ガールズトークは終わらない

しふぉんけーき〈シフォントス〉トス

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ガールズトークは可愛くない

「ねーねー、沙良!知ってる?今度の魔王選手権、うちの学校のうちのクラスから選手出るらしいよ!」

と、一人の少女が声高く言うと沙良こと花香紗良は

「で、その人のこと好きになったんだ?」

と言う。紗良は所謂カースト3位とかの高いところにいるもののその少女、月衣奈には及ばない。月衣奈るいなはこのクラスのカーストトップで、とても可憐だが、紗良の事を嫌っている。それは紗良の彼氏が月衣奈の好きな人だからだ。

「・・・ちなみにさ、月衣奈。その選手、私の彼の一條寺くんだけど。また?」

言わずともわかる。月衣奈はどうせ【お願いっ☆一條寺くんと破局して💛】とか言うのだから。

「うん・・・ごめんね、紗良。私、毎回毎回・・・。」

(分かってるならやめてよね、ほんと。)

コレでも紗良もかなり可愛いのだ。可愛いなりのプライドがある。だがクラスカーストトップの月衣奈が泣いてお願いしたのをバッサリ切り落とせばいくら見目が良くてもカースト底辺へと転がり落ちる。このクラスはそういう所なのだ。それにせめて2位に登りつめるまでは堕ちたくない。

そんなことを思っていると、カースト2位の夢内 南々子がやって来た。

「まただなーとは思うけどさ笑紗良も分かってるでしょ?一條寺くんだって紗良より月衣奈の方がいいに決まってるし。前の彼だってそうだったじゃないの。」

ね、と念を押す姿は脅しにも見られる。そのためチラ、と月衣奈を見て

「屋上で話そ?」

と南々子は言った。



「・・・ごめんね、紗良。でも、南々子の言う通り、一條寺くんだって私の方がいいと思うの・・・(๑⃙⃘°̧̧̧ㅿ°̧̧̧๑⃙⃘)ね、お願い・・・」

「・・・何よ、それ。」

「?紗良、何か言った?」

「うーん、なんでもないよ、南々子。わかったよ、月衣奈。一條寺くんとは別れ話切り出してみるね。」

「ほんとっ?」

さっきまでの涙は跡形もなく、キラキラの笑顔を浮かべている。

(・・・また、かぁ。今回は何日持つのかな・・・)
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