禁断の扉を開けたのは!?

秋元智也

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出逢い

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金本の行きつけのバーである程度飲むと今度は別の店に行こうということになった。
「先輩、大丈夫ですか?」
「あぁ?大丈夫に決まってるだろう?」
そう言いながら、少し呂律がおかしい気がする。
「そろそろ帰りますか?」
「何いってんだよ?貴史のめでたい日だろう?もっと、行くぞー!」
「いや、まだ、プロポーズしてませんからね!」
全く聞いていない。
それでも、自分を祝ってくれようとする彼は嫌いにはなれなかった。
しかし、周りからみればあまりいい人間にはみられていない為、そんな人間とつるんでいる自分も似たような人に思われがちなのである。
それが嫌で今日を境にきっぱりと縁を切るつもりでいた。
それでも一緒に騒いでいると面倒見のいい兄貴分なのでそれなりに楽しいのだ。
「で?キスはしたのか?」
「はっ!?何を言い出すんですか?」
「勿論、もうヤったんだよなぁ~?」
いきなりの事に吹き出してしまった。
「そんな事は・・・」
「まだ、なのか?」
「それはプロポーズしてからって・・・思って。」
「だぁーーーー。それじゃーいつになってもヤらせてもらえないぞ?一気に襲うんだよ!」
「そんな事はっ・・・んっ・・・」
反論しようと顔を上げた瞬間、不意打ちに唇に柔らかいモノが押し当てられた。
細い路地に入ると舌が口内に侵入してきた。
「・・・んーーー、んんっ・・・ーーー。」
反論を試みるが、がっしりと押さえられてほどけなかった。
頭の中が目眩がするほどくらくらとしてきた頃にやっと解放された。
「ぷはっー」
「どうだった?俺で練習させてやるよ!」
「いきなり、何をするんですか?嫌です。もう、帰りますよ?」
「まぁ、待てって。キス位上手くできないとすぐに別れる事になるぞ?」
「そんな事では別れませんから。それに何で男と練習しなくちゃいけないんですか?」
「あれ?嫌だったか?」
「嫌です。」
「そっかぁ~?じゃー待ってろ!」
そう言うと携帯を取り出してどこかへかけだした。
「あぁ。俺だよ庄一。今からどう?こっちは2人なんだけど?・・・うん。いいよ。そこでね?」
ぷつっと切るとニヤニヤとしながら相沢の方を覗いた。
「じゃー女の子で練習しなくちゃな?」
「何を言ってるんですか?僕は彼女だけで十分ですので。」
「そんな事、言うなよ?もう、待ち合わせもしちまったんだよ!それに昨日引っ掻けた子でさぁ~姉妹揃ってかわいいのよ!これが。」
「昨日もヤったんですか?」
「嫌々。昨日は引っ掻けただけ。ヤるのは今からよ?」
がっくりと項垂れた。
この人はそんな事しかしないのか?と思いながら、そんなのに着いてくる女ってのもかなり軽いのだろうと思っていた。
「じゃーお楽しみが有るなら僕は帰りますから!」
すると、腕を捕まれ拝み倒された。
「頼むって。2人って言っちゃったんだよ?」
「3人で楽しめばいいでしょう?」
「頼むって。マジで帰らないでくれよ~すこーし飲むのくらい付き合ってくれよ?なっ?」
少し睨みつけるが全く効果がないのでそのまま一緒にいることになた。
「ホントに少しですからね?」
「あぁ、分かったって。」
そう言って待ち合わせの所に来るとお嬢様風の少し小柄な女性と自分達と同じくらいの身長のスタイルのいい女性が立っていた。
「おっ。いたいた、涼風ちゃん、綾音ちゃーん。」
先輩が声をかけたのはまさしく彼女達だった。
「庄一さん。誘ってくれてありがとう。逢いたかったよー」
いきなり先輩に飛び付いて目の前でキスしたのは涼風と呼ばれた女性であった。
長い髪はパーマがかかっていてゆったりと揺れていた。
茶髪の髪を掻き分けるように大きな瞳がチャーミングな女性だった。
腰も細そうでまだあどけなさを残している。
『コレって犯罪じゃ・・・』
っと思ってしまうほど若く見えた。
「中学生とか言わないですよね?」
すると、横から声が聞こえて振り返るとそこにはもう一人の女性がいた。
「涼風は今年で18歳です。私は姉の綾音。20歳ですよ。大学に通っているのであまり時間がとれませんが今日は昨日出会った男性に涼風が会いに行くと言うので付いて来ちゃいました。」
そういう、彼女は黒髪をショートボブにした感じで、切れ長の目をしていた。目元の涙袋の所にホクロがあり、それもまた魅力的だった。
とにかく姉妹というのに全く正反対の二人だった。
そのまま彼女たちの行き付けの店に案内された。
「そうなんだよ、こいつがプロポーズするってのに今だにチューもしてねーときたもんでよ?練習させようとしたらいやがるしよう?」
「あははっ。なんだか、かっわいいーうぶなんだね?」
「そうなんだよ、全くよーなんとかなんねー?」
「うーん。そうだなぁ~おねーちゃん!練習に付き合ってあげなよ?」
それを聞いていた相沢は飲んでいたカクテルを吹き出してしまった。
なんて会話をしているんだ!
すると、隣で綾音さんがおしぼりを持ってきて拭いてくれた。
「涼風、はしたないことを言うものじゃありません。大丈夫ですか?」
「いえ、先輩と涼風さんは気が合ってるようですね?」
「そうね。あの子は自由奔放ですから。」
「そのようですね?僕は綾音さんの方が魅力的だと思いますよ?」
ふふっと笑うととても素敵だった。
「それは口説いているのかしら?」
はっと気づくと慌てて取り繕った。
「いえっ・・・僕には彼女いますので・・・ 。」
「あら、残念。美味しそうなのに・・・」
「えっ?」
最後がはっきりと聞き取れなかったが、今は気にとめなかった。
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