【完結】投げる男〜異世界転移して石を投げ続けたら最強になってた話〜

心太

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2、異文化交流

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 草原で大の字の俺。
 ブヨブヨが消えた場所には、金色の硬貨がそれぞれ2枚ずつ落ちていた。

「よし、状況を整理しよう」

 俺は雷に打たれRPGの世界に転移。
 ここはよくわからない広い草原。
ブヨブヨした物体を倒したら目の前に文字が現れ、経験値を獲得しレベルが上がったことを教えてくれた。
 ブヨブヨが落とした物はこの世界の通貨と思われる。

「‥‥‥最高じゃないか」

 敵を倒すだけで強くなれるしお金も貰える。
 なんて素敵な世界。
 レベルが上がって『かしこさ』と『魅力』が増えたのが、イマイチ理解出来ないがこれがこの世界のルールと割り切ろう。
 勉強しなくても頭が良くなるとか‥‥‥最高だ!
 
「レベルを上げまくって最強&金持ちになってやる!」

「キュー!」

 ブヨブヨが現れた。

「現れたなブヨブヨ、俺の血肉となり金をよこせ!」

 大きな石を持ち上げ、現れたブヨブヨに投げつける。

 こうして俺の異世界人生が始まったのだった。




「‥‥‥疲れた」

 草原をウロウロするとブヨブヨはすぐ発見できる。
 辺りが暗くなりはじめた頃には、持っていたリュックが硬貨でパンパンに膨らんでいた。

「疲れたし、もう持てないよ‥‥‥」

 この硬貨はどれくらいの価値があるんだろう。
 300枚を超えたあたりから数えるのをやめた。

 レベルも7に上がっている。
 あとステータスは見たい時、いつでも見れる事がわかった。

レベル7
力23
素早さ20
身の守り15
かしこさ32
魅力25
HP56
MP21

 こんな感じで目の前に出てくる。
 なんて便利。
 そして凄く楽しい。
 育成ゲームをしてる感覚だ。
 


「さて、行ってみますか」

 実は草原をウロウロしてる時に、近くに街を発見していたりする。
 すぐ立ち寄ろうと思う気持ちを抑えて、ブヨブヨを倒し続けた。
 街に行っても金が無ければ何も出来ないだろ?

「‥‥‥宿屋とかあるのかな」

 金は足りるのか。
 言葉は通じるのか。
 いきなり襲われたりしないか。
 不安は多い。
 だがそれも良し。

「行こう!」




「こんちにわ、こんばんわ、ハロー、ボンジュール、ボンジョルノ、ナマステ」

「‥‥‥お前、大丈夫か?」

 知ってる限りの挨拶を言ってみたが、日本語が通じた。
 最大の問題をクリアーした瞬間である。
 
「すいません、ここは何処でしょう?」

 街に入り、とりあえず歩いていたオッサンを捕まえ質問していた。

「‥‥‥お前、大丈夫か?」

 街の様子は西洋風。
 レンガ作りの道と建物。
 まんま古き良きRPGの世界です。
 ありがとうございます。
 
「すいません、ここは何処でしょう?」

「‥‥‥プリングの街だ。お前何処から来たんだ?」

「宿屋は何処でしょう?」

「‥‥‥この道を真っ直ぐ進んだ先にある」

「ありがとうございます」

 ポカンとしてるオッサンを放置して俺は進む。
 異世界生活の問題は山積みだ。
 宿に泊まれるのか。
 金は足りるのか。
 ご飯は食べれるのか。
 ご飯は美味しいのか。
 お腹はいっぱいになるのか。
 主食は米なのか。
 パンなのか。
 主菜は肉なのか。
 魚なのか。
 問題は山積みだ。
 

 立ち止まる訳にはいかない。
 オッサンを放置して風を切り俺は進む。
 
 
 
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