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静かな湖の上を3隻の舟がゆっくり進んでいた。
リオネルとローズは笑い合いながら話をしていた。シルヴィはそれを見てにこやかに見守りたかったが、実際は漕いでいるためゆっくり見る暇はなかった。
「ほら、リオネルたちに遅れてる」
「マ…マルク様漕いでないでしょ!」
シルヴィは両手を使っているから日傘はさしてなかった。足元にあるそれに気がついたマルクは
「漕いでみたいから貸して」
「え?できます?」
「やる前から分からないだろ!」
シルヴィは今持ってるオールをひとつずつマルク側に移すのは重いので席を変わることにした。
ゆっくりお互い変わろうとするが舟の上で安定感はない。
「マルク様ゆっくりです!危ない」
「僕が先に動くからシルヴィは動くな!」
「偏るのも危ないですから!!」
手を取りそろそろと場所を変わる。
「ちょっと何しているの!!危ないよ!」
「アラン話しかけないで」
追いついたアランが声をかけるが何とか席を変えることができた。
マルクははじめてもつオールに少し興奮しながらも慎重に漕いでみた。
スーッと舟が動くと嬉しそうに水面を見てさらに漕いでいた。
シルヴィはしばらく見ていたが、はじめてにしては上手く問題なさそうなので日傘をさしてしばらく見守った。
「マルク様はローズと一緒じゃなくてもよかったですか?」
リオネルを推しているのでマルクを押しのけてしまっている罪悪感から聞いてみた。
目を見開いて手を止めシルヴィを見るマルクは軽く息を吐き
「…僕はローズ嬢と特に仲良くなる気もないよ」
「え?いいんですか?」
「だから、父親から言われて声かけていただけで…特別な感情あってではないから」
「はあ…そうなんですね」
──ゲームのマルクはローズ一筋で他の攻略対象者より距離が近かった印象だったけどこのマルク様は違うのね。
ボーと考えてるシルヴィは昨日もらった髪飾りとネックレスを身につけていた。それを見ながらマルクはボソッと呟いた。
「僕も身につける物を持ってくれば良かったな」
「え?」
「いいやなんでもない」
「マルク様片方だけ動かすと回りますから!」
アランが少し怒りながら叫ぶ。
マルクの漕ぐ力が利き腕側が強くまっすぐ進まないので他2隻から離れて行く。
アランとリオネル、シルヴィが声をかけ何とかまっすぐ進めるようになる頃には疲れが出てきていた。
お腹も空いてきたので陸地に戻りみんなでランチにする。
使用人たちがセッティングしてくれ外とは思えない立派なランチが並べられた。
朝からシルヴィが指示を出し作ってもらった特製のお弁当はどれも素晴らしく美味しかった。特にフルーツを挟んだサンドは女性陣には好評だった。
食べ終わったあとまったりとしていると、リオネルが釣竿を出して準備をはじめる。
「さっき舟の上で釣りもいいなってローズ様と話をしていて…」
「久しぶりだから釣れるかな」
「俺とアランで準備するからちょっと待ってて」
リオネルがローズにいい所を見せたいためか張り切っているので任せることにして、ローズと湖の水際を歩いていた。
──前もこんな感じであの塊出てきたな。
茂みの方を見た瞬間ローズ目がけてものすごい速さで襲ってくる黒い塊が目の端に見えた。
認識するより先にローズを突き飛ばし間に自分が入った。
「シルヴィ!!」
ローズの叫び声に他メンバーが振り返った時にはシルヴィはいなかった。
リオネルとローズは笑い合いながら話をしていた。シルヴィはそれを見てにこやかに見守りたかったが、実際は漕いでいるためゆっくり見る暇はなかった。
「ほら、リオネルたちに遅れてる」
「マ…マルク様漕いでないでしょ!」
シルヴィは両手を使っているから日傘はさしてなかった。足元にあるそれに気がついたマルクは
「漕いでみたいから貸して」
「え?できます?」
「やる前から分からないだろ!」
シルヴィは今持ってるオールをひとつずつマルク側に移すのは重いので席を変わることにした。
ゆっくりお互い変わろうとするが舟の上で安定感はない。
「マルク様ゆっくりです!危ない」
「僕が先に動くからシルヴィは動くな!」
「偏るのも危ないですから!!」
手を取りそろそろと場所を変わる。
「ちょっと何しているの!!危ないよ!」
「アラン話しかけないで」
追いついたアランが声をかけるが何とか席を変えることができた。
マルクははじめてもつオールに少し興奮しながらも慎重に漕いでみた。
スーッと舟が動くと嬉しそうに水面を見てさらに漕いでいた。
シルヴィはしばらく見ていたが、はじめてにしては上手く問題なさそうなので日傘をさしてしばらく見守った。
「マルク様はローズと一緒じゃなくてもよかったですか?」
リオネルを推しているのでマルクを押しのけてしまっている罪悪感から聞いてみた。
目を見開いて手を止めシルヴィを見るマルクは軽く息を吐き
「…僕はローズ嬢と特に仲良くなる気もないよ」
「え?いいんですか?」
「だから、父親から言われて声かけていただけで…特別な感情あってではないから」
「はあ…そうなんですね」
──ゲームのマルクはローズ一筋で他の攻略対象者より距離が近かった印象だったけどこのマルク様は違うのね。
ボーと考えてるシルヴィは昨日もらった髪飾りとネックレスを身につけていた。それを見ながらマルクはボソッと呟いた。
「僕も身につける物を持ってくれば良かったな」
「え?」
「いいやなんでもない」
「マルク様片方だけ動かすと回りますから!」
アランが少し怒りながら叫ぶ。
マルクの漕ぐ力が利き腕側が強くまっすぐ進まないので他2隻から離れて行く。
アランとリオネル、シルヴィが声をかけ何とかまっすぐ進めるようになる頃には疲れが出てきていた。
お腹も空いてきたので陸地に戻りみんなでランチにする。
使用人たちがセッティングしてくれ外とは思えない立派なランチが並べられた。
朝からシルヴィが指示を出し作ってもらった特製のお弁当はどれも素晴らしく美味しかった。特にフルーツを挟んだサンドは女性陣には好評だった。
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──前もこんな感じであの塊出てきたな。
茂みの方を見た瞬間ローズ目がけてものすごい速さで襲ってくる黒い塊が目の端に見えた。
認識するより先にローズを突き飛ばし間に自分が入った。
「シルヴィ!!」
ローズの叫び声に他メンバーが振り返った時にはシルヴィはいなかった。
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