禁断の扉を開けたのは!?

秋元智也

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地下へ

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食事を終えると相沢はトイレに駆け込んだ。
「おえっ・・・ごぽっ・・・」
便器に顔を近づけるとむせ返すようにさっき喉を通したものを吐き出した。
後ろから見られていたが、そんな事に構っていられなかった。
腹の辺りから込み上げる吐き気に部屋で吐くよりはいいだろうとトイレをずっと占領しているのだ。
しゃびしゃびの液体が吐き出されるなか、段々と目眩をおこし始めた。
幾度かするとそのまま壁にもたれながら休んだ。
次に目が覚めた時にはベットに寝かされていて、白衣を着た老人が点滴を入れていた。
「おぉ、気がついたね、何か食べれるかね?」
さっきの食事を思い出して直ぐに首を振った。
「安心しなさい。今度は普通のモノを用意するぞ?」
と言ってお粥を前に出してきた。
匂いもふんわりと出汁と卵でとじてあって美味しそうだった。
体を起こすと受け取ってかけ込んだ。
食べながら涙が溢れた。
自分は貢ぎ物?先輩は自分を売ったのだ。
その事実が辛かった。
「男が泣くでない。辛いかも知れんが借金のカタに売られたんじゃろう?返しきれば帰れるぞ?」
「え?借金?」
「違うのか?」
「そんなものはないです。うちは借金などする家庭じゃないし・・・先輩に騙されたんです」
「そうか、辛かったのう。してその先輩はどうしたんじゃ?」
聞いてくる老人に相沢は首を振った。
あれから会っていないのだ。
「仕方ないのう、調べておいてやるかのう。」
「ありがとうございます。僕は相沢貴史。先輩の名は金本庄一です。」
それを伝えると綾音が涼風と共に部屋へと帰って来た。
「へーお喋り出来るくらい元気になったんじゃない?」
「先生、もう平気そう?」
涼風と綾音は入るなり相沢と老人を見比べた。
「おお、大丈夫じゃ。じゃが無理はさせんようにな?」
そう言うと出ていってしまった。
涼風が近づいてくるとおのずと体が強張った。
「なに?緊張してるの?それとも昨日の続きが・し・た・い?」
耳元で囁かれると一気に血の気が引き、後ろへと後ずさった。
「はははっ、面白いわ。綾音が気に入る訳だわ。新鮮でいいわ。でも・・・私はもっと反抗的なのがいいわ。」
そう言って離れた。
「パパの前であのような態度はよくないわ」
ビクッと反応すると綾音の方を見上げた。
横から涼風が不敵な笑みを浮かべた。
「お仕置きが必要ね?3日間地下に送るのはどう?」
涼風の意見に綾音は少し渋っていたが、3日ならと認めた。
ブザーで名武修一を呼ぶと地下に連れていくように命じた。
「どうしても帰りたくなったら係りの者にこう言いなさい『綾音様を呼んでください。絢音様のモノを入れてください』とね。」
「なっ・・・死んでもそんな事言うもんか!」
やけになって突っ掛かっていこうとすると首を強く引っ張られ後ろに転んだ。
鎖を引っ張ったのは名武修一という黒服だった。
引きずられるようにして車のトランクに詰め込まれると車は動き出した。
屋敷の地下だとばかり思っていたので意外だった。
車が止まり、どこかの駐車場に下ろされた。
立つこともままならない体を担ぎ上げられ部屋へと運ばれる。
そこは鉄格子の嵌め込まれた牢屋のような作りにベットとトイレが設置してあるだけの部屋だった。
「今日からここがお前の商売部屋だ。坊っちゃんになめた口を聞くなよ小僧。」
そう言うと相沢の腹を蹴り上げた。
「げふっ・・・っ・・・」
痛みに耐えていると看守の格好の恰幅のいい女性が格子の前に来ていた。
「あらあら?修一に嫌われてるのね?まぁ、いいわ。説明は聞いてる?」
「説明?一体何のことだ?」
「ん?何も聞いてないのかしら?」
「・・・」
「ってまさか初めてじゃないわよね?」
「・・・」
慌てて格子を開けると中に入ってくるとローブをまくりあげると尻にはまったプラグを引き抜いた。
「ひゃっんっ・・・」
なかを指で左右に広げて覗き込んできた。
「何をしてるんですか!」
抵抗を試みるが体が上手く動かせないでいた。
「少し我慢しなさい。大事な事なんだから。」
そう言うと腰を上げるように指示した。
うつ伏せの状態で腰だけを高く上げている様はどうにも恥ずかしいものがあった。
アナルを目一杯広げると中を監察しているようだっだ。
暫く見ているとアナルプラグを押し込むと納得したようだった。
「貴方は最近貫通したのね。いつから?」
「貫通?いつ?」
「まさかわからないの?男を飲み込んだでしょう?ここに。」
そう言うとお尻を撫で回した。
ビクッと反応すると看守の女性は盛大に笑いだした。
「いやねーまさか恥ずかしいの?うぶなのね?ここに来る人間はそんな事じゃやってけないわよ?」
そういって裏表ない表情を見せる。
「昨日です、無理矢理連れてこられて・・・」
「へー珍しいわね。自分からが多いのに。まぁ、いいわ。ここではお客を取ってもらうのよ。一人辺り一時間で10万。いい稼ぎでしょう?何をしてもいいってことになってるけど、体に損傷が出来ることは無しよ。安心しなさい。貴方はただお客のリクエストに従ってサービスをすればいいわ。拒否権はないわよ。それとたまに常連で変な性癖を持ってる人がいるから要注意ね。」
「変な性癖って・・・?」
恐々と聞くと『聞きたい?』と焦らされた。
「まぁ、よっぱど当たらないわよ。山さんはお気に入りがいるからね。あの人は金払いがいいのよ?5時間ぶっ通しでやってて元気なんだもん。それに500万も支払ってくれるしね?」
「当たりたくないです。」
「何言ってるのよ。稼ぐには一番いい方法よ?いいパトロンをゲットして自分に夢中にさせる。そうすれば一生遊んで暮らせるわ。」
「・・・」
段々と憂鬱になってきた。
いっそのこと誰からも指名されなければいいのに・・・。
看守の女性が去ってから備え付けのベットに横たわった。
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