8 / 45
第1章
レオルドさんは良い人です!(2)
(顔はまぁまぁ良いって、あの人が?)
本気でそんな事を言っているんだろうか、とレオルドさんの顔を見てみる。
うん、顔が見えないから表情は分からないけど、声色からして真面目に言っているみたいだった。
この世界では今の人はカッコイイの?
衝撃的な事実にビックリしていたが、宿屋をでた本来の目的を思い出して口を開く。
「あのっ!レオルドさん、ごめんなさいっ!」
「えっ、リ、リオ嬢!?」
「私、レオルドさんの事傷つけてしまいましたよね。本当にごめんなさいっ!」
そう言って私は頭を下げた。
「いやっ、お、俺の方こそすみません!あんな大人げない態度とっちゃって。」
「お、怒っていませんか?」
「怒っていませんっ!」
「本当ですか?」
「はいっ!」
「・・・はは、良かったぁ、嫌われちゃったかと思った。」
私は安心してふにゃりと笑った。
すると、レオルドさんはまたカチリと固まってしまった。
私は立ち上がって、レオルドさんに手を差し出す。
「レオルドさん、部屋に戻りませんか?」
しゃがんでいたレオルドさんは私の手を数秒見つめたあと、自分で立ち上がった。
掴まれなかった手に少し寂しさを感じつつもレオルドさんの後を追いかけるようにして私は宿屋に入った。
ちなみに、あの気持ちの悪いお兄さんから守ってくれたレオルドさんにちょこっとだけドキッとしたのは内緒だ。
────────────────
宿屋の中に戻ると、もうお昼になっていたみたいでレオルドさんに昼食を奢ってもらう事になった。
「本当にいいんですか?他の奴と食べなくて」
何故かは分からないが、レオルドさんは本当に自分なんかと食べてもいいのかと何度も聞いてきた。
私からしたら、奢ってもらっているのはこっちだし、むしろ私が邪魔をしているのでは?と思っている。
「はい、もちろんです。あの、もしかして、レオルドさんは私と一緒では嫌ですか?」
「い、いえ、そんな事はっ、」
と、こんな感じの会話が何度も続いていた。
話を変えようと今後のことについて聞いてみた。
「あの、レオルドさん、私、これからどうすれば良いんでしょうか。」
「す、すみません、まだ、団長に聞いていなくて、ご飯食べ終わったら一緒にいいに行きましょう。」
「はい・・・」
「そんなに心配しなくても大丈夫ですよ、もし、団長が追い出すと言っても俺が説得しますから」
「え、は、はい!ありがとうございますっ!」
相変わらず、レオルドさんは良い人だなと言うことが確認できた所で二人とも食事がおわり、ダリオスさんの部屋に行った。
ダリオスさんに事情を話すと、第二騎士団で期間限定でなら保護しても良いといわれた。
しかし、あくまでも期間限定だ。
記憶が戻ったらすぐに言うようにと言われた。
また、コモスの町にいる間だけならこの宿屋も借りているので今朝起きたあの部屋を貸してくれるという。
ダリオスさんに何度もお礼を良い、レオルドさんに部屋に送ってもらった。
が、やる事がない。
部屋を見渡して見るもお風呂やトイレは共同だし、置いてあるのは机とベットだけ。
暇だな、と思いつつベットに腰をかけた。
コンコン
ノックの音が聞こえ慌てて返事をした後、扉を開けた。
すると、今朝起きた時にあったラナちゃんがいた。
「あのっ!えっと、お姉ちゃん今、少し良いですか?」
「ラナちゃん?どうかしたの?」
「えっ!あ、あのっ、私、今、休憩時間なので、お姉ちゃんとお話してみたいなって、思って、め、迷惑ですか?」
ラナちゃんはそう言って寂しそうに目を伏せた。
え、なにこの子めっちゃ可愛い!
「ぜ、全然迷惑じゃないよっ!むしろ私も今暇だったから凄い嬉しいっ!」
私のその言葉にラナちゃんはぱっと目を輝かせる。
「ありがとう!お姉ちゃんっ!」
「ふふっ、リオで良いよ」
「え?」
「私、リオ・アイハラって言うの、リオって呼んでね」
「い、いいの?」
「もちろんっ!あ、私勝手にラナちゃんって呼んでたけど良い?」
「は、はい!良いです、全然、むしろ嬉しいですっ!じゃあ、リオお姉ちゃんって呼びます!」
「ふふっ、了解!あっ、そう言えば、洋服本当にもらっていいの?」
「も、もちろんですっ!リオお姉ちゃんの昨日着てた服も素敵だったけどこの辺じゃ目立つと思ったので・・・」
「ありがとうっ!実は、私昨日着てた服しか持ってなくて本当に助かった!」
「き、気に入ってくれたなら嬉しいです」
「うんっ!ところでラナちゃんはいくつなの?」
「今年で9歳になりましたっ!」
「そっか~、いつもお家のお手伝いしてるの?」
「はいっ!いつもお父さんが・・・」
と、私はしばらくラナちゃんとたわいない話で盛り上がり楽しい時間を過ごした。
──────────
次回はレオルドさん視点になります。
本気でそんな事を言っているんだろうか、とレオルドさんの顔を見てみる。
うん、顔が見えないから表情は分からないけど、声色からして真面目に言っているみたいだった。
この世界では今の人はカッコイイの?
衝撃的な事実にビックリしていたが、宿屋をでた本来の目的を思い出して口を開く。
「あのっ!レオルドさん、ごめんなさいっ!」
「えっ、リ、リオ嬢!?」
「私、レオルドさんの事傷つけてしまいましたよね。本当にごめんなさいっ!」
そう言って私は頭を下げた。
「いやっ、お、俺の方こそすみません!あんな大人げない態度とっちゃって。」
「お、怒っていませんか?」
「怒っていませんっ!」
「本当ですか?」
「はいっ!」
「・・・はは、良かったぁ、嫌われちゃったかと思った。」
私は安心してふにゃりと笑った。
すると、レオルドさんはまたカチリと固まってしまった。
私は立ち上がって、レオルドさんに手を差し出す。
「レオルドさん、部屋に戻りませんか?」
しゃがんでいたレオルドさんは私の手を数秒見つめたあと、自分で立ち上がった。
掴まれなかった手に少し寂しさを感じつつもレオルドさんの後を追いかけるようにして私は宿屋に入った。
ちなみに、あの気持ちの悪いお兄さんから守ってくれたレオルドさんにちょこっとだけドキッとしたのは内緒だ。
────────────────
宿屋の中に戻ると、もうお昼になっていたみたいでレオルドさんに昼食を奢ってもらう事になった。
「本当にいいんですか?他の奴と食べなくて」
何故かは分からないが、レオルドさんは本当に自分なんかと食べてもいいのかと何度も聞いてきた。
私からしたら、奢ってもらっているのはこっちだし、むしろ私が邪魔をしているのでは?と思っている。
「はい、もちろんです。あの、もしかして、レオルドさんは私と一緒では嫌ですか?」
「い、いえ、そんな事はっ、」
と、こんな感じの会話が何度も続いていた。
話を変えようと今後のことについて聞いてみた。
「あの、レオルドさん、私、これからどうすれば良いんでしょうか。」
「す、すみません、まだ、団長に聞いていなくて、ご飯食べ終わったら一緒にいいに行きましょう。」
「はい・・・」
「そんなに心配しなくても大丈夫ですよ、もし、団長が追い出すと言っても俺が説得しますから」
「え、は、はい!ありがとうございますっ!」
相変わらず、レオルドさんは良い人だなと言うことが確認できた所で二人とも食事がおわり、ダリオスさんの部屋に行った。
ダリオスさんに事情を話すと、第二騎士団で期間限定でなら保護しても良いといわれた。
しかし、あくまでも期間限定だ。
記憶が戻ったらすぐに言うようにと言われた。
また、コモスの町にいる間だけならこの宿屋も借りているので今朝起きたあの部屋を貸してくれるという。
ダリオスさんに何度もお礼を良い、レオルドさんに部屋に送ってもらった。
が、やる事がない。
部屋を見渡して見るもお風呂やトイレは共同だし、置いてあるのは机とベットだけ。
暇だな、と思いつつベットに腰をかけた。
コンコン
ノックの音が聞こえ慌てて返事をした後、扉を開けた。
すると、今朝起きた時にあったラナちゃんがいた。
「あのっ!えっと、お姉ちゃん今、少し良いですか?」
「ラナちゃん?どうかしたの?」
「えっ!あ、あのっ、私、今、休憩時間なので、お姉ちゃんとお話してみたいなって、思って、め、迷惑ですか?」
ラナちゃんはそう言って寂しそうに目を伏せた。
え、なにこの子めっちゃ可愛い!
「ぜ、全然迷惑じゃないよっ!むしろ私も今暇だったから凄い嬉しいっ!」
私のその言葉にラナちゃんはぱっと目を輝かせる。
「ありがとう!お姉ちゃんっ!」
「ふふっ、リオで良いよ」
「え?」
「私、リオ・アイハラって言うの、リオって呼んでね」
「い、いいの?」
「もちろんっ!あ、私勝手にラナちゃんって呼んでたけど良い?」
「は、はい!良いです、全然、むしろ嬉しいですっ!じゃあ、リオお姉ちゃんって呼びます!」
「ふふっ、了解!あっ、そう言えば、洋服本当にもらっていいの?」
「も、もちろんですっ!リオお姉ちゃんの昨日着てた服も素敵だったけどこの辺じゃ目立つと思ったので・・・」
「ありがとうっ!実は、私昨日着てた服しか持ってなくて本当に助かった!」
「き、気に入ってくれたなら嬉しいです」
「うんっ!ところでラナちゃんはいくつなの?」
「今年で9歳になりましたっ!」
「そっか~、いつもお家のお手伝いしてるの?」
「はいっ!いつもお父さんが・・・」
と、私はしばらくラナちゃんとたわいない話で盛り上がり楽しい時間を過ごした。
──────────
次回はレオルドさん視点になります。
あなたにおすすめの小説
英雄の可愛い幼馴染は、彼の真っ黒な本性を知らない
百門一新
恋愛
男の子の恰好で走り回る元気な平民の少女、ティーゼには、見目麗しい完璧な幼馴染がいる。彼は幼少の頃、ティーゼが女の子だと知らず、怪我をしてしまった事で責任を感じている優しすぎる少し年上の幼馴染だ――と、ティーゼ自身はずっと思っていた。
幼馴染が半魔族の王を倒して、英雄として戻って来た。彼が旅に出て戻って来た目的も知らぬまま、ティーゼは心配症な幼馴染離れをしようと考えていたのだが、……ついでとばかりに引き受けた仕事の先で、彼女は、恋に悩む優しい魔王と、ちっとも優しくないその宰相に巻き込まれました。
※「小説家になろう」「ベリーズカフェ」「ノベマ!」「カクヨム」にも掲載しています。
【美醜逆転】ポジティブおばけヒナの勘違い家政婦生活(住み込み)
猫田
恋愛
『ここ、どこよ』
突然始まった宿なし、職なし、戸籍なし!?の異世界迷子生活!!
無いものじゃなく、有るものに目を向けるポジティブ地味子が選んだ生き方はーーーーまさかの、娼婦!?
ひょんなことから知り合ったハイスペお兄さんに狙いを定め……なんだかんだで最終的に、家政婦として(夜のお世話アリという名目で)、ちゃっかり住み込む事に成功☆
ヤル気があれば何でもできる!!を地で行く前向き女子と文句無しのハイスペ醜男(異世界基準)との、思い込み、勘違い山盛りの異文化交流が今、始まる……
私が美女??美醜逆転世界に転移した私
鍋
恋愛
私の名前は如月美夕。
27才入浴剤のメーカーの商品開発室に勤める会社員。
私は都内で独り暮らし。
風邪を拗らせ自宅で寝ていたら異世界転移したらしい。
転移した世界は美醜逆転??
こんな地味な丸顔が絶世の美女。
私の好みど真ん中のイケメンが、醜男らしい。
このお話は転生した女性が優秀な宰相補佐官(醜男/イケメン)に囲い込まれるお話です。
※ゆるゆるな設定です
※ご都合主義
※感想欄はほとんど公開してます。
美醜逆転の世界に間違って召喚されてしまいました!
エトカ
恋愛
続きを書くことを断念した供養ネタ作品です。
間違えて召喚されてしまった倉見舞は、美醜逆転の世界で最強の醜男(イケメン)を救うことができるのか……。よろしくお願いします。
0歳児に戻った私。今度は少し口を出したいと思います。
アズやっこ
恋愛
❈ 追記 長編に変更します。
16歳の時、私は第一王子と婚姻した。
いとこの第一王子の事は好き。でもこの好きはお兄様を思う好きと同じ。だから第二王子の事も好き。
私の好きは家族愛として。
第一王子と婚約し婚姻し家族愛とはいえ愛はある。だから何とかなる、そう思った。
でも人の心は何とかならなかった。
この国はもう終わる…
兄弟の対立、公爵の裏切り、まるでボタンの掛け違い。
だから歪み取り返しのつかない事になった。
そして私は暗殺され…
次に目が覚めた時0歳児に戻っていた。
❈ 作者独自の世界観です。
❈ 作者独自の設定です。こういう設定だとご了承頂けると幸いです。