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19、勇者を探せ
しおりを挟む「ニア殿、魔王を倒して下され」
「これだけ考えて、何ですかその答えは!」
玉座の王と跪く俺。
「‥‥‥すまん。どうしたら良いか、もうわからんじゃ」
情け無い王様。
「女神はたまに夢に出るんですよね? 勇者がどこに居るか聞いてみたら良いじゃないですか」
「聞いておるのだが『もう少し待って、なんとかするから!』と言っておった」
なんだその女神。
「では待ちましょう」
「‥‥‥最近夢に出なくなった」
「‥‥‥待ちましょう」
沈黙。
「ニア殿、魔王を倒して下され」
「嫌です、無理です」
「よし、褒美に娘をやろう!」
「結構です」
「そんな!」
崩れ落ちるバニラ姫。
「この国は終わりじゃ!」
崩れ落ちる王様。
「‥‥‥ニア殿、なんとかならんか?」
堪りかねたバルカンさん。
「何とかって言われても」
女神は何やってんの?
少し腹が立ちます。
「‥‥‥俺も勇者探し手伝いましょうか?」
「ニア殿、やってくれるか!」
生き返った王様。
「片手間でやりますよ?」
「構わん!」
「見つからなくても、俺は魔王を倒しませんよ?」
「それはわからん!」
割とあざといな。
「ニア殿、褒美は何が良い?」
顔を赤らめてモジモジし始めたバニラ姫。
「余には一人娘のバニラという姫が──」
「間に合ってます」
崩れ落ちる王様とバニラ姫。
「勝手に探しますので、もう帰って良いですか?」
「頼んだぞニア殿。この国の命運は其方にかかっておる!」
「善処します」
俺は立ち上がり颯爽と部屋を後にした。
長い謁見がやっと終わりました。
帰ろ。
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