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しおりを挟む「バレちゃったかってそんな、軽くいうことじゃっ、」
「そうだね。」
私は真剣な声でヒロインの言葉を遮った。
当然、二人も私の突然の変わりように、びっくりしている。
「じゃあ、もう、やめるよっ!今まで、ごめんね?ラーティル様。・・・これからはもう、話しかけないようにするからさっ。」
私は明るい声で笑ってそう言った。
・・・・・この時の私は少し維持になってたのかも知れない。
私が記憶を思い出してからもう二ヶ月。たった、それだけだけど。この二ヶ月は私にとってとても意味のある時間だった。少しは仲良くなれたと、思っていた。
ライル様は違うの?
二ヶ月じゃやっぱりダメだった?
あとどれ位の時間があれば貴方は私を見てくれた?
後どれくらい早く『前世』を思い出していれば、私は貴方に嫌われずにすんだ?
「・・・さようなら。」
このまま諦められる訳もないのに。
まだ。こんなに好きなのに・・・・・
サヨナラなんて出来るはずもないのに・・・・・
気がつけば私はそう言ってニコリと笑みを浮かべていた。
そしてこのままこの場所にいたくなくて、私は早足でその場から離れた。はしたないとか、今は考えられなかった。一刻も早く、この場所から消えてしまいたかった。
追いかけてきて欲しい。呼び止めて欲しい。ソフィアより、私の事を選んで欲しい。
そんな事を考えながら・・・。
「リズベット嬢!!」
期待していたその声に私は一度歩みをとめた。
いつの間にか中庭までやって来ていたみたいだ。
息は乱れ方が激しく上下する。
嬉しい、でも怖い。
そんな気持ちが私の中に渦巻き、振り向くかどうか迷った。結果、私は振り返った。涙の膜をはった瞳にライル様の驚愕がうつる。
「なあに?」
そう聞いた声が少し震えた。
ライル様が少し迷ったように視線をさ迷わせ、やがて意を決したかのように私の元へ歩みを進めてくる。
その事に私が思わず後ずさるとライル様は少しだけ傷ついたような顔をして歩みを止める。
「リズベット嬢・・・」
私は息をすることも忘れ、じっとライル様の言葉を待った。
「俺は貴女の事が前より嫌いではありません。 いえ。むしろ、ここ最近は貴女と過ごす時間が楽しいとすら思っています。」
「っ、!」
その言葉に思わず息を飲んだ。
・・・今。なんて言ったの?
私との時間が楽しい・・・??
私の努力は無駄じゃなかったの?
何も言えずにいる私にライル様は話を続ける。
「俺には、もう、分からないんです。 どのリズベット嬢が本物で偽物なのか・・・。 何故ソフィアをいじめたのか。 俺と仲良くなろうとするのか・・・。 最近のリズベット嬢と過ごしていくうちに、あなたの目的がどこにあるのか・・・、分からないんです。 今、貴女の手を掴んでいいのか、自分が、今、どうしたいのかさえ・・・」
ライル様がまた一歩踏み出す。
私は先程とは違い。もう後ずさったりしなかった。・・・いや。動けなかったのだ。
熱を帯びたライル様の綺麗な瞳が、私の頬を高揚させ胸を高鳴らせる。
少しの期待と不安。ライル様の言葉の意味。
先程まで胸を埋めつくしていた悲しくも苦しく締め付けるような痛みは消え失せ、もうライル様のことしか見えなくなっていた。
「教えて頂けませんか」
気がつけばライル様は私のすぐ目の前まで来ていた。
「リズベット嬢・・・。この二ヶ月、俺は俺なりに貴女と接し、見てきたつもりです。 でも、この二ヶ月の間の貴女は俺が知っている以前のリズベット嬢とは酷くかけ離れているように感じました。」
ライル様は一度そこで言葉をきると、私の目を真っ直ぐ見つめながら問いかけた。
「貴女は本当にあのリズベット・ダウト嬢なのですか??」
その言葉に私は高鳴っていた胸の鼓動が嫌な音に変わり、頬の熱が急激に冷めていった。
―――――――――
ラストの展開に悩み、何度も書いては消しての繰り返しで、思うように書けません。
もう、半分は勢いで書いてます。
・・・難しい。
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