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第1章
醜い自分と美しい人3(レオルドさん視点)
まて、今の男がイケメンの類に入らないと言うならリオ嬢の理想はどれだけ高いんだ?
そんなの俺の顔を見ても耐えられるわけ無いじゃないか!
あぁ、失神レベルじゃ無いかもしれない。
なんてことを考えているとリオ嬢が俺に謝ってきた。
「あの、レオルドさんっ、ごめんなさいっ!」
「え、リ、リオ嬢っ!?」
「私、レオルドさんの事傷つけてしまいましたよね、本当にごめんなさいっ!」
そう言ってリオ嬢は勢い良く頭を下げた。
突然の事にビックリしたが、さっきの事はリオ嬢は悪くない、むしろ俺が、そう思い俺も慌てて謝罪した。
すると、リオ嬢が怒っていないかとまるで捨てられた子犬のように俺に聞いてきた。
もちろん答えは一つだ。
怒ってない、怒っているわけない。
俺がリオ嬢に怒る必要なんか何も無いじゃないか。
すると、リオ嬢は心底ホッとしたと言う表情で
「・・・はは、良かった。嫌われちゃったかと思った。」
といい、ふにゃりと笑った。
その笑顔を至近距離から真正面で見てしまった俺の脳は言葉の意味を理解するのに時間がかかった。
(良かった、良かった?嫌われちゃったかと思ったって、それって・・・)
聞き間違えだろうか、まるで俺に嫌われてなくて良かったと言う意味に聞こえるんだが。
それに、なんだその見た物を一撃で仕留めてしまうような可愛らしい笑みは、見間違えか?
あぁ、俺は疲れているんだな、そうだ、どうにも昨日から目と耳と頭の調子が悪いようだ。
今日はいつもより早めに寝よう。うん、そうしよう。
俺の中で考えがまとまった時スっと手を差し出された。
ようやく動き出した俺の頭はまた固まることになる。
ん?なんだ、これは、まさか今俺は、リオ嬢に手をさしのべられているのか?
いやいや、そんな、まさか、これは俺が生み出した幻覚だ。
きっと醜い俺の手が触れた瞬間消えてなくなってしまうだろう。
そう思った俺は手を取らずに自分で立ち上がった。
行き場を無くし寂しそうなリオ嬢の手と表情にまさか幻覚じゃなかったのか?と思い自分の行動に少し後悔しつつ宿屋に戻った。
その後、お昼をご馳走すると言った俺にリオ嬢は一緒に食事をしたいと言い俺の向かいの席に座った。
マスクを外すのは嫌だったが、口元だけなら大丈夫か?と思い急いで食べた。
リオ嬢は珍しい料理に興味深々であまり俺の方は見ていなかったので助かった。
何度かリオ嬢に本当に俺と一緒でいいのかと聞いたがリオ嬢は、はいとしか言わなかった。
二人で食事を終えた後、リオ嬢の記憶喪失の事や、これからの事を話すために団長の部屋に行った。
──────────
団長に事情を話した結果、俺たち第二騎士団がコモスほ町にいる間だけ面倒を見るということになった。
とは言っても、それまでに記憶が見つからなかったら何処か面倒を見てくれる所を探してあげるくらいのことはする。
リオ嬢は見た目が良いから看板娘に欲しがる所はたくさんあるだろう。
話が終わってリオ嬢を部屋に送った後、俺はまた団長の部屋に来ていた。
「レオルド、出来るだけリオ嬢から目を離すなよ」
「はい、分かっています」
今回のリオ嬢の話を聞いて団長はもしかしたら最初から記憶喪失を装って第二騎士団に近づくのが目的だったのでは?と考えているらしい。
考えすぎならいいが、リオ嬢は記憶喪失と言う割にはしっかりとしていて全然取り乱していない。
警戒するに越したことは無いのであくまで可能性の一つとして疑っている。
「とりあえず一週間、お前を任務から外す。話は以上だ。」
「はい、失礼します」
俺は団長の部屋から出て直ぐに自分の部屋に行き頭を抱えた。
(一週間っ!?一週間だとっ!
一週間も俺はあの美女と一緒にいるのかっ!!)
いや、分かってる、俺以外だときっと皆コロッとハートを持っていかれるに違いないからだ。
俺の場合は、俺が好きになっても俺の醜い顔にリオ嬢の方から逃げていくと思うし、何しろ、ずっと顔を隠している怪しい奴なんて誰も好きにならない、ただ一番都合が良いだけだ。
分かっているが・・・
俺はローブで見えない醜い顔を緩ませては、真顔をキープ出来るように表情筋に力を入れて耐えているのであった。
そんなの俺の顔を見ても耐えられるわけ無いじゃないか!
あぁ、失神レベルじゃ無いかもしれない。
なんてことを考えているとリオ嬢が俺に謝ってきた。
「あの、レオルドさんっ、ごめんなさいっ!」
「え、リ、リオ嬢っ!?」
「私、レオルドさんの事傷つけてしまいましたよね、本当にごめんなさいっ!」
そう言ってリオ嬢は勢い良く頭を下げた。
突然の事にビックリしたが、さっきの事はリオ嬢は悪くない、むしろ俺が、そう思い俺も慌てて謝罪した。
すると、リオ嬢が怒っていないかとまるで捨てられた子犬のように俺に聞いてきた。
もちろん答えは一つだ。
怒ってない、怒っているわけない。
俺がリオ嬢に怒る必要なんか何も無いじゃないか。
すると、リオ嬢は心底ホッとしたと言う表情で
「・・・はは、良かった。嫌われちゃったかと思った。」
といい、ふにゃりと笑った。
その笑顔を至近距離から真正面で見てしまった俺の脳は言葉の意味を理解するのに時間がかかった。
(良かった、良かった?嫌われちゃったかと思ったって、それって・・・)
聞き間違えだろうか、まるで俺に嫌われてなくて良かったと言う意味に聞こえるんだが。
それに、なんだその見た物を一撃で仕留めてしまうような可愛らしい笑みは、見間違えか?
あぁ、俺は疲れているんだな、そうだ、どうにも昨日から目と耳と頭の調子が悪いようだ。
今日はいつもより早めに寝よう。うん、そうしよう。
俺の中で考えがまとまった時スっと手を差し出された。
ようやく動き出した俺の頭はまた固まることになる。
ん?なんだ、これは、まさか今俺は、リオ嬢に手をさしのべられているのか?
いやいや、そんな、まさか、これは俺が生み出した幻覚だ。
きっと醜い俺の手が触れた瞬間消えてなくなってしまうだろう。
そう思った俺は手を取らずに自分で立ち上がった。
行き場を無くし寂しそうなリオ嬢の手と表情にまさか幻覚じゃなかったのか?と思い自分の行動に少し後悔しつつ宿屋に戻った。
その後、お昼をご馳走すると言った俺にリオ嬢は一緒に食事をしたいと言い俺の向かいの席に座った。
マスクを外すのは嫌だったが、口元だけなら大丈夫か?と思い急いで食べた。
リオ嬢は珍しい料理に興味深々であまり俺の方は見ていなかったので助かった。
何度かリオ嬢に本当に俺と一緒でいいのかと聞いたがリオ嬢は、はいとしか言わなかった。
二人で食事を終えた後、リオ嬢の記憶喪失の事や、これからの事を話すために団長の部屋に行った。
──────────
団長に事情を話した結果、俺たち第二騎士団がコモスほ町にいる間だけ面倒を見るということになった。
とは言っても、それまでに記憶が見つからなかったら何処か面倒を見てくれる所を探してあげるくらいのことはする。
リオ嬢は見た目が良いから看板娘に欲しがる所はたくさんあるだろう。
話が終わってリオ嬢を部屋に送った後、俺はまた団長の部屋に来ていた。
「レオルド、出来るだけリオ嬢から目を離すなよ」
「はい、分かっています」
今回のリオ嬢の話を聞いて団長はもしかしたら最初から記憶喪失を装って第二騎士団に近づくのが目的だったのでは?と考えているらしい。
考えすぎならいいが、リオ嬢は記憶喪失と言う割にはしっかりとしていて全然取り乱していない。
警戒するに越したことは無いのであくまで可能性の一つとして疑っている。
「とりあえず一週間、お前を任務から外す。話は以上だ。」
「はい、失礼します」
俺は団長の部屋から出て直ぐに自分の部屋に行き頭を抱えた。
(一週間っ!?一週間だとっ!
一週間も俺はあの美女と一緒にいるのかっ!!)
いや、分かってる、俺以外だときっと皆コロッとハートを持っていかれるに違いないからだ。
俺の場合は、俺が好きになっても俺の醜い顔にリオ嬢の方から逃げていくと思うし、何しろ、ずっと顔を隠している怪しい奴なんて誰も好きにならない、ただ一番都合が良いだけだ。
分かっているが・・・
俺はローブで見えない醜い顔を緩ませては、真顔をキープ出来るように表情筋に力を入れて耐えているのであった。
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