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大丈夫だから
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電子音が響き渡ると辺りは騒がしくなってきた。
綾音は目を覚ますとそこは病院の待ち合い室だった。
さっきまで横にいたはずの遼の姿はなく、慌ただしく行き交う看護師達の足音が鳴り響いていた。
「りょう・・・遼は?」
起き上がると遼のいるはずの部屋へと急いだ。
そこには相沢とその姉の美紀が来ていた。
愕然として動こうとしない相沢に寄り添うように美紀が話しかけていた。
「僕のせいだ。僕のせいで・・・あんなこと言わなければ・・・」
「あんたのせいじゃない。少し落ち着きなさい。」
美紀が綾音を見つけると会釈してきた。
「綾音ちゃんも大変だったわね。大丈夫・・・じゃないわね。弟達が世話になったわね。」
落ち着いて話す美紀に対して相沢は綾音を睨み付けてきた。
「あんたさえいなければ。遼まで亡くす事はなかったんだ!」
「亡くす?どういうこと?」
そこへ吉野医師が出てくると中へと入るように促してきた。
中ではさっきまで呼吸器を付けていたはずの遼が今は何も付けずただ眠っていた。
多くのチューブもはずされ点滴やコードも取り外されていた。
泣き崩れる相沢の様子に目の前が真っ暗になるとその場で意識を手放していた。
「ぼっちゃん!」
「綾音さん!しっかりしてください。」
名武と吉野の声が微かにこだまして聞こえていた。
相沢は家まで美紀についてきてもらっていた。
「もう、平気だって。姉さんも早く帰りなよ。」
「心配してんのよ。あんた達は危なっかしいから。始めて遼って子に会ったときもそうだったのよ。」
「?」
「なんか暗い目をしていてね。まるで全て闇で覆われてるような絶望したような目をしていたわ。言ってなかったけど私は遼のことは知ってたの。でも会うことは避けていた。いえ、どうしても声をかけられなかった。」
「どうして、、、どうして早くいってくれない!」
「あんたが不安定だったからかな・・・これ以上心配事を増やしたくなくて黙ってたの。それに私は父親に引き取られた身だし・・・母親に会ってたなんて言えないわ。」
「・・・。」
「あんたは変なことは考えないでね。遼の分もしっかり生きるの、分かってるわね?」
念を押すように美紀は言うと帰っていった。
最初は泊まろうかと言っていたが相沢が拒絶した。
「うん。大丈夫だから。姉さんは帰って。・・・心配しなくても大丈夫だよ。」
と。説得すると信じてくれた。
本当は違う。
この辛い人生を終わらせたかった。
もっと早く終わらせれば良かったのだ。
そうすれば遼の死ぬところなど見なくて済んだのに・・・。
シャワーを浴びると強くもないのに酒を煽った。
キッチンで包丁を握ると首筋に宛がった。
「これで、楽になるんだ・・・」
力を込めて握ると手が震えだしてきた。
今から死のうと思っているのに、体は生きようと抵抗を見せたのだ。
「なに、怖がっているんだ?僕は・・・弱い人間なんだ・・・」
『だったら生きてりゃいいじゃん。』
頭のなかに響く声に驚くと包丁を床に落としてしまった。
「誰だ・・・?遼なのか?」
『声は聞こえるんだ。ならさ、生きてろよ。死んじまったら終わりだぞ!』
「それでも、生きてるのが辛いんだ。もう終わらせたい・・・」
『我儘言ってんなよ!俺は生きていたかった。なのに・・・どうしようもねーんだよ!』
相沢は項垂れるように天井を見上げた。
「そうだね。僕が代わりになれれば良かったんだ。遼は強いから、こんな風にはならないよね?」
『だぁーーうじうじしてんじゃねーよ。だったら体貸せよ!』
「え・・・ええーーー!どういうこと?」
『だーかーらー。兄貴の体になら入れそうだってこと!死ぬつもりなら少しの間貸せってこと!』
「どうしたらいいの?」
『黙って目ーつぶってな!』
「うん。」
すると相沢の体が暖かい何かに包まれた感じがしだしてゆっくりと手が持ち上がった。
自分の意識とは裏腹に体が動き出していた。
『あれ、これどういうこと?』
「あぁ、こういうこと。」
鏡を見ると相沢自身が映っていた。
しかし、自分の意識とは裏腹に勝手に体が動いていた。
心は暖かくゆったりとしていた。
あんなに締め付けるような苦痛も消えていて今はただ海を漂っているような感覚でしかなかった。
『どこ行くの?』
「綾音んとこ。あいつほかっとくと何するかわかんねーしな」
『えーーー。イヤだよ。だって僕の体だよ!』
「知ってるよ。だけど他の人には声すら届かなかったんだ。しかたねーだろう?」
タクシーを拾うと別宅へと向かった。
別宅では綾音がワインを煽っていた。名武が止めようとしても全く聞かなかった。
吉野は荷物を纏めて沖縄に帰ると言い出し、今は荷物の整理に大忙しだった。
広いリビングで飲んでいるといきなりのチャイムと勢いよく扉が開いた。
「貴史くん?」
「飲みすぎだろ?何考えてんだよ!体に悪いだろ?」
名武は始め入るときに止めようとしたが相沢がそれを制して中へと入ってきた。
何かを感づいたのか好きなようにさせてくれた。
綾音の持っているボトルを取り上げると流しに流した。
「何すんのよ!いたずらするわよ?」
据わった目で睨むが酔っぱらっていて凄みがない。
「やれるもんならやれよ。」
「・・・さっさと帰って。ほんとに犯すわよ!今日は機嫌が悪いの、いい加減にしなさいよ!」
そう言うと次のボトルに手を伸ばした。
それを相沢がかっさらうと全てのボトルを開けると流しに突っ込んだ。
「ちょっと。いい加減にっ!」
突っかかってくる綾音をいきなり抱き締めた。
「辛かったんだろう?もう、逃げるのはやめろよ。」
「離してっ・・・離しなさいってるでしょう」
いきなり鳩尾に膝が入った。
「ぐっ・・・っ・・ーーー」
悶絶して倒れ込むと綾音が馬乗りになって跨がると手首を握り締めてきた。
「いってーーって。」
「何が分かるの?貴史くんに私の気持ちなんて分からないわ。」
すると前をはだけさせるとズボンへと手をかけた。
相沢はただ黙ってされるままになっていた。
逃げるでもなく、暴れることもせず、ただ綾音に従った。
下着ごと脱がされ、上着ははだけさせられた状態で逃げようとしない事をどう思ったのかベルトで手首を拘束した。
「本当に逃がさないわよ?これから何されるか分かるわよね?」
煽るようにゆっくりと肌に触れる。
胸に、腹に、脇に、腰に、そして下半身にと順番に触れていく。
遼の中で相沢は恐怖を覚えていた。
しかし、今体を支配しているのは遼なので恐怖が体を支配することはない。
『こわい・・・』
「大丈夫、逃げたりしないから・・・」
綾音と相沢自身に向けて言葉が紡がれる。
綾音は目を覚ますとそこは病院の待ち合い室だった。
さっきまで横にいたはずの遼の姿はなく、慌ただしく行き交う看護師達の足音が鳴り響いていた。
「りょう・・・遼は?」
起き上がると遼のいるはずの部屋へと急いだ。
そこには相沢とその姉の美紀が来ていた。
愕然として動こうとしない相沢に寄り添うように美紀が話しかけていた。
「僕のせいだ。僕のせいで・・・あんなこと言わなければ・・・」
「あんたのせいじゃない。少し落ち着きなさい。」
美紀が綾音を見つけると会釈してきた。
「綾音ちゃんも大変だったわね。大丈夫・・・じゃないわね。弟達が世話になったわね。」
落ち着いて話す美紀に対して相沢は綾音を睨み付けてきた。
「あんたさえいなければ。遼まで亡くす事はなかったんだ!」
「亡くす?どういうこと?」
そこへ吉野医師が出てくると中へと入るように促してきた。
中ではさっきまで呼吸器を付けていたはずの遼が今は何も付けずただ眠っていた。
多くのチューブもはずされ点滴やコードも取り外されていた。
泣き崩れる相沢の様子に目の前が真っ暗になるとその場で意識を手放していた。
「ぼっちゃん!」
「綾音さん!しっかりしてください。」
名武と吉野の声が微かにこだまして聞こえていた。
相沢は家まで美紀についてきてもらっていた。
「もう、平気だって。姉さんも早く帰りなよ。」
「心配してんのよ。あんた達は危なっかしいから。始めて遼って子に会ったときもそうだったのよ。」
「?」
「なんか暗い目をしていてね。まるで全て闇で覆われてるような絶望したような目をしていたわ。言ってなかったけど私は遼のことは知ってたの。でも会うことは避けていた。いえ、どうしても声をかけられなかった。」
「どうして、、、どうして早くいってくれない!」
「あんたが不安定だったからかな・・・これ以上心配事を増やしたくなくて黙ってたの。それに私は父親に引き取られた身だし・・・母親に会ってたなんて言えないわ。」
「・・・。」
「あんたは変なことは考えないでね。遼の分もしっかり生きるの、分かってるわね?」
念を押すように美紀は言うと帰っていった。
最初は泊まろうかと言っていたが相沢が拒絶した。
「うん。大丈夫だから。姉さんは帰って。・・・心配しなくても大丈夫だよ。」
と。説得すると信じてくれた。
本当は違う。
この辛い人生を終わらせたかった。
もっと早く終わらせれば良かったのだ。
そうすれば遼の死ぬところなど見なくて済んだのに・・・。
シャワーを浴びると強くもないのに酒を煽った。
キッチンで包丁を握ると首筋に宛がった。
「これで、楽になるんだ・・・」
力を込めて握ると手が震えだしてきた。
今から死のうと思っているのに、体は生きようと抵抗を見せたのだ。
「なに、怖がっているんだ?僕は・・・弱い人間なんだ・・・」
『だったら生きてりゃいいじゃん。』
頭のなかに響く声に驚くと包丁を床に落としてしまった。
「誰だ・・・?遼なのか?」
『声は聞こえるんだ。ならさ、生きてろよ。死んじまったら終わりだぞ!』
「それでも、生きてるのが辛いんだ。もう終わらせたい・・・」
『我儘言ってんなよ!俺は生きていたかった。なのに・・・どうしようもねーんだよ!』
相沢は項垂れるように天井を見上げた。
「そうだね。僕が代わりになれれば良かったんだ。遼は強いから、こんな風にはならないよね?」
『だぁーーうじうじしてんじゃねーよ。だったら体貸せよ!』
「え・・・ええーーー!どういうこと?」
『だーかーらー。兄貴の体になら入れそうだってこと!死ぬつもりなら少しの間貸せってこと!』
「どうしたらいいの?」
『黙って目ーつぶってな!』
「うん。」
すると相沢の体が暖かい何かに包まれた感じがしだしてゆっくりと手が持ち上がった。
自分の意識とは裏腹に体が動き出していた。
『あれ、これどういうこと?』
「あぁ、こういうこと。」
鏡を見ると相沢自身が映っていた。
しかし、自分の意識とは裏腹に勝手に体が動いていた。
心は暖かくゆったりとしていた。
あんなに締め付けるような苦痛も消えていて今はただ海を漂っているような感覚でしかなかった。
『どこ行くの?』
「綾音んとこ。あいつほかっとくと何するかわかんねーしな」
『えーーー。イヤだよ。だって僕の体だよ!』
「知ってるよ。だけど他の人には声すら届かなかったんだ。しかたねーだろう?」
タクシーを拾うと別宅へと向かった。
別宅では綾音がワインを煽っていた。名武が止めようとしても全く聞かなかった。
吉野は荷物を纏めて沖縄に帰ると言い出し、今は荷物の整理に大忙しだった。
広いリビングで飲んでいるといきなりのチャイムと勢いよく扉が開いた。
「貴史くん?」
「飲みすぎだろ?何考えてんだよ!体に悪いだろ?」
名武は始め入るときに止めようとしたが相沢がそれを制して中へと入ってきた。
何かを感づいたのか好きなようにさせてくれた。
綾音の持っているボトルを取り上げると流しに流した。
「何すんのよ!いたずらするわよ?」
据わった目で睨むが酔っぱらっていて凄みがない。
「やれるもんならやれよ。」
「・・・さっさと帰って。ほんとに犯すわよ!今日は機嫌が悪いの、いい加減にしなさいよ!」
そう言うと次のボトルに手を伸ばした。
それを相沢がかっさらうと全てのボトルを開けると流しに突っ込んだ。
「ちょっと。いい加減にっ!」
突っかかってくる綾音をいきなり抱き締めた。
「辛かったんだろう?もう、逃げるのはやめろよ。」
「離してっ・・・離しなさいってるでしょう」
いきなり鳩尾に膝が入った。
「ぐっ・・・っ・・ーーー」
悶絶して倒れ込むと綾音が馬乗りになって跨がると手首を握り締めてきた。
「いってーーって。」
「何が分かるの?貴史くんに私の気持ちなんて分からないわ。」
すると前をはだけさせるとズボンへと手をかけた。
相沢はただ黙ってされるままになっていた。
逃げるでもなく、暴れることもせず、ただ綾音に従った。
下着ごと脱がされ、上着ははだけさせられた状態で逃げようとしない事をどう思ったのかベルトで手首を拘束した。
「本当に逃がさないわよ?これから何されるか分かるわよね?」
煽るようにゆっくりと肌に触れる。
胸に、腹に、脇に、腰に、そして下半身にと順番に触れていく。
遼の中で相沢は恐怖を覚えていた。
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