私にだけ冷たい最後の優良物件から婚約者のふりを頼まれただけなのに、離してくれないので記憶喪失のふりをしたら、彼が逃がしてくれません!◆中編版
瑞貴◆後悔してる/手違いの妻2巻発売!
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大中小
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別人に変貌した幼馴染④
謎な反応を見せるレオナールの目を見て尋ねた。
「ですが私がこうして眠っていて、その横にいたということは、私に何かあったんでしょう」
「まあ……」
「ねぇ、何があったか教えて!」
「忘れてしまいたい記憶だろうから、無理に知る必要はないよ」
「いいえ。それを聞けば、何か思い出せるかもしれないもの。ねぇ、お願い」
レオナールをじっと見つめていると、ようやく観念した様子で打ち明けた。
だがしかし彼の報告は、百パーセント私の記憶にない、でたらめ話だ。
「──俺たちの婚約発表をしたその帰りに、エメリーの乗っていた馬車が事故に遭って」
「──事故?」
「馬車の車輪が外れてしまって……」
「記憶にないわ……(リアルに)」
一体全体、何がどうなっているのだ⁉
彼は、てんで想定外のことを言い出した。
「忘れ去りたいほど怖かっただろう。あの日のことは思い出さなくていから。あのとき、エメリーの傍にいなくて申し訳なかった」
目を瞬かせる私に、彼がかすれる声でひたすら謝り続ける。
「本当にごめん……ごめん、ごめん──……」
強盗に襲われた件について、彼は……彼なりに責任を感じているのかもしれない。
あの日、馬車の御者台と後方に、計四人も従僕が乗っていたのだ。
正直いって、四人は過剰な配置だ。
その光景を見れば、重要人物が馬車に乗っていると思われてもおかしくない。
実際は偽装婚約者だけど。
私の乗る馬車が盗賊に目を付けられた原因。それはおそらく過剰な警護が元凶だろう。
金品を求める悪党から見れば、厳戒警護を要する重要人物が乗っていると思ったに違いない。
偽装婚約を疑われないために、レオナールがわざわざ大袈裟に護衛を増やしたのが裏目に出たのかもしれない。
「エメリーが記憶を失ったのも、あの日のことも、全部俺が悪かったんだ。謝っても許してもらえないだろうが、本当にすまない」
レオナールが意気消沈する。
彼って……普通にしていると本当に真面目なのね、と初めて知った。
「よく覚えていませんが、事故なんですからあなたが責任を感じる必要はございませんわ」
「いいや、あの馬車はラングラン公爵家の馬車だったから、全部俺が悪いんだ」
「仕方のないことですわ」
「事故の記憶はないだろうが、あのときエメリーを一人にしてごめんな。怖かっただろう。俺が一緒にいたかった」
なんて返答していいか困惑してしまい、しばらくの間、沈黙すると、彼が口を開く。
「でも今は凄く幸せに感じているんだ。記憶喪失で不安になっているエメリーに、俺は不謹慎だな」
「……まあ、そうですね」
「でもごめん。俺の愛しい天使の目が覚めたんだから、喜びを我慢できない」
にっこりと彼が笑う。
こらっ! レオナールも嘘をぶっ込みすぎだ。
出会いは八年前で合っているけど、私たちの関係は、互いにいがみ合う犬猿の仲が正しい。
はッ! そうだ! 彼の魂胆が見えてきたわ。
私を騙して、このまま「婚約者のふり」を続けさせる気なのだろう。
記憶を失った私は、彼の思う壺に懐柔できるのだから、なかなかの好都合だ。
そして彼にとって、「偽婚約者がいらなくなったタイミング」で、婚約破棄する気と見破った!
独身貴族を謳歌したい彼にとって、記憶がない私は、むしろ好条件のままなのか……。
「レオナール様」
「違うよ。いつもはレオナールって、呼んでくれていたんだ。俺のことは呼び捨てでいいから」
「はあ……そうですか」
「やはりエメリーは、まだどこか痛いのだろうか? 顔色がすぐれないけど」
「体調は問題ないですが……」
「じゃぁ、寝起きのせいか」
「いいえ。頭の中が混乱しているせいですわ」
「だったら俺が、二人の出会いから今日までのことを説明してあげる」
そんなのいるかぁぁーー! 余計に混乱するだろう!
そう思った私は、彼を丁重に追い返す。
「ごめんなさい、じっくりと頭を整理したいから、今は一人きりになりたいわ」
「それならエメリーが気にならないように、俺は部屋の隅にいるから」
彼がにこりと笑う。
何を笑っているんだ!
頼むから帰ってくれと、もう一押しする。
「急に現れたカッコイイ婚約者が近くにいると、恥ずかしくて……。落ち着かなくて困ります。着替えもできないし」
「うぅーーん、今更恥ずかしがる関係でもないんだけどね。エメリーのことならなんでも知っているし」
これまで私の裸を見てきた口ぶりで言った。
嘘をつけ! 見せていないだろうと、枕で叩きそうになる。
「レオナールはよくても、私にとっては初対面なんです。近くにいられると凄く気になるから」
「ああーそっか。それは配慮が足りなくて申し訳ない。エメリーにとっては、僕は初対面だよね。ごめん、ごめん」
「こちらこそ、レオナールを覚えていなくてごめんなさい」
「俺のことは気にしなくていいんだ。本当は帰りたくないけど、今日のところは大人しく帰るしかないか」
「ええ、そうしてください。お願いします」
「分かったよ。じゃぁ、また明日も来るから」
私を見つめる彼が、小さく手を振りながら部屋から出ていった。
よかったと安堵する一方、独りきりになった私は絶賛混迷の渦へと迷い込む。
ちょと、ちょっと、ちょと!
一体、彼は何者に変わったのだろう? 別人が出てきたわ!
何がどうなって、こんな状況になっているのか、さっぱり理解ができない。
どっどどどうしよう! 変な嘘をついたせいで、めちゃくちゃ窮地に陥っている気がする。
かつての「婚約者のふり」だって、彼のご都合主義のとんでもない約束だった。
だけど、それでも、ちゃんと「ふり」の終わりが存在した。
まあ、契約期間五年という許しがたいほど長い拘束ではあったけれど、それでも期限はきちんと設定されていたのだ。
それなのに、「兄の教えに従い」すっとぼけた私が、「記憶のないふり」をしたばかりに、リアルな婚約者に置き換えられた。
リアルな婚約者に期限なんぞ、ないに決まっている。
婚約者の行末が、自ずと夫婦に繋がるのは常識だ。
そんなわけで、婚約期間は彼の気持ち次第だろう。必然的に……。
♡o。+..:*♡o。+..:*♡o。+..:*♡o。+..:*♡o。+..:*♡o。+..:*
■作者からのお知らせ■
本作をお読みいただきありがとうございます!!
たくさんの読者様が、本作を読んでくださり、心から喜んでおります! また、感想もありがとうございます!!
本作に用意していた元々のタイトルでは、アルファポリス様だけ文字数の制限で使用できず、急遽タイトルを変更することになったことで、作品自体も短編アレンジにて投稿しておりました。
原作は【溺愛】という言葉を含めているのですが、短編に変更したこちらの作品は、【逃がしてくれません】に変えております。
短編と言う表現では、現在の約2万5千文字くらいで終えるつもりでおりました。
ですが、この作品の【溺愛】と【騙し合い】の部分も是非お届けしたいと思い、このまま続けます。
原作を短編に修正している兼ね合いで、今のところアルファポリス様オンリーのオリジナルの結末です。
タイトルでは◆短編となっておりますが、実際は、◆中編ということで投稿いたします。
中編版って、なんだか変な響きですね……(´-﹏-;)
様子をみて、タイトルの記載を変更するかもしれません(_ _;)。。
すでに原稿の修正を終えたため、確認しながら順次投稿して参りますので、最後までお付き合いいただけると大変嬉しいです。
どうぞよろしくお願いします m(_ _)mペコリ
瑞貴
「ですが私がこうして眠っていて、その横にいたということは、私に何かあったんでしょう」
「まあ……」
「ねぇ、何があったか教えて!」
「忘れてしまいたい記憶だろうから、無理に知る必要はないよ」
「いいえ。それを聞けば、何か思い出せるかもしれないもの。ねぇ、お願い」
レオナールをじっと見つめていると、ようやく観念した様子で打ち明けた。
だがしかし彼の報告は、百パーセント私の記憶にない、でたらめ話だ。
「──俺たちの婚約発表をしたその帰りに、エメリーの乗っていた馬車が事故に遭って」
「──事故?」
「馬車の車輪が外れてしまって……」
「記憶にないわ……(リアルに)」
一体全体、何がどうなっているのだ⁉
彼は、てんで想定外のことを言い出した。
「忘れ去りたいほど怖かっただろう。あの日のことは思い出さなくていから。あのとき、エメリーの傍にいなくて申し訳なかった」
目を瞬かせる私に、彼がかすれる声でひたすら謝り続ける。
「本当にごめん……ごめん、ごめん──……」
強盗に襲われた件について、彼は……彼なりに責任を感じているのかもしれない。
あの日、馬車の御者台と後方に、計四人も従僕が乗っていたのだ。
正直いって、四人は過剰な配置だ。
その光景を見れば、重要人物が馬車に乗っていると思われてもおかしくない。
実際は偽装婚約者だけど。
私の乗る馬車が盗賊に目を付けられた原因。それはおそらく過剰な警護が元凶だろう。
金品を求める悪党から見れば、厳戒警護を要する重要人物が乗っていると思ったに違いない。
偽装婚約を疑われないために、レオナールがわざわざ大袈裟に護衛を増やしたのが裏目に出たのかもしれない。
「エメリーが記憶を失ったのも、あの日のことも、全部俺が悪かったんだ。謝っても許してもらえないだろうが、本当にすまない」
レオナールが意気消沈する。
彼って……普通にしていると本当に真面目なのね、と初めて知った。
「よく覚えていませんが、事故なんですからあなたが責任を感じる必要はございませんわ」
「いいや、あの馬車はラングラン公爵家の馬車だったから、全部俺が悪いんだ」
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「……まあ、そうですね」
「でもごめん。俺の愛しい天使の目が覚めたんだから、喜びを我慢できない」
にっこりと彼が笑う。
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出会いは八年前で合っているけど、私たちの関係は、互いにいがみ合う犬猿の仲が正しい。
はッ! そうだ! 彼の魂胆が見えてきたわ。
私を騙して、このまま「婚約者のふり」を続けさせる気なのだろう。
記憶を失った私は、彼の思う壺に懐柔できるのだから、なかなかの好都合だ。
そして彼にとって、「偽婚約者がいらなくなったタイミング」で、婚約破棄する気と見破った!
独身貴族を謳歌したい彼にとって、記憶がない私は、むしろ好条件のままなのか……。
「レオナール様」
「違うよ。いつもはレオナールって、呼んでくれていたんだ。俺のことは呼び捨てでいいから」
「はあ……そうですか」
「やはりエメリーは、まだどこか痛いのだろうか? 顔色がすぐれないけど」
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「じゃぁ、寝起きのせいか」
「いいえ。頭の中が混乱しているせいですわ」
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そう思った私は、彼を丁重に追い返す。
「ごめんなさい、じっくりと頭を整理したいから、今は一人きりになりたいわ」
「それならエメリーが気にならないように、俺は部屋の隅にいるから」
彼がにこりと笑う。
何を笑っているんだ!
頼むから帰ってくれと、もう一押しする。
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嘘をつけ! 見せていないだろうと、枕で叩きそうになる。
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「ああーそっか。それは配慮が足りなくて申し訳ない。エメリーにとっては、僕は初対面だよね。ごめん、ごめん」
「こちらこそ、レオナールを覚えていなくてごめんなさい」
「俺のことは気にしなくていいんだ。本当は帰りたくないけど、今日のところは大人しく帰るしかないか」
「ええ、そうしてください。お願いします」
「分かったよ。じゃぁ、また明日も来るから」
私を見つめる彼が、小さく手を振りながら部屋から出ていった。
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ちょと、ちょっと、ちょと!
一体、彼は何者に変わったのだろう? 別人が出てきたわ!
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どっどどどうしよう! 変な嘘をついたせいで、めちゃくちゃ窮地に陥っている気がする。
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リアルな婚約者に期限なんぞ、ないに決まっている。
婚約者の行末が、自ずと夫婦に繋がるのは常識だ。
そんなわけで、婚約期間は彼の気持ち次第だろう。必然的に……。
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本作をお読みいただきありがとうございます!!
たくさんの読者様が、本作を読んでくださり、心から喜んでおります! また、感想もありがとうございます!!
本作に用意していた元々のタイトルでは、アルファポリス様だけ文字数の制限で使用できず、急遽タイトルを変更することになったことで、作品自体も短編アレンジにて投稿しておりました。
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