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序章
こんにちは。僕はクロ。
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「知ってる?ユーキ。黒猫の七不思議」
そういきなり話しかけてきたのは、幼馴染のハルト。
「七不思議ぃ?なにそれ。」
「細部南高校の七不思議の一つだよ。夜の20時に、グラウンドの真ん中に黒猫が現れるらしいんだ。」
「それの何が不思議なんだ?」
「その猫に出会ったら、別の世界に飛ばされるらしいんだ。10年前に行方不明になった天才がいること、知ってるだろ?」
聞いたことはある。
元サッカー部で、将来は日本代表のエース間違いなしと言われていた天才が、突如行方不明になったらしい。
「その猫の仕業ってことか?」
「って噂があるんだ。まぁとにかく気になるだろ?」
「気にならねえよ。」
「いいからさ、部活終わり行こうぜ」
「ええ、、部活終わって2時間も待つのめんどいよ。パス。」
「アカリちゃんも誘うよ?」
「....行く」
「決まりだな」
そしてその日の19時45分
「やぁ!ユウキ!」
「結局部活終わってご飯食べるために一回帰ったよ」
「サッカー部ちょっと早めに終わってたな」
「今日は顧問が腹壊した笑」
「へぇ。禿げてるからかな」
「ハゲは関係ないだろ、、で、アカリちゃんは?」
「お待たせっ!」
「....ツッッ!こ、こ、こ、こんばんは!」
思わず吃ってしまった。
にしても、可愛すぎる
誰もが認める学校一の美女、キタノアカリ。
謎にハルトと仲がいいけど、俺はほぼ話したことがない。
「よろしくね、ユウキくん。」
「あぁ、、よろしく、、」
「なーにどもってんだよユウキ。」
ニヤニヤしながら言ってくる。
「うるせ!」
「ところでハルトくん。猫はどのあたりにでるんだっけ。」
「あぁ、グラウンドのど真ん中だよ。」
「とりあえず行ってみようぜ」
どうせ猫に会うこともなくあっけなく終わる。
そう思いながらグラウンドに続く階段を降りていく。
グラウンドのど真ん中に向かい少しずつ歩いていると、小さい影が見えてきた。
「お、おい。嘘だろ。」
「わー!ほんとにいる!」
「まじか、、どうする、、?もう少し近づくか?」
「当たり前だろ!そのために来たんだ!」
恐る恐る近づいていく。
普通の野良猫なら近づけば逃げていくだろうが、微動だにしない。
手を伸ばせば届く距離まで近づいた。
「にゃ、にゃー」
ハルトがふざけて鳴いてみせた。
「......」
猫は沈黙
「ほ、ほら見ろ!やっぱ七不思議はただの噂だな!」
「こんにちは。ぼくはクロ」
!?
喋った!
アカリちゃんとハルトは驚きすぎて固まっていた。
「君たちだったんだね。ずっと待ってたよ。よろしくね」
よろしく!?
何が!?
と思ったと同時に、猫の瞳が光出した。
いや、光ってない。
暗い、闇に覆われて。
気を失った。
----------
「うっっ」
頭が痛い。
どのくらい寝てたんだろうか。
グラウンドのど真ん中で寝るって、、
、、、、
まって、、
ここグラウンドじゃない。
横にはハルトが寝ていた
「おい!ハルト!起きろ!」
「ううっっ、、まだ眠い」
「眠いとか言ってる場合じゃないぞ!」
「んー?、、」
ハルトは辺りを見回す。
「どこここ?草原、、??」
「あぁ。。訳わかんないよ。起きたらここだったんだ」
「ううぅっっっ」
アカリちゃんが少し離れたところで起きた。
「どこ、、??」
「分からない。。ほんとに異世界に来てしまったのかな、、」
「があああぁぁあっっ!!」
突如、鳥の鳴きごえが響いた。
鳴き声というよりは叫びに近い。
ばさっばさっばさっ。
ありえないサイズの鳥のような化け物が近づいてくる。
「うわぁぁぁ!!」
「きゃぁぁああ!!」
ハルトとアカリはパニックだ。
2人がパニックすぎて俺は少し冷静。
「逃げるぞ!2人とも!」
3人は全速力で走った。
が、バケモノのスピードに勝てるわけもない。
「くっ、、捕まる、、」
「ユウキ!!やばいってこれ!」
あぁ、、ここで死ぬんだな、、
俺、、
そういきなり話しかけてきたのは、幼馴染のハルト。
「七不思議ぃ?なにそれ。」
「細部南高校の七不思議の一つだよ。夜の20時に、グラウンドの真ん中に黒猫が現れるらしいんだ。」
「それの何が不思議なんだ?」
「その猫に出会ったら、別の世界に飛ばされるらしいんだ。10年前に行方不明になった天才がいること、知ってるだろ?」
聞いたことはある。
元サッカー部で、将来は日本代表のエース間違いなしと言われていた天才が、突如行方不明になったらしい。
「その猫の仕業ってことか?」
「って噂があるんだ。まぁとにかく気になるだろ?」
「気にならねえよ。」
「いいからさ、部活終わり行こうぜ」
「ええ、、部活終わって2時間も待つのめんどいよ。パス。」
「アカリちゃんも誘うよ?」
「....行く」
「決まりだな」
そしてその日の19時45分
「やぁ!ユウキ!」
「結局部活終わってご飯食べるために一回帰ったよ」
「サッカー部ちょっと早めに終わってたな」
「今日は顧問が腹壊した笑」
「へぇ。禿げてるからかな」
「ハゲは関係ないだろ、、で、アカリちゃんは?」
「お待たせっ!」
「....ツッッ!こ、こ、こ、こんばんは!」
思わず吃ってしまった。
にしても、可愛すぎる
誰もが認める学校一の美女、キタノアカリ。
謎にハルトと仲がいいけど、俺はほぼ話したことがない。
「よろしくね、ユウキくん。」
「あぁ、、よろしく、、」
「なーにどもってんだよユウキ。」
ニヤニヤしながら言ってくる。
「うるせ!」
「ところでハルトくん。猫はどのあたりにでるんだっけ。」
「あぁ、グラウンドのど真ん中だよ。」
「とりあえず行ってみようぜ」
どうせ猫に会うこともなくあっけなく終わる。
そう思いながらグラウンドに続く階段を降りていく。
グラウンドのど真ん中に向かい少しずつ歩いていると、小さい影が見えてきた。
「お、おい。嘘だろ。」
「わー!ほんとにいる!」
「まじか、、どうする、、?もう少し近づくか?」
「当たり前だろ!そのために来たんだ!」
恐る恐る近づいていく。
普通の野良猫なら近づけば逃げていくだろうが、微動だにしない。
手を伸ばせば届く距離まで近づいた。
「にゃ、にゃー」
ハルトがふざけて鳴いてみせた。
「......」
猫は沈黙
「ほ、ほら見ろ!やっぱ七不思議はただの噂だな!」
「こんにちは。ぼくはクロ」
!?
喋った!
アカリちゃんとハルトは驚きすぎて固まっていた。
「君たちだったんだね。ずっと待ってたよ。よろしくね」
よろしく!?
何が!?
と思ったと同時に、猫の瞳が光出した。
いや、光ってない。
暗い、闇に覆われて。
気を失った。
----------
「うっっ」
頭が痛い。
どのくらい寝てたんだろうか。
グラウンドのど真ん中で寝るって、、
、、、、
まって、、
ここグラウンドじゃない。
横にはハルトが寝ていた
「おい!ハルト!起きろ!」
「ううっっ、、まだ眠い」
「眠いとか言ってる場合じゃないぞ!」
「んー?、、」
ハルトは辺りを見回す。
「どこここ?草原、、??」
「あぁ。。訳わかんないよ。起きたらここだったんだ」
「ううぅっっっ」
アカリちゃんが少し離れたところで起きた。
「どこ、、??」
「分からない。。ほんとに異世界に来てしまったのかな、、」
「があああぁぁあっっ!!」
突如、鳥の鳴きごえが響いた。
鳴き声というよりは叫びに近い。
ばさっばさっばさっ。
ありえないサイズの鳥のような化け物が近づいてくる。
「うわぁぁぁ!!」
「きゃぁぁああ!!」
ハルトとアカリはパニックだ。
2人がパニックすぎて俺は少し冷静。
「逃げるぞ!2人とも!」
3人は全速力で走った。
が、バケモノのスピードに勝てるわけもない。
「くっ、、捕まる、、」
「ユウキ!!やばいってこれ!」
あぁ、、ここで死ぬんだな、、
俺、、
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