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殺人事件と目には目を
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「・・・ん?これは・・・」
今巷を騒がせている大探偵・フレア・スカートルはある店の前で立ち止まった。とても綺麗な雑貨店で
【雑貨・レズーノ】と書いてある。
「失礼する。今こ・・・」
「うぉーい!?ちょっと待って師匠!今どうせ窃盗事件がーとか言うつもりでしょ?!女の子なのに変なことを覚えちゃうから事件の匂いとか!事件に匂いはないんです!」
師匠、と言いながらフレアの腕を引っ張るのはスレンダーな少女・ヒナ・ク・ホダーカラン。名前がおかしいのは彼女の出身はここから遠い東の国だからだ。
和の国と呼ばれるその国では人々は【キモノ】なる物を好んできるらしい。その国では一般的に【カンジ】と【ヒラガナ】が使われており、ヒナの本名は穂高蘭 雛紅(ほだからん ひなく)と言うらしいが、この国ではその発音は難しいため名前を変えているとかいないとか。(変えてます)
「もぉ~っ!ヒナ!せっかく今カッコよく事件をかぎつけ解決する華麗な探偵だったのに!ヒナのせいで台無しよ!この、絶壁スレンダー!」
絶壁スレンダー・・・。これでフレアも絶壁なら良かったのだがかなり有るのでとても絶壁とは言えない。
「・・・だってこんな平和な雑貨店、事件の起きようが・・・「という訳で主人!ここは強い事件の匂いがします!私の名はフレア・スカートル!家宅捜索しても?」
「・・・え、えぇ・・・。」
「いいんですね!よーし、ヒナ!いっちょやるよーっ!」
「・・・おー・・・」
◇
「ふーむふふむむ。あっ今度はアソコが怪しい!」
「・・・なんだかんだもう3時間たってるし、そこの棚はさっきも調べた。主人に悪いからもう帰りましょう、フレア師匠。あなたは鼻は悪いですが持ち込まれた依頼のことについては完璧なんですから。」
そう。彼女の推理力は侮れない。だが同時にお馬鹿でもあるので何時も何も無い家に押しかけては家宅捜索をして、なにも見つからないことが多い。
たまに、ほんとにたまーに、事件の手がかりが掴めるだけだ。
「・・・ちぇー。わかりましたよーだ。。ご主人、すまなかったね。」
「いいえ、探偵さん。また今度お茶でも飲みにいらっしゃってくださいな。」
ニコッと微笑む主人。フレアの方に目を向けているが少し充血しているように見える。じっとヒナが観察していると一瞬暗い色に光った気がした。
(・・・?なんだ、この主人。今一瞬目が・・・?気の所為よね。)
「どうしたのよヒナ。行くよ。【転移!】」
「転移!」
◇
「師匠、あの雑貨店・・・レズーノでしたか。あそこの主人は恐らく亜人・・・。帰り際、転移の際に気づけましたが、耳が少し長かったです。多分エルフ系の亜人でしょう。ハーフエルフは以前人と戦争がありました。」
「・・・つまり、行くのは控えろってこと?ヒナは心配性ねーっw」
「・・・依頼、見てきますね。」
これは説得できないと察したヒナは依頼箱へ進む。ここには一日一通に限り投函が可能だ。
「なになに・・・【妻がとある店で茶会をして帰ってきた時に体調を崩しまもなく息を引き取った。医者が言うには・・・」
ヒナはヒュッと息を思わず飲み込んだ。
「【医者が言うには、遅延型の毒を食べたか、毒殺魔法だという。だが妻は魔力が高く、毒殺魔法耐性は人の100倍はあり、国家認定危険毒殺魔法を受けても死なないほど丈夫だ。】・・・【ある店とは」
その先のたった少しの文字を読むと、ゾッと鳥肌が立った。
【雑貨店・レズーノ】
◇
「フレア!ねえ師匠!まさかレズーノでなにか飲食してないでしょうね。?」
「なによヒナー。してないってばぁ~。」
「今日の依頼、殺人事件かもしれない!」
「・・・は。殺人事件!?現場は!?」
「恐らくだけど雑貨店・レズーノ!」
「被害者!」
「依頼人の妻の【ルワーノ伯爵夫人】!」
「依頼人はじゃあルワーノ伯爵か!よし!もっかいレズーノ行くよ!」
「・・・はーい!」
◇
「あら探偵さん。またいらっしゃったんですか?」
「ああ、主人。名前教えて?」
「良いですよ。わたしは【ケークレーン子爵第3令嬢】です。」
「ほぉー。お貴族か。・・・ルワーノ伯爵夫人は知ってる?」
「・・・ルノワール様が、何か?」
まただ、とヒナは思う。
時折瞳を暗い色にしてフレアを間違いなく睨み付けている。その傍ら悠長にお茶を準備するなど言いつつティーポットを出し始めた。
「事情聴取ですか。・・・どうぞ、お飲みになって。」
そう言いながら、けークレーン子爵第3令嬢が机の脚に手を伸ばした。
「・・・結構。茶は要りません。」
「あら・・・」
一瞬手を止めつつもやはり机の脚を狙って手を動かす。
そこを予備動作なしにヒナは腕を掴んだ。
「あら、けークレーン子爵第3令嬢。なぜ今机の脚に手を伸ばしたのですか。・・・あなたは確か火属性と闇属性でしたね。たしかその属性の方はテーブルなどを触媒にして遅延毒を仕込むのが得意だとか・・・この前師匠、教えてくれましたね。」
「・・・ナイスよヒナー!証拠は揃ったわ!私が囮でヒナが証拠集め!結構連携プレーだけど、そこそこいけたわね。ということでケークレーン子爵第3令嬢こと、ルピアナ・ケークレーン!ルワーノ伯爵夫人殺害の犯人は、貴女ですね!神の名の元、改心しなさい!【拘束】!」
いつも通り、拘束して決めゼリフを言う。
「・・・ついでに動機は?」
「・・・くかったのよ・・・憎かったのよ!あの女が!あの女の家が!わたしのお母様を殺したの!エルフの大司祭だからって!だから懲らしめてやったの!死の制裁よ!目には目を歯には歯を、そして私は死には死を!これは正当な権利だわ!」
「・・・憎しみは憎しみを呼ぶだけだわ。浅ましいわね。」
「師匠・・・」
ヒナはたまにはいいこともいう時もあるんだな、と思いつつも、警察を呼んでいた。
今巷を騒がせている大探偵・フレア・スカートルはある店の前で立ち止まった。とても綺麗な雑貨店で
【雑貨・レズーノ】と書いてある。
「失礼する。今こ・・・」
「うぉーい!?ちょっと待って師匠!今どうせ窃盗事件がーとか言うつもりでしょ?!女の子なのに変なことを覚えちゃうから事件の匂いとか!事件に匂いはないんです!」
師匠、と言いながらフレアの腕を引っ張るのはスレンダーな少女・ヒナ・ク・ホダーカラン。名前がおかしいのは彼女の出身はここから遠い東の国だからだ。
和の国と呼ばれるその国では人々は【キモノ】なる物を好んできるらしい。その国では一般的に【カンジ】と【ヒラガナ】が使われており、ヒナの本名は穂高蘭 雛紅(ほだからん ひなく)と言うらしいが、この国ではその発音は難しいため名前を変えているとかいないとか。(変えてます)
「もぉ~っ!ヒナ!せっかく今カッコよく事件をかぎつけ解決する華麗な探偵だったのに!ヒナのせいで台無しよ!この、絶壁スレンダー!」
絶壁スレンダー・・・。これでフレアも絶壁なら良かったのだがかなり有るのでとても絶壁とは言えない。
「・・・だってこんな平和な雑貨店、事件の起きようが・・・「という訳で主人!ここは強い事件の匂いがします!私の名はフレア・スカートル!家宅捜索しても?」
「・・・え、えぇ・・・。」
「いいんですね!よーし、ヒナ!いっちょやるよーっ!」
「・・・おー・・・」
◇
「ふーむふふむむ。あっ今度はアソコが怪しい!」
「・・・なんだかんだもう3時間たってるし、そこの棚はさっきも調べた。主人に悪いからもう帰りましょう、フレア師匠。あなたは鼻は悪いですが持ち込まれた依頼のことについては完璧なんですから。」
そう。彼女の推理力は侮れない。だが同時にお馬鹿でもあるので何時も何も無い家に押しかけては家宅捜索をして、なにも見つからないことが多い。
たまに、ほんとにたまーに、事件の手がかりが掴めるだけだ。
「・・・ちぇー。わかりましたよーだ。。ご主人、すまなかったね。」
「いいえ、探偵さん。また今度お茶でも飲みにいらっしゃってくださいな。」
ニコッと微笑む主人。フレアの方に目を向けているが少し充血しているように見える。じっとヒナが観察していると一瞬暗い色に光った気がした。
(・・・?なんだ、この主人。今一瞬目が・・・?気の所為よね。)
「どうしたのよヒナ。行くよ。【転移!】」
「転移!」
◇
「師匠、あの雑貨店・・・レズーノでしたか。あそこの主人は恐らく亜人・・・。帰り際、転移の際に気づけましたが、耳が少し長かったです。多分エルフ系の亜人でしょう。ハーフエルフは以前人と戦争がありました。」
「・・・つまり、行くのは控えろってこと?ヒナは心配性ねーっw」
「・・・依頼、見てきますね。」
これは説得できないと察したヒナは依頼箱へ進む。ここには一日一通に限り投函が可能だ。
「なになに・・・【妻がとある店で茶会をして帰ってきた時に体調を崩しまもなく息を引き取った。医者が言うには・・・」
ヒナはヒュッと息を思わず飲み込んだ。
「【医者が言うには、遅延型の毒を食べたか、毒殺魔法だという。だが妻は魔力が高く、毒殺魔法耐性は人の100倍はあり、国家認定危険毒殺魔法を受けても死なないほど丈夫だ。】・・・【ある店とは」
その先のたった少しの文字を読むと、ゾッと鳥肌が立った。
【雑貨店・レズーノ】
◇
「フレア!ねえ師匠!まさかレズーノでなにか飲食してないでしょうね。?」
「なによヒナー。してないってばぁ~。」
「今日の依頼、殺人事件かもしれない!」
「・・・は。殺人事件!?現場は!?」
「恐らくだけど雑貨店・レズーノ!」
「被害者!」
「依頼人の妻の【ルワーノ伯爵夫人】!」
「依頼人はじゃあルワーノ伯爵か!よし!もっかいレズーノ行くよ!」
「・・・はーい!」
◇
「あら探偵さん。またいらっしゃったんですか?」
「ああ、主人。名前教えて?」
「良いですよ。わたしは【ケークレーン子爵第3令嬢】です。」
「ほぉー。お貴族か。・・・ルワーノ伯爵夫人は知ってる?」
「・・・ルノワール様が、何か?」
まただ、とヒナは思う。
時折瞳を暗い色にしてフレアを間違いなく睨み付けている。その傍ら悠長にお茶を準備するなど言いつつティーポットを出し始めた。
「事情聴取ですか。・・・どうぞ、お飲みになって。」
そう言いながら、けークレーン子爵第3令嬢が机の脚に手を伸ばした。
「・・・結構。茶は要りません。」
「あら・・・」
一瞬手を止めつつもやはり机の脚を狙って手を動かす。
そこを予備動作なしにヒナは腕を掴んだ。
「あら、けークレーン子爵第3令嬢。なぜ今机の脚に手を伸ばしたのですか。・・・あなたは確か火属性と闇属性でしたね。たしかその属性の方はテーブルなどを触媒にして遅延毒を仕込むのが得意だとか・・・この前師匠、教えてくれましたね。」
「・・・ナイスよヒナー!証拠は揃ったわ!私が囮でヒナが証拠集め!結構連携プレーだけど、そこそこいけたわね。ということでケークレーン子爵第3令嬢こと、ルピアナ・ケークレーン!ルワーノ伯爵夫人殺害の犯人は、貴女ですね!神の名の元、改心しなさい!【拘束】!」
いつも通り、拘束して決めゼリフを言う。
「・・・ついでに動機は?」
「・・・くかったのよ・・・憎かったのよ!あの女が!あの女の家が!わたしのお母様を殺したの!エルフの大司祭だからって!だから懲らしめてやったの!死の制裁よ!目には目を歯には歯を、そして私は死には死を!これは正当な権利だわ!」
「・・・憎しみは憎しみを呼ぶだけだわ。浅ましいわね。」
「師匠・・・」
ヒナはたまにはいいこともいう時もあるんだな、と思いつつも、警察を呼んでいた。
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