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優未

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おさななじみ

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少女は読んでいた絵本をとじる。

それはこの国に生まれた子供ならば誰もが1度は読むことになる絵本である。

「急に魔王が誕生したっていうのに、封印の剣を勇者が持っているのも変よね」

隣で読書をしている少年に話しかける。

「絵本だから細かい説明は省いたんじゃないか」

「剣士が魔王を倒したから勇者として称えられて最終的に王様になったのよね?」

「そうだな」

「こっちの本を読んだらね。討伐隊の構成に勇者と剣士どっちもあるの」

「本当だ」

「勇者と剣士の違いが分かりにくいわ」

「両方とも剣を使うからな。剣士の中で封印の剣を扱える人間が勇者ってところか」

「じゃあ勇者だけでいいじゃない」

「戦力は必要だろ」

「聖女と魔導士も回復役としては一緒よね」

「聖女は魔王の邪気を払えるが、攻撃を防ぐことや体力の回復はできないだろ」

「勇者が王様になって、魔導士が司祭様になって、聖女と剣士が結婚した」

「力の分散のためだろうな」

「絵本にはこの記述はないじゃない?そもそも勇者は剣士なのよ」

「何代か前の討伐隊の記録ともあわさってそうだな。案外管理が無茶苦茶なのか?」
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