応えるだけだよ。俺から何かするつもりは無いよ、ホントは戦場であった時もそっちの使ってる武器に興味があったから拾って帰るだけのつもりだったんだよ」
「そうだったんですね……」
「まぁ、成り行きとはいえ敵には容赦してないし君からしたら化け物で間違いないかもね」
「確かに私は貴方の在り方を良く思いません、あれだけの力があるなら……それこそ国を作るなり代表として平和な世界を作れるんじゃないんですか?」
 あ、やっぱり子供的にはそう見えるらしい。まぁ俺が王様になって民を率いたら見たいなことは多分この子以外にも思ってる人は居ると思う、だけど……
「無理、俺にはそんなカリスマもセンスも無いよ。家族を守るのが精一杯で他人のことまで構ってられるほど立派じゃないんだよ」
「そんなこと……」
「地球でも見たでしょ? 変な奴が総理大臣になって、自分と取り巻きの利益。外国への外面だけ良く見せてるだけで国民は知らんぷり、いや、利益を上げるお金持ち以外はただの道具、歯車とでも思ってた奴が過去に居た。そいつが偉そうに高い椅子に座って知らぬ存ぜぬと言ってるだけで責任を取るどころかなにもできなかった。この世界なら殺されてもおかしくない野郎だったでしょ? そんな愚か者になりたくないし、多くの命を預かる責任は俺には重すぎる……」
 まぁそいつのせいで傾きはしたけど、あの国はそれでも機能していた。それは過去にできた土台があるからというだけで俺が死ぬあたりでは少なくとも相応しい総理大臣、内閣府の人間は一人も居なかった、まぁ贅沢して何不住してないお金持ちしかなれない職業だし自分の身が大事なお年寄りばかりで危険な新人は圧をかけるかすぐに潰される。そんな国がこの先生き残れるとは思えない、皆思っているだろう。自分が死ぬまで現状維持してくれればいいや、あとはしらねってね。
「王政だろうが民主主義だろうが結局相応しい人間がならないと過去の栄光を食いつぶすだけで維持すらままならないどうしようもない国になるんだよ、不満があっても民はどうすることもできずにただ従うだけ。いずれ爆発するだろうけどね」
「……」
「そんな裸の王様になるなら、世界が恐れる大魔竜で居たほうが全然マシだろ? めんどくさい奴が寄ってこないから、一部例外を除き……それにもちろん全てが全て悪いわけじゃない、実際民を思い上手くやっている者、民のために立ち上がった者、世界にはいろんな人も出来事もあるんだよ、同じくらい馬鹿もいるけどね」
 これはあくまで俺の考えであり他者には一切関係ない。俺がそうしたいからそうする、それを成し遂げる力も幸いこの手にある、ならば行動あるのみなのだ。今のここはそうした結果、俺について来てくれた家族。それなら全力で幸せにして応えなければいけない俺の責任であり大切なモノなのだから。
「私は……」
「いろいろ考えてみるといいよ、少なくともここにいる間は安全だから。保証するよ」
「ありがとう、ございます……」
「気になる事があったら聞いたり話したりしてみるといいよ、新しい何かを得られるかもよ?」
「はい……」
 そんな話をしていると後ろでそわそわしてるキッドが目に入る、丁度いい稽古相手が彼女しか居ないから待っているのだろう。ここの人達はやけに強いからキッドって一方的に吹っ飛ばされてるんだよなぁ……サンドバッグ顔負けのボコボコだ、まぁそれはそれでけっして無駄ではなくキッドも間違いなく異常な速度で成長している。証拠に仮にも勇者と呼ばれ、能力が強化されているホノカとほぼ互角に試合ができているのだから。ちなみに、ホノカとキッドが二人がかりでもうちの戦闘系のメンツには軽くあしらわれるらしい。それでもここの戦力ランキングがあったとしたらキッドはもう最下位ではない、そう保証できるくらい強くなっている。
「それじゃあ邪魔して悪かったね、何かあったらまたいつでも話しにおいで。ここは自分のやりたいことをやっていいんだから」
「わかりました、ありがとうございます」
 さっきよりちょっとだけ元気になったかな? あとは皆に任せよう、幸いここにはたくさんの種族が居る。いい答えが見つかるかもしれないしね!
「あのぉ……」
「キッド君、お待たせしました。再開しましょ!」
「お願いします!」
 再び剣を交える二人を見送りながら俺はアズハのとこへと戻っていくのであった。
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