ユニークアイテムな女子(絶対的替えの効かない、唯一無二の彼女)「ゆにかの」

masuta

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告白編:それぞれの 唯一無二

464 【田口たかし】実は二次創作のイラストレーター 有名人

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よし!完成、このヒロイン、高校生だとこんな感じ、
我ながら良い出来。アップロードしよう。
早い、早い、ポイントが増えていく。


僕は、運動は全くできない、しかし、絵の才能は幼稚園から飛びぬけていた。
小学生のころから、絵のコンクールは金賞は当たり前である。
そして、漫画やアニメにはまり、タブレットでイラストを描く日々が続いていた。


中等部では美術部。水彩や油絵を描いているが、
家にかえれば、アニメの二次創作のイラストなどに没頭していた。
SNSのグループに入り、描いたものを見せ合ったり、
時にはライブで描いたりもする。

学校ではイラストの事は伏せている。部活動で描くのは、風景がメインであった。

正直、これはこれで、面白いのであるが、どこか物足りないものがあったのは、嘘ではない。

日本のアニメは凄い!、ストーリーも面白いが、何よりもヒロインが可愛い。
かっこいい主人公より、強い主人公より、ヒーローより
かわいい、ヒロインが大好きである。美術部でこれを描いてみたい思いはあるのではあるが、
学校で描くことは無かった。


中学校生活は特に変化はなく、勉強、部活、帰宅したら、イラストを描く、夜中まで描く。
SNSの中で、僕が中学生であることは、黙っていた。ただ、話す内容がついていけなくなる時がある
外食の話であったり、旅行の話であったり、恋バナであったり


その時は、すーと、こっそり、オフラインにし、その場から離れていた。
ライブでイラストを描いているときも、基本的には声は出さない、チャットで答えるのみである


中学生も終わりに近づき、高等部への進学は決まっていた。
御手洗君や、石井君にはいつも、人が集まっていて注目されていた。
中曽根さん、佐伯さん、桜井さんも注目の的であった。

一方の僕は、常に一人である。
希に言葉を交わすのは、下村さん。この子は少し僕との距離を詰めてきている。
唯一朝の挨拶、宿題の見直しをするのも、下村さんであった。

僕にはなんで、下村さんは僕と話すのだろうと疑問でもあった。
下村さんは、美術の作品を眺めて褒めてくれることもあり、悪い気はしない。

男の子の友達も絵だけは、褒めてくれる。ありがたい事だ。

しかし絵以外の話は、特に盛り上がることもなかった。

あと2カ月で中等部も卒業である。
めずらしく、下村さんが学校を休んでいる。僕と同じで皆勤なのであった。
その下村さんが、体調を崩し休んでいるのである。

美術部以外で、唯一話す事がある女子生徒は下村さんくらいであり、
どうしたのだろう、体調が悪くてお休みなのは聞いている。


先生
「おい、誰か、下村にプリントを届けてくれないか」

誰も手を揚げない、僕は体調を崩しているのだから、プリント位は届けてあげようと、手を挙げた。

下校時、そのまま、下村さんの家に行き、インタフォンを鳴らす。
モニター越しに、和井田中学の同じクラスの田口です。プリントなどを持ってきました。
そう告げると、母親であろうか、玄関から出てきて

あら、ありがとう、助かる。学校にとりに行こうと思っていたの

僕はプリントと宿題の部分を、マークしたものを渡し、帰宅する事にした。
翌日も、翌々日も、下村さんはお休みで、プリントを渡しに行った。
毎日ありがとうね、明日には学校に行けると思うので、毎日助かりました。
どうやら、体調は良くなったようだ。良かった。



翌日下村さんは登校してきた。下村さんのほうから、おはよう、ありがとうと、言われ
少し、嬉しかった。

中等部を卒業、高等部へ
今思うと、和井田学園まで同じクラスであったことに、気が付いた。

高等部では、部活に入らず、家に帰ると、イラストを描く日々が続き、
SNSのフォロワーも増えて行った。僕が高校生であることは誰もしらない。
男の子であることも、ライブで描いているときでさえ、声を出していないのである。

そんな高校生活を日々送っていた。

このまま卒業して、大学に進学すれば、もっと世界が広がるはずだ
そう思って、日々そつなくこなしていた。

そう、この日がやってくるまでは…。
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