ものひろいの能力もらったけど魔法と恋愛に夢中です。

紫雲くろの

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修学旅行編

第21話 夜襲

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宿での夕食と風呂が終わり俺は就寝しようと廊下を歩く。
すると反対側からナシェが来ていた。

(リンのこともあったし仕方ないな・・・)
「ナシェ今日は部屋に来ていいぞ。」
「えっ」

ナシェの顔が赤くなる。

「一緒に寝るだけだ。」
「う、うん」

俺が目をつぶっていると音がした。
「ナシェか?入っていいぞ?」
「!?」
「おい、眠いからはやくしてくれ。」

俺が目を開けると狐の仮面を付けた忍者がいた。

「は?」
(リアルで初めて見たな・・・)
突然のことで俺は動揺する。

「くっ!」

忍者は手裏剣を投げてくる。
しかしその手裏剣は俺に届く前に金具によって弾かれる。
忍者がつぶやく。
「お前は何者だ。なぜそんな強力な魔力を宿している・・・」
「こっちのセリフなんだが。てか訓練しただけだ・・・」

忍者が小刀を握りこちらに斬りかかる。

「マグネティックフィールド!」

俺の周りから砂鉄が飛び出し忍者を拘束する。
「こ、これは・・・」
「うまくいったな。で、目的は何なんだ?」
「お前にいう必要はない。お前を殺すだけだ。」

忍者は口から針のようなものを飛ばす。
俺はそれに反応しきれなかったが仕込んでいた金具が自動的に飛び出しそれを弾く。

それは向こう世界の電磁装甲と呼ばれる兵器を応用したものだった。

「無駄だ。口を割らないなら仕方ないな」
「殺すなら殺せ。」

(ありきたりすぎるだろ・・・・)
「やるわけねーだろ。仕方ない」
すると突然忍者は笑い出す。
「くっ・・・ははっ・・・・はははは、や、やめてくれ・・・!は、話す・・から・・。」
「あぁなら顔も見せてもらおうか。」

俺は仮面とフードを外し驚く

「女!?」

猫の獣人の女の子だったのだ。
サバトラの毛並みと顔は綺麗で忍者というよりも、品があるお嬢様という感じだった。
俺は驚きながらもその獣人に質問する。

「えっと、まずなぜ俺を殺す?」
「お前が世界を乱す者、奪取者だからだ。」
「は?人違いだぞ。むしろ仲間だ。」

鳩ではなく、猫が豆鉄砲を食らったようにキョトンとしていた。

「にゃ?だって、特典とその魔力をみればそうでしょ?」
「ただの転生者だ。」

獣人は驚いたのか特有の言葉が出ていた。

「にゃんだと!?じゃぁ私は間違えたのか?」
「そうだ。てかお前奪取者っていったな。現れたのか?」
「そうだにゃ。ってことはアルドリアのヤツハシの仲間?」
「ヤツハシ知ってるんだな。」

俺は獣人を砂鉄から開放する。

「現れたのなら一大事だな・・・手伝うよ。」
「ありがとうにゃ。」
「そいつの能力とか特徴はわかっているのか?」
「そ、それがわからないにゃん・・・お、お父様が戦ったけど・・・」

獣人はいきなり泣き出す。

「お、おい。大丈夫か。やられたんだな・・・」
「うん・・」
「見ていたんなら、その詳細を教えてくれ。お前の父親が残した唯一の手がかりだ。」
「にゃ・・・」

どうやら獣人の父親も奪取者の討伐のチームの一員であり、奪取者の戦いで部隊がロモ以外全滅したそうだ。
その父親はかなりの腕だったが、奪取者に全員で20枚ほどの手裏剣を投げても何故か一枚も当たらなかったらしい。
そして近接戦闘に切り替え確実に短刀を当てたはずが外れており、父親は奪取者の前で倒れこむように死亡したそうだ。
(これまた厄介なチートな能力だな・・・・)


そして彼女は修学旅行で電磁力を使う俺を目撃しており。奪取者と勘違いして襲ったそうだ。

「まぁ理由はわかった。俺でも勘違いするだろうな。」

そして獣人はまた泣き出した。

「仕方ないか・・」

俺は獣人を抱きしめ背中を擦る(モフる)。

「辛かったんだな。」
「ありがとうにゃ・・・」

「俺は転生者のコウだ。お前は?」
「私の名はロモ、この地域を納めてる領主だにゃ」

「どうりで・・・よろしくなロモ!」
「にゃ!」

「テウリア周辺に居るゴーレムに心当たりはあるか?」
「?、ゴーレムなんて知らない。そもそもココらへんにはいないにゃ」
「だとしたら奪取者か。」

「話を聞く限り、回避か、幻影系の能力だろうな。」
(だとするとアカネの言っていた奪取者とはまた別ってことか・・・)
「そんなものもあるのかにゃ?」
「あぁ、はたまた不老不死なんかもあるぞ。」

すると一瞬ロモのまゆに力が入ったように見えた。

「どうかしたか?」
「な、なんでもないにゃ」
「それじゃあまた明日詳細を聞かせてくれるか?」
「えぇ」

するとロモは一瞬で消えていった。
(これを相手に戦って倒すのか・・・、人間で反応できるスピードじゃないな)

しばらくするとナシェが入ってきた。
「やっとか・・・・遅いぞ・・・」
「ご、ごめん少し寝ちゃってた。」
「なら仕方ないな・・・」
ナシェがベットに上がる。

「なんか猫の毛がいっぱい落ちてるね。」

(やばいな・・・)

「あぁさっきまで子猫がいたんだ。」
「そうなんだ、なら早くこればよかった・・・・」
「眠いし、とりあえず寝るか」
「うんっ。」

(あついな・・・)
俺は寝返りを打つ。
(こっちも・・・暖かいな・・)

目を開けると見覚えのある赤毛が映る。

「リン、毎日来られると疲れるんだが・・・」
「おはようございます!やっぱり寝れなくって・・・」

リンが抱きついてこようとする。
「お、おい、ナシェもいるんだぞ・・・」
「ナシェちゃんに朝までずっと抱きついていたじゃないですか・・・次は私です。」
「ってなんで唇まで近づいてくるんだ?」
「さぁ・・・なんででしょうね・・・」

その様子をナシェが見ていた・・・
「な、ナシェおはよう・・・」
「コウ君は渡さないんだから!!」
「お、おい!」

(そろそろなれてしまった・・・)
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