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第1章
教会に来ました·····?
馬車が止まったのは古くも趣のある立派な教会の前だった。私が想像してたよりも大きいその教会の中からは子供が興味ありげにこちらをチラチラと見ていた。
「ようこそいらっしゃいました。本日はどのようなご用件で?」
いつの間にか来たのかまだ若い神官が丁寧に尋ねてきた。
「ここ最近の神託を見せてもらいたいんですけど、良いですか?」
「信託ですか?⋯⋯そこにいるのは、もしや、ダリオス様で? 」
その言葉に私の半歩ほど後ろにいたダリオス様が前に出て名前を言った。
「すみませんが、身分を証明するような物を何か持っていらっしゃいますか?」
「これでいいだろうか?」
そう言ってダリオス団長が見せたのは袖についていたカフスボタン。よくよく見てみると、盾の中にワシの良いな動物が彫られている美しいものだった。
「はい。少しお預かりしても? すぐに戻りますので」
そう言って若い神官は一度教会の中に入り、お金持ちそうなお腹の出た見た目が40代くらいの神官と共に戻ってきた。
「お待たせ致しました。それでは中へどうぞ・・・・・」
神官はそう言うと私達の前を先導して歩き始めた。
▽
建物の中に入った後。早速本題に入るため、ダリオス団長が口を開く。
「女神様について何か信託が下ってはないだろうか?」
「! 何故、その事を・・・」
神官はその言葉に目を見張り、思わずといったふうに、言葉を零した。
「神官殿の様子を見るに、──あるのですね?」
「・・・はい、確かに、それは、あるにはあるのですが・・・」
何やら口ごもる神官に向かってダリオス団長は、見せてみて欲しいと、そう言った。
神官は少し迷った様子を見せたあと、渋々というふうに、1冊の分厚い本を持ってきてくれた。
(うわぁ。お、重そう・・・・・)
神官が持ってきたのは、トレイくらいの大きさの銀色の分厚い本だった。
ダリオス団長が本を受け取り、その内容を確認する。私とレオルドさんが見守る中。ダリオス団長は一通り信託を読み終わると本を閉じ笑顔でお礼を言った。
てっきり見せてもらえると思っていた私は、あっさりと神官に返された本をじっと見つめる。
(何が書かれていたんだろう・・・・・)
「すみませんが、今日はここで失礼させて頂きます」
と、私が一人、本とにらめっこしていると、ダリオス団長がそう言い、私の手を引いて歩き出す。
「·····ぇっ·····あのっ·····」
(って!!えっ! もう帰っちゃうのっ!? 信託は? 魔力検査は? )
手を引かれながら、ちらりを後ろを振り返る。
すると、すぐ後ろにいたレオルドさんと目があい、首を振られた。
(レオルドさんにも、ダリオス団長の行動が分からないってこと・・・?)
「ダリオス団長。何かあったんですか?」
レオルドさんが、まさに私が気になっていた事を聞いてくれた。
「・・・・・その話は後だ。 取り敢えず、一旦ここを出るぞ」
ダリオス団長はそれだけ言って、そのあとは外に出るまで何もしゃべらなかった。
──────────────
2ヶ月ぶり?の投稿です。長らく投稿が止まっていてしまったこと、申し訳ありません。楽しみにしていただいていた方は勿論、読者の皆様、本当にすみません!!“〇| ̄|_
非常に申し訳ないのですが、これからも暫く不定期が続きます。更新頻度は毎週2話を目安にしていきますので、良ければ、お付き合い下さい。m(*_ _)m
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