好きになっていいですか?

秋元智也

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5 エッチな時間

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月日は経ち、利久斗も、竜也も、樹も中学へと上がった。
地域が同じ為か小中と同じなのである。その間も、利久斗はたまに
竜也の家にお泊まりする事が度々あった。

 イツキ「リク、最近竜也の家よく行くけど、大丈夫なのか?」
 リクト「大丈夫ってなにが?」
 イツキ「竜也のやつ、最近派手な奴らとつるんでるからさ~」

それは竜也が腕っ節が強いせいであり、不良達が挑んで来るのだが
ことごとく蹴散らしたせいで、みんな知らないうちに舎弟になって
いるのである。カリスマ性とでもいうのだろうか?しかし、そのせ
いか、彼女も出来ず、今も利久斗との秘密の密会は続いている。
利久斗はというと、竜也が散々煽ってくるし、際限なく何度も
シてくるので、自分で自性する事もなく、結構楽しんでいた。
いろんな器具をどこからか持ってきては、利久斗で試していた。
それを楽しみにしているのもまた事実である。真面目な樹には
絶対止められるであろう行為は何がなんでもバレる訳にはいか
なかった。もしバレたら、親に話されて、きっと今みたいには
いかなくなる。また一人でオナニーする日々が来るだろう。確かに
洗浄するのに30分もかけるので面倒ではあるが、相手がいるのと、
いないのとではまるで快楽が違うのだ。

 リクト「樹は今から塾?」
 イツキ「あぁ、高校は良いところを目指したいしな。」
 リクト「そっかぁ、樹は進学校目指してたっけ?」
 イツキ「リクも一緒に行かないか?勉強なら俺が教えるし」
 リクト「ありがとう、でも僕じゃついていけないかな?ははっ」

今利久斗はバスケ部に入っていた。もちろん樹は部活には入らず
塾と学校の往復だった。竜也はというと、学校には来るが、周りから
白い目で見られる為、ほとんど利久斗と樹とは会話もしていなかった。
放課後になると教室は静まりかえる。
そんな教室の席に一人机に足を乗せて外を眺める人影があった。

 リクト「竜也~。どうしたの?こんなところで。」
 タツヤ「ん~。待ってたかな?リク終わったのか?」
 リクト「うん。今日は先生不在だからね~。部活もお休み。」

影から出てきた竜也は利久斗に手を伸ばすと自分の方に抱き寄せた。

 タツヤ「今からうち、来るだろう?」
 リクト「ちょっと、見られたらどうすんのさ。あとで行くよ、じゃ~
     一旦家帰るね~。」

竜也の腕からするりと抜けると、鞄を持って出て行ってしまった。
なんだかもの寂しそうに見送ると、竜也も鞄を持って下駄箱へと向かった。
 

朝の事である。
竜也が登校してきた時間は2限が終わる頃だった。下駄箱にラブレターが
押し込まれていたのだ。もちろん喜んで昼休みに待ち合わせの場所へ向か
ったのだが、待っていたのは二宮達だった。可愛い子を期待していたのに
ピンクの封筒にハートのシール。期待していただけに、落胆は計り知れな
かった。ほとんどの不良は黙らせた。だが、二宮、本田、松本の三人だけ
は、いまだに、諦めず向かってくる。軽くあしらって床に沈めると教室で
仮眠する事にしたのである。授業中に…。

(はぁ~かったりぃ~な~。今日は、リクが部活ないって言ってたっけ?
よし、家に誘って煽ってやるか!)

帰ってからの事を考えるてニヤニヤとしていると、周りからの視線が痛い
今に始まった訳ではないので、ここは完全に無視である。
ちょっと目を開いて睨みつければ、視線を逸らす様な奴らばっかりである。
 

利久斗と付き合い始めた頃、竜也はある悩みを抱えていた。

 タツヤ「う~ん。どうしよっかなぁ~。」
 アキオ「どうしたんだ?一丁前に好きな子でもできたか?」
 タツヤ「う~ん、出来たっちゃーできたかな?男だけど」
 アキオ「なんだ?可愛いのか?お隣の田嶋のボンじゃなくてか?」
 タツヤ「いや、リクだけどさ~。」
 アキオ「へ~。目がデカくて、ちっこいもんな~。俺のとっておきを
     くれてやろうか?」

竜也の20歳も離れた従兄弟が竜也にプレゼントしたのは電動アンマや、
ディルドをはじめ、アナルビーズも各種揃っていた。

 タツヤ「なんでこんなの持ってんだよ~。」
 アキオ「そんなの、自分で使う為に決まってるだろ?だがな~、俺も
     そろそろ結婚控えててな~。こんなの家に置いておけないだろ?」
 タツヤ「厄介払いかよっ」
 アキオ「はははっ、まぁ、そういう事だ。楽しめよ!」

竜也の頭をわしゃわしゃと乱すと、一式置いて行ってしまったのである。
それ以来、いつもお世話になっている訳がだ、これがめちゃくちゃエロくなる
しで、効果抜群なのである。リクはいつもは可愛いくらいにしか見えないし、
普通のどこにでもいる男子である。
だが一回スイッチが入るとどこまででもエロい!とにかくエロい!
竜也自身、彼女が出来るまでって言っておきながら、今では利久斗にどっぷりと
ハマってしまっていた。
部活で夜遅くまでかかる時は仕方なく不良の溜まり場に赴くが、休みの日や今日
みたいに部活がない時は、メールで呼び出して、お誘いをかけておく。


ピンポーン、ピンポーン。ガチャ。

 タツヤ「おぅ。きたか?」

そう言って出迎えたのは竜也だった。
隣の家から来た割には利久斗の髪は湿っていて、少し息が上がっていた。

 タツヤ「そう、慌てなくても良いのに~。まぁ、上がれよ!」
 リクト「お邪魔しまーす。」
 タツヤ「誰もいねーって。今日は多分朝まで帰ってこねーよ。夕飯も
     勝手に食べろってさ」
 リクト「これ!母さんから。一緒に食べなさいって!」

二人分の夕飯を持って来てくれたのだ。
きっと、仕事で帰れないとお隣にも連絡を入れていたらしい。

 タツヤ「お!旨そうじゃん。助かる~。でも…まずはこっちを先に
     食べたいかな?」
 リクト「うん?…!!」

皿を受け取ると玄関の棚の上に置くと、そのままドアを閉めると同時に
利久斗をドアの押しやりながら、口づけを交わす。そのままシャツの中
へと手を忍び込ませた。ズボンに手をかけると、チャックはずし腰から
お尻にかけて手を入れて揉みしだく。
何か反論したいのか、多少暴れるが難なく押さえつけた。
数分に渡るキスと愛撫に抵抗らしい抵抗はなかった。

 タツヤ「いきなりで驚いた?」
 リクト「いきなりすぎ!ここでヤるのかと思っちゃったじゃん」
 タツヤ「俺は良いぜ。どこでも?」
 リクト「嫌だ!堅いし、痛そうじゃん。」
 タツヤ「あー。でも、ここはもう準備万端なんだろ?」

そういうと、利久斗のお尻の中を指さした。髪が濡れているのお風呂を
済ませ、中を洗浄してきたからに他ならなかった。

 リクト「それでも!ちゃんと部屋でシよう。」
 タツヤ「それなんだけど。今日は居間でシようぜ!ほら、来いよ」

夕飯のお盆をチッキンに持っていくと居間にはロープが巻かれていた。
梁からぶら下がるのと、窓際に雲の巣状に張り巡らされた状態である。
そこには一人先客がいた。

 アキオ「いらっしゃい。利久斗くんだったよね?竜也が世話になっ
     てるそうじゃないか。よろしくな!」
 リクト「いえ、こちらこそ……え?どういう事?」
 タツヤ「今日は新たな事にチャレンジしてみようと思って」

ニヤニヤと笑う竜也に不安でしかない利久斗だった。
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