桃色

天野 帝釈

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思わぬ文

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そんな大学での生活もあっという間に3年目を迎えた時の事だった。



私に一通の味気のない封筒が教授から渡された。



中には手紙が入っており、美紗の母からだった。



嫌な予感がして、読み進めて行くと、それは美紗が病に伏した事と、逝く前に会ってやって欲しいとの嘆願の手紙だった。




病の名は労咳だった。
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