ふわふわ ぽかぽか きらきら

けろけろ

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繋ぐこと

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世界が もし 毎日終わるとして
それでも日が昇れば大気は渦巻き 海は雲を作るだろう
風も雲も 海を渡り切るまえに また世界は終わり
次の日もまた 大気は渦巻く 海上に雲が昇る
大気は別の大気と出逢い 雲を作るだろう
それもまた 日が沈み終わる

きっと 終わりを迎えた世界にも種子が残り
朝が来れば芽吹くだろう
そうして 幼い葉が殻を脱ぐまえに
世界は終わる
朝が来れば 残った種子はまた芽吹くのだ
何度だって 何度だって

残虐な理が山々を干上がらせても
大地深くの僅かな水が染み出て
数え切れない水滴は河を作り
やがては幾本も大陸に伸びるだろう
それも 海へ達することなく終わる

どこかの水中では 有機物が泡を作って
転がったり もしかしたら泳ぎ出す
歓びをもって

ああ そうさ
どれも歓びのためにそうするのだろう

歓びを向かうべき方向として
太陽がその方角だとして
朝が来るたびに
世界は小さく踊り出す

たった一日のために
だけれど この暗黒の宇宙において
その一日がどれほどの奇跡であるか

しかし 世界は
そんなこと知らずとも 毎朝芽吹く

生命を産み出すのが
この宇宙の一番の願いであるとでもいうように
祈りであるとでもいうように

どうやって芽吹く生命を抑えようかと
そんなふうに設計された
僕らの街では
そんな宇宙の願いは聴こえない

僕はただ不安で 怖いのです
僕らが宇宙の願いに反しているということが
生命であるというのに
それを捨てさせようと働く社会の作用が
物凄く 怖いのです

己が何であるかを忘れるは
礎なく建つ家屋に他ならない

いつか僕らは赤子であったではないか
それ以前に縄文人であったし
鼠や小さな動物 それか植物だった
それを忘れて膨らみ続ける僕らの社会は
倒れるのを待つ家屋に他ならない

少なくとも 私が生きている間だけでも
徐々に人間の社会は間違い始めている

「それは郷愁である」と
世に人は言うかもしれない
しかしこの恐怖のすべてをその名で呼んでいいのだろうか

街の外では毎朝植物は芽吹き
有機物は膜を作り 泳ぎはじめる
風は風と出逢い雲を産み
水は遥かに流れ 鉱物は育つだろう
毎朝 毎日
たった一日のために
永遠に 朝が来る限り

そしていつかは生命は終わりを本当に超えるだろう
本当に次に繋ぐことで
終わることはなくなる

それはもう始まっている
繋ぐことを忘れた人間ばかりが
いない世界で
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