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第五話 恋人の本音
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恵は可愛いと思う。
同じ男でも、荒太や俊のように男っぽく見えないからだ。
華奢でいて腰も細い。
一瞬見ただけなら女子と見間違える事もあるくらいだ。
それに引き換え、荒太は普通にどこにでもいる男子という感じで俊ほど顔
がいい訳でも運動神経がいいわけでもない。
全てが平均なのだ。
二人の横にいるのが不思議なくらいだった。
最初に恵がイジメられている時、助けようと言い出したのは荒太だった。
でも…結局声をかけたのも、ガキ大将に向かって行ったのも俊の方だった。
行動力のある俊には何一つ敵わない。
「どうした?荒太さっきからずっと何か考えてるのか?」
「えっ…いや、なんでもねーよ?」
「進んでないだろ?」
「あぁ、そう…分かんなくてさ…ははは」
「どれが分からんのか言えよ。教える為に勉強会開いたんだろ?」
「あぁ、そうだな…うん。」
今日は3人揃って勉強会をしている。
俊の家で集まると机を挟んで二人がいる。
こんな状況で勉強など頭に入らなかった。
「少し休憩するか?おやつ持ってくるから待ってろ。」
「うん、紅茶がいいな~」
「分かった。荒太も同じのでいいか?」
「う、うん」
元気のない荒太に気をつかってくれるのは分かるが、それすら荒太には辛い。
「恵はさ~、俊と一緒にいられて幸せか?」
「ん?どうしたの?僕はすっごく幸せだよ。ゲイだって気づいてから偏見もなく
こんなに優しくしてくれる友人と恋人がいるんだもん。幸せじゃないなんて言
えないよー」
「そっか…ならよかった。」
「荒太は何か悩みでもあるの?」
「なんもねーよ!あるわけないじゃん?恵や俊が後悔しないなら俺は今まで通り
応援できるからさ。もし誰になんて言われようと、俺だけは味方でいるから!」
部屋の外で聞いていた俊は咄嗟にドアを開けるのを躊躇った。
まさか自分がいない時にそんな話をしているなんて思いもしなかったのだ。
確かに荒太には協力を頼んだけど、そんなに思っていてくれたとは考えてもみなかった。
そして、恵の本音が聞けてすごく嬉しかった。
告白してから恵は自分の気持ちを言わないから、ずっと不安だった。
俊だけが空回りしているのではないか?
とか、嫌だけど、わざと合わせているのではないか?…とか。
憶測だけがずっと心のうちにあったのだ。
それが、荒太の言葉で恵の気持ちが聞けてすごく荒太には感謝しかなかった。
同じ男でも、荒太や俊のように男っぽく見えないからだ。
華奢でいて腰も細い。
一瞬見ただけなら女子と見間違える事もあるくらいだ。
それに引き換え、荒太は普通にどこにでもいる男子という感じで俊ほど顔
がいい訳でも運動神経がいいわけでもない。
全てが平均なのだ。
二人の横にいるのが不思議なくらいだった。
最初に恵がイジメられている時、助けようと言い出したのは荒太だった。
でも…結局声をかけたのも、ガキ大将に向かって行ったのも俊の方だった。
行動力のある俊には何一つ敵わない。
「どうした?荒太さっきからずっと何か考えてるのか?」
「えっ…いや、なんでもねーよ?」
「進んでないだろ?」
「あぁ、そう…分かんなくてさ…ははは」
「どれが分からんのか言えよ。教える為に勉強会開いたんだろ?」
「あぁ、そうだな…うん。」
今日は3人揃って勉強会をしている。
俊の家で集まると机を挟んで二人がいる。
こんな状況で勉強など頭に入らなかった。
「少し休憩するか?おやつ持ってくるから待ってろ。」
「うん、紅茶がいいな~」
「分かった。荒太も同じのでいいか?」
「う、うん」
元気のない荒太に気をつかってくれるのは分かるが、それすら荒太には辛い。
「恵はさ~、俊と一緒にいられて幸せか?」
「ん?どうしたの?僕はすっごく幸せだよ。ゲイだって気づいてから偏見もなく
こんなに優しくしてくれる友人と恋人がいるんだもん。幸せじゃないなんて言
えないよー」
「そっか…ならよかった。」
「荒太は何か悩みでもあるの?」
「なんもねーよ!あるわけないじゃん?恵や俊が後悔しないなら俺は今まで通り
応援できるからさ。もし誰になんて言われようと、俺だけは味方でいるから!」
部屋の外で聞いていた俊は咄嗟にドアを開けるのを躊躇った。
まさか自分がいない時にそんな話をしているなんて思いもしなかったのだ。
確かに荒太には協力を頼んだけど、そんなに思っていてくれたとは考えてもみなかった。
そして、恵の本音が聞けてすごく嬉しかった。
告白してから恵は自分の気持ちを言わないから、ずっと不安だった。
俊だけが空回りしているのではないか?
とか、嫌だけど、わざと合わせているのではないか?…とか。
憶測だけがずっと心のうちにあったのだ。
それが、荒太の言葉で恵の気持ちが聞けてすごく荒太には感謝しかなかった。
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