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序章
第8話 チートVSリアルチート!?
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アルドリア王国王城地下のサーバールームでは暗闇の中一人の少女が画面をひとしきり見ていた。
少女は口に手を当てて、アクビをしながら呟く。
「そろそろ処理しようかしら。知己、奪取者の位置補足と周辺の状況を教えてちょうだい」
「承知しました。対象の情報を表示いたします。」
「アカシックレコードを使用して対象の行動予測演算、終了後処理を開始して。」
「アカシックレコード使用許諾確認、演算を開始いたします。」
すると少女の後ろにあった大量のサーバー郡が一斉に唸りだす。
しばらくした後、サーバー郡は平常音を取り戻す。
「演算終了。処理を続行します。」
そのころ、アルドリア王国から離れた西の草原である一人の男が歩いていた。
男は世間で奪取者と呼ばれ次々と転生者を狙い武器やスキルを奪い続けていた。
「つぎはどんな能力が手に入るっかな~?未来予知あればぶっちゃけ余裕だしなー」
そして男は一つの剣を取り出す。
黒く輝くその剣は転生者から奪ったチートアイテムだった。
「一撃で相手を葬り去る剣とかマジチートだろ。」
突然未来予知の能力が発動して男の瞳に未来が移る。
巨大な槍が降り注ぎ男が絶命するという映像が男の頭の中に流れた。
「なっ!?ふざけやがって!!」
未来予知の映像に激怒するも男は冷静にそれを回避する行動をとった。
男は空から降ってきた大きな槍を空間転移を使って軽々と避ける。
遠くから爆音が聞こえ男は安心する。
「さすが未来予知だな。なっ・・ぐあああああっ!」
男の心臓を小さな槍が貫いていた。
あまりの激痛と未来予知にはない事象が起こり男は動揺する。
「なん・・でだ・・・空間転移先を・・・当ててきやがった・・・未来予知が・・・」
そして男は冷静に現状の対処を思いつく。
「スキル・・・無敵だ・・・っ・・発動しないだと・・・どうして!!」
痛みが酷くなり、理解できない出来事に男は次第に冷静さを失って行く。
「ぐああああああああああああ!!!せっかく・・・転生したのに・・・」
「無敵・・無・・敵!・・・・・無・・て・・き・・!!」
必死に男はもがき、スキル名を連発するも発動しなかった。
その後男は諦めたのか地面にゆっくりと倒れこむ。
「そ・・んな・・・・」
・・・
「アカネ様、処理完了いたしました。」
「知己ありがとう・・・・少し寝るわ・・・。」
そう言った後少女はディスプレイの光だけを光源とする部屋の暗がりへ消えていった。
「おやすみなさいませ。アカネ様。」
次の日、王城でヤツハシから奪取者討伐の知らせを受けた。
土人形が観測していたらしく状況報告を受けた。
突如、空から2本の槍が降り注ぎ奪取者は絶命したそうだ。
(アカネのやつ・・・例のシステムを使ったか・・・)
完全未来予測システム---アカシックレコード---
そのシステムは俺が彼女とアイデアを出し合い設計したものだった。
ある一定のセンサーを使ってあらゆる変数を測定し人工知能(機械学習)を用いてそれを計算し完璧に近い状態で事象を予測する。
それには膨大な情報を集めるプログラムが必要だった。
無論それも朝飯前なのだ。
奪取者討伐の報告で多くの転生者が安堵の声をあげる。
「助かったー」
「負けイベント回避したったw」
「やったか?」
その後あまりにもあっさりとした奪取者討伐の報告に、一部の冒険者が騒ぎ出す。
「ふざけるな!たかだか2本の槍で奪取者が殺せるわけない!」
「だよな・・・おいおい討伐した奴は誰だ?やべー奴じゃねえの?」
そのやべー奴はというと・・・会議室の隅の方で眠たそうにしていた。
「確かに・・・実力的に別のやばいスキル持ってる奪取者だったりして・・・・」
再び湧き上がった不安の声を遮るようにヤツハシが声を上げる。
「皆さん落ち着いてください、現場にあったのは2本の槍と死体、奪取された武器だけでした。
その件については調査中です。もしかしたら我々を転送した神のおかげかもしれません。」
(ここで名乗り上げるのはいろいろ不味そうだな・・・・)
その意見に納得したのか周りが静かになり報告会は幕を閉じた。
使用された2つの槍は特典級の性能をもつ。
イマジナリーショート・・・近くの相手に幻を見せる能力をもつ大きな槍。
ヌルポインター・・・・・・刺さった相手の能力を使用不可にさせる能力をもつ小さな槍。
なぜ俺がその槍の能力を知ってるのかって?そりゃ提供者だからだ。
俺はアカネから送られてきたログファイルを見ながら状況確認をする。
元嫁の能力により配置済みの衛星兵器に、提供した槍を転送。
イマジナリーショートで幻を見せて未来予知を防ぎ、アカシックレコードで未来予測。
地上にいた奪取者にピンポイントで2本目を落としたのだ。
単純であるが故に下手な兵器より威力が高い。
(さすがはリアルチートである・・・)
そして、奪取者の一部の武器はものひろいにより回収されていた。
ダーティーハンド・・・相手のスキルを奪い取る短剣
イチゲキソード・・・・相手を即死させる剣。アンデット系には無効
プロミネンスコア・・・魔力を変換し魔法「紅炎」を発生させる杖
D2018・・・・・・風属性を持つ銃器
そこには問題のチート武器ダーティーハンドがあった。
相手にすると厄介だが今後の奪取者対策には強力な武器だ。
(返そうにもこちらが危険な目に遭いかねない。)
そして、ものひろいの能力がはっきりとしてきた。
おそらく所有権のないアイテムを取得する、あたりだろう。
歴代の転生者のチート武器が使い放題なわけだから、正直奪取者よりもチートだ。
(ゲームバランスがぶっ壊れもいいところだろう・・・)
もし圧倒的な力によって奪取者認定されるのだとしたらのんびり生活どころではない。
ゲームの序盤で手に入る程度の能力なので、どうか認定されませんように!!
少女は口に手を当てて、アクビをしながら呟く。
「そろそろ処理しようかしら。知己、奪取者の位置補足と周辺の状況を教えてちょうだい」
「承知しました。対象の情報を表示いたします。」
「アカシックレコードを使用して対象の行動予測演算、終了後処理を開始して。」
「アカシックレコード使用許諾確認、演算を開始いたします。」
すると少女の後ろにあった大量のサーバー郡が一斉に唸りだす。
しばらくした後、サーバー郡は平常音を取り戻す。
「演算終了。処理を続行します。」
そのころ、アルドリア王国から離れた西の草原である一人の男が歩いていた。
男は世間で奪取者と呼ばれ次々と転生者を狙い武器やスキルを奪い続けていた。
「つぎはどんな能力が手に入るっかな~?未来予知あればぶっちゃけ余裕だしなー」
そして男は一つの剣を取り出す。
黒く輝くその剣は転生者から奪ったチートアイテムだった。
「一撃で相手を葬り去る剣とかマジチートだろ。」
突然未来予知の能力が発動して男の瞳に未来が移る。
巨大な槍が降り注ぎ男が絶命するという映像が男の頭の中に流れた。
「なっ!?ふざけやがって!!」
未来予知の映像に激怒するも男は冷静にそれを回避する行動をとった。
男は空から降ってきた大きな槍を空間転移を使って軽々と避ける。
遠くから爆音が聞こえ男は安心する。
「さすが未来予知だな。なっ・・ぐあああああっ!」
男の心臓を小さな槍が貫いていた。
あまりの激痛と未来予知にはない事象が起こり男は動揺する。
「なん・・でだ・・・空間転移先を・・・当ててきやがった・・・未来予知が・・・」
そして男は冷静に現状の対処を思いつく。
「スキル・・・無敵だ・・・っ・・発動しないだと・・・どうして!!」
痛みが酷くなり、理解できない出来事に男は次第に冷静さを失って行く。
「ぐああああああああああああ!!!せっかく・・・転生したのに・・・」
「無敵・・無・・敵!・・・・・無・・て・・き・・!!」
必死に男はもがき、スキル名を連発するも発動しなかった。
その後男は諦めたのか地面にゆっくりと倒れこむ。
「そ・・んな・・・・」
・・・
「アカネ様、処理完了いたしました。」
「知己ありがとう・・・・少し寝るわ・・・。」
そう言った後少女はディスプレイの光だけを光源とする部屋の暗がりへ消えていった。
「おやすみなさいませ。アカネ様。」
次の日、王城でヤツハシから奪取者討伐の知らせを受けた。
土人形が観測していたらしく状況報告を受けた。
突如、空から2本の槍が降り注ぎ奪取者は絶命したそうだ。
(アカネのやつ・・・例のシステムを使ったか・・・)
完全未来予測システム---アカシックレコード---
そのシステムは俺が彼女とアイデアを出し合い設計したものだった。
ある一定のセンサーを使ってあらゆる変数を測定し人工知能(機械学習)を用いてそれを計算し完璧に近い状態で事象を予測する。
それには膨大な情報を集めるプログラムが必要だった。
無論それも朝飯前なのだ。
奪取者討伐の報告で多くの転生者が安堵の声をあげる。
「助かったー」
「負けイベント回避したったw」
「やったか?」
その後あまりにもあっさりとした奪取者討伐の報告に、一部の冒険者が騒ぎ出す。
「ふざけるな!たかだか2本の槍で奪取者が殺せるわけない!」
「だよな・・・おいおい討伐した奴は誰だ?やべー奴じゃねえの?」
そのやべー奴はというと・・・会議室の隅の方で眠たそうにしていた。
「確かに・・・実力的に別のやばいスキル持ってる奪取者だったりして・・・・」
再び湧き上がった不安の声を遮るようにヤツハシが声を上げる。
「皆さん落ち着いてください、現場にあったのは2本の槍と死体、奪取された武器だけでした。
その件については調査中です。もしかしたら我々を転送した神のおかげかもしれません。」
(ここで名乗り上げるのはいろいろ不味そうだな・・・・)
その意見に納得したのか周りが静かになり報告会は幕を閉じた。
使用された2つの槍は特典級の性能をもつ。
イマジナリーショート・・・近くの相手に幻を見せる能力をもつ大きな槍。
ヌルポインター・・・・・・刺さった相手の能力を使用不可にさせる能力をもつ小さな槍。
なぜ俺がその槍の能力を知ってるのかって?そりゃ提供者だからだ。
俺はアカネから送られてきたログファイルを見ながら状況確認をする。
元嫁の能力により配置済みの衛星兵器に、提供した槍を転送。
イマジナリーショートで幻を見せて未来予知を防ぎ、アカシックレコードで未来予測。
地上にいた奪取者にピンポイントで2本目を落としたのだ。
単純であるが故に下手な兵器より威力が高い。
(さすがはリアルチートである・・・)
そして、奪取者の一部の武器はものひろいにより回収されていた。
ダーティーハンド・・・相手のスキルを奪い取る短剣
イチゲキソード・・・・相手を即死させる剣。アンデット系には無効
プロミネンスコア・・・魔力を変換し魔法「紅炎」を発生させる杖
D2018・・・・・・風属性を持つ銃器
そこには問題のチート武器ダーティーハンドがあった。
相手にすると厄介だが今後の奪取者対策には強力な武器だ。
(返そうにもこちらが危険な目に遭いかねない。)
そして、ものひろいの能力がはっきりとしてきた。
おそらく所有権のないアイテムを取得する、あたりだろう。
歴代の転生者のチート武器が使い放題なわけだから、正直奪取者よりもチートだ。
(ゲームバランスがぶっ壊れもいいところだろう・・・)
もし圧倒的な力によって奪取者認定されるのだとしたらのんびり生活どころではない。
ゲームの序盤で手に入る程度の能力なので、どうか認定されませんように!!
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