その恋、応援します!

秋元智也

文字の大きさ
61 / 66

第二十話 乱れる

しおりを挟む
うっとりとした表情を浮かべる裕之は全部飲み込もうとしてむせ返る
と口の端から飲み込みきれなかった精液が流れ落ちる。

 隆盛 「エロすぎだから…って、こんな場合じゃねーよ!」
 裕之 「入れて…こっち欲しいから…」
 隆盛 「あー。どうにでもなれだ!」

理性を振り切ってゴムを装着すると入れてと言わんばかりに後孔を
開いて待つ裕之の中へと押し込んだ。
さっき舐められてた時に出せたせいか、だいぶんと楽になった気がする。
何度も突き入れて、早いピストンを繰り返す。

 裕之 「あっ…っ…あんっ…いい…もっと…りゅっ…あっ!」
 隆盛 「さっさと終わらせてやるよ。ちゃんとついてこいよ」

ガシガシと乱暴に挿入を繰り返す。
止まらない喘ぎ声に口からは涎なのか、さっきの精液なのか区別か
つかない。
イっても、イっても萎えない為、抜くのも忘れて何度でも突き上げる。
そんななか、玄関のドアが開いて誰かが戻ってきたようだった。

 隆盛 「悪い!ひろ口塞ぐな?」
 裕之 「うぐっ…んっ…んんっ!んっ…うぅ…」

近くにあったパンツを取ると裕之の口の中へと押し込んだ。
苦しそうに暴れるが、その上から手で押さえ込む。

 隆盛 「ごめん…あとで何度でも謝るから…今だけ辛抱してくれよ!」

その間も何度も突き上げ、中はキュウキュウと遠慮なく締め付けられた。
失神するまでは続くのだろうと覚悟すると前にお遊びで買った玩具の
手錠が目に入った。
確か晴翔がいたずらでプレゼントしてきて、撮影にも使ったやつだった。

 隆盛 「これは使えるな…裕之ごめんな?」

裕之の腕を後ろで拘束すると体を反転させて、うつ伏せにすると、再び
挿入した。
隆盛自身今は痛みの事もすっかり忘れて無我夢中で掻き抱いた。
ドアのノックの音も聞こえなかったのかとにかく3時間もかけられないと
言わんばかりに何度も何度もイかせて続けた。

体力は隆盛のがあるのでそこまでではないだろうと思っていたのだが、
甘かった。
媚薬の恐ろしさを身をもって痛感した。
もし、自分が媚薬なんて盛られようものなら、裕之を殺してしまいそう
な勢いで抱くのだろうと思うとゾッとした。

ドアの隙間から見られている事も気にせず、精液でぐちゃぐちゃになる
まで続けた。
裕之がやっと失神して、動かなくなるとゆっくりと抜き去った。

 隆盛 「マジか~、媚薬なんか入れんなっつーの!あー疲れた…」

ベッドですやすや眠る裕之を見ながら一人ごちた。
すると玄関が賑やかになり、親も戻ってきたらしい。

 隆盛 「やばっ…これどうしよう…」

自分の家というわけではないので勝手が分からない。
しかし家主は眠っていて、今起こすのは無理だろう。
あと一つ、なんとかする方法はとなりの部屋の住人。姉の春花だった。
ティッシュで拭き服を着ると隣をノックした。

 春花 「はーい、終わった?今日は結構派手にやったわね~。裕之は?」
 隆盛 「すいません。あの~なんか媚薬が入ってたみたいで…今は眠って
     ます。決してわざとじゃないです!」
 春花 「媚薬?まぁ、あとで事情は聞くわ。まずは体拭かないと…って
     お風呂の方がいいかしら?さっき親も帰ってきちゃったし、ちょ
     っと待ってね。私が合図したら、一階の風呂場に運んで!お父さ
     んには知られない方がいいから。」

その間に手錠と口を塞いだ布を取り出し意識のない裕之を抱き上げた。

 春花 「着替えは持ってくから、そのまま行って。」

下の様子を伺いながら下から合図を送った。
一気に階段を抜けて風呂場へ直行した。

 父  「風呂でも先に入るかな~」
 母  「そうね、先に入ってて。その間にご飯作るから。」
 春花 「あー。今から私入るから後にしてくれない?覗いちゃだめだよ!」
 父  「仕方ないな~。早く入ってこいよ」
 春花 「ちょっとのんびり入るかも」
 父  「分かったから、早く行ってきなさい!裕之はどうした?」
 春花 「部屋で勉強してるよ。邪魔しちゃだめだよ!」
 父  「あーなら、母さんビールもらっていいか?」
 母  「はいはい。ちょっと待ってね」

なんとかやり過ごし、二人が入っているうちに着替えを用意してシーツを
剥がすと新しいのに交換し、洗濯機を動かす。

風呂場では、意識のない裕之の身体を洗うのに苦戦していた。
寝かせて洗おうにもせまい浴室ではうまく身動きが取れない。
すると目を覚ましたのか隆盛を見上げた裕之が首に腕を絡ませてきてキス
をねだった。

 隆盛 「起きたなら、少しこのままっ!」
 裕之 「んっ…ふぁっ…気持ちいい…もっとして…」
 隆盛 「まだ抜けてないのか?待って…おいっ!」

眠っててくれた方がましだった。
キスを迫られ、自ら尻に指を入れて中を煽ってくる。

 裕之 「ここに入れて…掻き回して…」
 隆盛 「ゴムがないから指だけな!」
 裕之 「あっ…ああっぁんっ…もっと…奥も…」
 隆盛 「黙ってろって!響くって…」
 裕之 「んっ!うんんっっっっ!…んっ…んぅ…」

手で口を塞ぐと、もう片方で中を掻き回すように何度も突き入れる。
四本、そして、五本とも入るとそのままズボっと腕ごと入ってしまった。
今は媚薬が効いているせいか、孔は緩くなっているのだろう。
時間をかけてセックスし続けたせいなのだろう。
信じられないという気持ちと、入った事への感心が興味をひいた。
裕之は自ら腰を振ってもっととせびる。
 
仕方ないと思いながら中のヒダを押し広げ、中のつぼまったところを
無理矢理分け入ると、爪で傷つけないように押し上げた。
腹のところがぽっこりと出ては引っ込んでを繰り返した。

涙が溢れ荒い息が塞いだ手から伝わってくる。
苦しそうだが、今騒がれる訳にはいなかった。
壁まで飛ばす精液もなく、透明な液がゆっくりと滲み出るくらいだった。
もう、中は空なのだろう。腕ごと引き抜くと、中のヒダが付いてきてグニョ
っとうち壁が張り出してきた。
しばらくすると中へと戻っていく。ぽっかりと開いた孔はヒクヒクとしながら
ゆっくりと閉じていく。
中の赤が映えて綺麗だと思ってしまった。
涙目で見つめてくる裕之をもたれさせるとスポンジに泡を立たせて体を洗う。
自分も洗うとシャワーで流して髪も簡単に洗ってやる。
後ろは閉まり切る前にと湯を流し入れて、中を掻き出す。
湯船に浸からせ、自分の髪を洗う。
真っ赤にのぼせた裕之を持ち上げ、支えるとバスタオルを巻き付け、隆盛は
着替えを着るとゆっくりとドアを開けて様子を伺う。
外で待っていた、春花が見つからないように二階の部屋へと誘導する。

さっきまでぐちゃぐちゃだったシーツも変えられていて、服を着せるのも面倒
でタオルだけ巻いた裕之を寝かせると布団をかけておいた。

 春花 「お父さん!出たわよ。それと、今裕之と隆盛くんが勉強してるから
     食事私が持っていってあげるわ。」
 母  「そう?なら頼むわね」
 春花 「うん、任せて!」

春花は下で食事を済ませて片付けるフリして裕之の部屋へと戻ってきた。

 春花 「さぁ~理由を聞いてもいいかしら?」
 隆盛 「あ、はい。実は…」
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。

毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。 そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。 彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。 「これでやっと安心して退場できる」 これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。 目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。 「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」 その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。 「あなた……Ωになっていますよ」 「へ?」 そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て―― オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。

【完結】毎日きみに恋してる

藤吉めぐみ
BL
青春BLカップ1次選考通過しておりました! 応援ありがとうございました! ******************* その日、澤下壱月は王子様に恋をした―― 高校の頃、王子と異名をとっていた楽(がく)に恋した壱月(いづき)。 見ているだけでいいと思っていたのに、ちょっとしたきっかけから友人になり、大学進学と同時にルームメイトになる。 けれど、恋愛模様が派手な楽の傍で暮らすのは、あまりにも辛い。 けれど離れられない。傍にいたい。特別でありたい。たくさんの行きずりの一人にはなりたくない。けれど―― このまま親友でいるか、勇気を持つかで揺れる壱月の切ない同居ライフ。

告白ごっこ

みなみ ゆうき
BL
ある事情から極力目立たず地味にひっそりと学園生活を送っていた瑠衣(るい)。 ある日偶然に自分をターゲットに告白という名の罰ゲームが行われることを知ってしまう。それを実行することになったのは学園の人気者で同級生の昴流(すばる)。 更に1ヶ月以内に昴流が瑠衣を口説き落とし好きだと言わせることが出来るかということを新しい賭けにしようとしている事に憤りを覚えた瑠衣は一計を案じ、自分の方から先に告白をし、その直後に全てを知っていると種明かしをすることで、早々に馬鹿げたゲームに決着をつけてやろうと考える。しかし、この告白が原因で事態は瑠衣の想定とは違った方向に動きだし……。 テンプレの罰ゲーム告白ものです。 表紙イラストは、かさしま様より描いていただきました! ムーンライトノベルズでも同時公開。

奇跡に祝福を

善奈美
BL
 家族に爪弾きにされていた僕。高等部三学年に進級してすぐ、四神の一つ、西條家の後継者である彼が記憶喪失になった。運命であると僕は知っていたけど、ずっと避けていた。でも、記憶がなくなったことで僕は彼と過ごすことになった。でも、記憶が戻ったら終わり、そんな関係だった。 ※不定期更新になります。

【完結】運命さんこんにちは、さようなら

ハリネズミ
BL
Ωである神楽 咲(かぐら さき)は『運命』と出会ったが、知らない間に番になっていたのは別の人物、影山 燐(かげやま りん)だった。 とある誤解から思うように優しくできない燐と、番=家族だと考え、家族が欲しかったことから簡単に受け入れてしまったマイペースな咲とのちぐはぐでピュアなラブストーリー。 ========== 完結しました。ありがとうございました。

鎖に繋がれた騎士は、敵国で皇帝の愛に囚われる

結衣可
BL
戦場で捕らえられた若き騎士エリアスは、牢に繋がれながらも誇りを折らず、帝国の皇帝オルフェンの瞳を惹きつける。 冷酷と畏怖で人を遠ざけてきた皇帝は、彼を望み、夜ごと逢瀬を重ねていく。 憎しみと抗いのはずが、いつしか芽生える心の揺らぎ。 誇り高き騎士が囚われたのは、冷徹な皇帝の愛。 鎖に繋がれた誇りと、独占欲に満ちた溺愛の行方は――。

キサラギムツキ
BL
長い間アプローチし続け恋人同士になれたのはよかったが…………… 攻め視点から最後受け視点。 残酷な描写があります。気になる方はお気をつけください。

隣の大学院生は、俺の癒しでした。

結衣可
BL
仕事に追われ、残業ばかりの日々を送るサラリーマン・斎藤悠真(32)。 感情を表に出すことも減り、「今日も誰ともしゃべらなかったな」と思いながら帰宅する毎日。 そんなある夜、隣の部屋から漂ってきたカレーの香りとともに、インターホンが鳴る。 「作りすぎちゃって……よかったらどうぞ」 そう微笑んで皿を差し出したのは、隣に住む大学院生・風間緒人(25)。 栄養学を学びながら料理好きの緒人は、気づけば週に一度は“おすそ分け”をするようになる。 最初は戸惑いながら受け取っていた悠真だったが、温かい食事と緒人のさりげない気遣いに、 長い間感じたことのなかった「人の温もり」に心が揺らいでいく。 雨の日に差し出されるタオルや、疲れた体に沁みる味噌汁。 やがて二人で食卓を囲む夜、体調を崩したときの看病……。 少しずつ距離が近づくたびに、悠真は自分でも驚くほど笑顔を見せ、心を許してしまう。 逃げ腰のサラリーマンと、世話焼きの年下院生。 すれ違いと優しさの間で揺れる二人の関係は、いつしか「癒し」から「恋」へと変わっていく――。

処理中です...