13 / 75
13話 受験生だから
しおりを挟む
降りる駅に来ると、なぜか郁也も一緒に降りて来た。
「なんでここで降りるんですか?」
「あぁ、ちょっと気になってね。歩夢はここでいいの?
もう一個先じゃないの?」
「ここであってます。あの時は咄嗟に乗り込んで、降り
れなくなっただけですから…」
少し考えると、郁也は不思議そうな顔で見て来た。
「それって、あの子を助ける為に乗り込んだって事?」
「……」
「見ず知らずの他人なのに?」
「……別にいいでしょ?結局は貴方に助けられましたけ
どね」
そういうと、そのまま駅を出て学校へと向かった。
流石にそこまではついて来なかった。
なぜか興味を持たれているのはわかる。
それがどういった感情なのかはわからない。
ただの面白半分なのか。それとも、ただ知りたいだけな
のか。
結局、何もわからないまま、学校へとついたのだった。
「お!水城~!新しい家族はどうだった?」
「あぁ、美咲がべったりだよ。顔はいいけど……性格は
どうかな~」
「なんだよ、お母ちゃんはどうよ?美人?」
「普通じゃないか?そんなの興味ないし。」
綾野は人の家庭の変化に興味津々だった。
朝、美咲を起こさなかったが、どうなったのだろう?
まどかさんが起こしに行ったか、それとも父さんが行っ
たか…
どちらにしろ、歩夢にはもう関係ない。
ずっと世話焼いて来たのに、あんな言い方されるのは心
外だった。
それと、部屋に勝手に入るのも嫌だった。
妹の部屋に入るのだって、朝起きて来ないから仕方なく
起こしに行っているのであって、時間がないのにわざわ
ざ、面倒なことを好きでしているわけではない。
なんでも歩夢に任せるだけで、一向にやろうとしない美
咲にはずっと腹も立っていた。
すると昼頃、ラインにメッセージが入っていた。
『お兄ちゃんのバカ!なんで起こしてくれなかったのよ?
遅刻したじゃん!お昼だってなかったんだよ!』
それもそうだろう。
わざわざ弁当を作るわけがない。
もう、母親がわりのまどかさんも来たことだし、自分の
為に勉強をする時間をもっと持ちたかった。
「そういえばさ、学年順位上位は推薦枠取れるんだろ?
いいよな~、水城って順位いくつだっけ?絶対にいい
だろ?」
「別に普通だよ。それより、綾野は自分の心配しなくて
いいのか?中間での成績も評価に入るんだろ?」
「あぁぁーーー!そうだった!」
もうすぐ中間試験がある。
夏休み前までにはどこの大学へ行くか、就職するかを出さ
ないといけない。
これが最終締め切りだろう。
本当は行きたいところはあるが……少し成績が心許ない。
やっぱり一人でやるには限界がある。
今更足掻いても仕方ないかもしれないが、夏休みは大きな節
目でもあった。
ここでの努力で案外変わるといってもいいのだ。
夏休みが終われば文化祭でお祭り騒ぎとなる。
あとはもう受験が目の前だった。
「なんでここで降りるんですか?」
「あぁ、ちょっと気になってね。歩夢はここでいいの?
もう一個先じゃないの?」
「ここであってます。あの時は咄嗟に乗り込んで、降り
れなくなっただけですから…」
少し考えると、郁也は不思議そうな顔で見て来た。
「それって、あの子を助ける為に乗り込んだって事?」
「……」
「見ず知らずの他人なのに?」
「……別にいいでしょ?結局は貴方に助けられましたけ
どね」
そういうと、そのまま駅を出て学校へと向かった。
流石にそこまではついて来なかった。
なぜか興味を持たれているのはわかる。
それがどういった感情なのかはわからない。
ただの面白半分なのか。それとも、ただ知りたいだけな
のか。
結局、何もわからないまま、学校へとついたのだった。
「お!水城~!新しい家族はどうだった?」
「あぁ、美咲がべったりだよ。顔はいいけど……性格は
どうかな~」
「なんだよ、お母ちゃんはどうよ?美人?」
「普通じゃないか?そんなの興味ないし。」
綾野は人の家庭の変化に興味津々だった。
朝、美咲を起こさなかったが、どうなったのだろう?
まどかさんが起こしに行ったか、それとも父さんが行っ
たか…
どちらにしろ、歩夢にはもう関係ない。
ずっと世話焼いて来たのに、あんな言い方されるのは心
外だった。
それと、部屋に勝手に入るのも嫌だった。
妹の部屋に入るのだって、朝起きて来ないから仕方なく
起こしに行っているのであって、時間がないのにわざわ
ざ、面倒なことを好きでしているわけではない。
なんでも歩夢に任せるだけで、一向にやろうとしない美
咲にはずっと腹も立っていた。
すると昼頃、ラインにメッセージが入っていた。
『お兄ちゃんのバカ!なんで起こしてくれなかったのよ?
遅刻したじゃん!お昼だってなかったんだよ!』
それもそうだろう。
わざわざ弁当を作るわけがない。
もう、母親がわりのまどかさんも来たことだし、自分の
為に勉強をする時間をもっと持ちたかった。
「そういえばさ、学年順位上位は推薦枠取れるんだろ?
いいよな~、水城って順位いくつだっけ?絶対にいい
だろ?」
「別に普通だよ。それより、綾野は自分の心配しなくて
いいのか?中間での成績も評価に入るんだろ?」
「あぁぁーーー!そうだった!」
もうすぐ中間試験がある。
夏休み前までにはどこの大学へ行くか、就職するかを出さ
ないといけない。
これが最終締め切りだろう。
本当は行きたいところはあるが……少し成績が心許ない。
やっぱり一人でやるには限界がある。
今更足掻いても仕方ないかもしれないが、夏休みは大きな節
目でもあった。
ここでの努力で案外変わるといってもいいのだ。
夏休みが終われば文化祭でお祭り騒ぎとなる。
あとはもう受験が目の前だった。
5
あなたにおすすめの小説
【完結】君を上手に振る方法
社菘
BL
「んー、じゃあ俺と付き合う?」
「………はいっ?」
ひょんなことから、入学して早々距離感バグな見知らぬ先輩にそう言われた。
スクールカーストの上位というより、もはや王座にいるような学園のアイドルは『告白を断る理由が面倒だから、付き合っている人がほしい』のだそう。
お互いに利害が一致していたので、付き合ってみたのだが――
「……だめだ。僕、先輩のことを本気で……」
偽物の恋人から始まった不思議な関係。
デートはしたことないのに、キスだけが上手くなる。
この関係って、一体なに?
「……宇佐美くん。俺のこと、上手に振ってね」
年下うさぎ顔純粋男子(高1)×精神的優位美人男子(高3)の甘酸っぱくじれったい、少しだけ切ない恋の話。
✧毎日2回更新中!ボーナスタイムに更新予定✧
✧お気に入り登録・各話♡・エール📣作者大歓喜します✧
好きな人がカッコ良すぎて俺はそろそろ天に召されるかもしれない
豆ちよこ
BL
男子校に通う棚橋学斗にはとってもとっても気になる人がいた。同じクラスの葛西宏樹。
とにかく目を惹く葛西は超絶カッコいいんだ!
神様のご褒美か、はたまた気紛れかは知らないけど、隣同士の席になっちゃったからもう大変。ついつい気になってチラチラと見てしまう。
そんな学斗に、葛西もどうやら気付いているようで……。
□チャラ王子攻め
□天然おとぼけ受け
□ほのぼのスクールBL
タイトル前に◆◇のマークが付いてるものは、飛ばし読みしても問題ありません。
◆…葛西視点
◇…てっちゃん視点
pixivで連載中の私のお気に入りCPを、アルファさんのフォントで読みたくてお引越しさせました。
所々修正と大幅な加筆を加えながら、少しづつ公開していこうと思います。転載…、というより筋書きが同じの、新しいお話になってしまったかも。支部はプロット、こちらが本編と捉えて頂けたら良いかと思います。
好きなあいつの嫉妬がすごい
カムカム
BL
新しいクラスで新しい友達ができることを楽しみにしていたが、特に気になる存在がいた。それは幼馴染のランだった。
ランはいつもクールで落ち着いていて、どこか遠くを見ているような眼差しが印象的だった。レンとは対照的に、内向的で多くの人と打ち解けることが少なかった。しかし、レンだけは違った。ランはレンに対してだけ心を開き、笑顔を見せることが多かった。
教室に入ると、運命的にレンとランは隣同士の席になった。レンは心の中でガッツポーズをしながら、ランに話しかけた。
「ラン、おはよう!今年も一緒のクラスだね。」
ランは少し驚いた表情を見せたが、すぐに微笑み返した。「おはよう、レン。そうだね、今年もよろしく。」
平凡な男子高校生が、素敵な、ある意味必然的な運命をつかむお話。
しゅ
BL
平凡な男子高校生が、非凡な男子高校生にベタベタで甘々に可愛がられて、ただただ幸せになる話です。
基本主人公目線で進行しますが、1部友人達の目線になることがあります。
一部ファンタジー。基本ありきたりな話です。
それでも宜しければどうぞ。
三ヶ月だけの恋人
perari
BL
仁野(にの)は人違いで殴ってしまった。
殴った相手は――学年の先輩で、学内で知らぬ者はいない医学部の天才。
しかも、ずっと密かに想いを寄せていた松田(まつだ)先輩だった。
罪悪感にかられた仁野は、謝罪の気持ちとして松田の提案を受け入れた。
それは「三ヶ月だけ恋人として付き合う」という、まさかの提案だった――。
【完結】幼馴染に告白されたけれど、実は俺の方がずっと前から好きだったんです 〜初恋のあわい~
上杉
BL
ずっとお前のことが好きだったんだ。
ある日、突然告白された西脇新汰(にしわきあらた)は驚いた。何故ならその相手は幼馴染の清宮理久(きよみやりく)だったから。思わずパニックになり新汰が返答できずにいると、理久はこう続ける。
「驚いていると思う。だけど少しずつ意識してほしい」
そう言って普段から次々とアプローチを繰り返してくるようになったが、実は新汰の方が昔から理久のことが好きで、それは今も続いている初恋だった。
完全に返答のタイミングを失ってしまった新汰が、気持ちを伝え完全な両想いになる日はやって来るのか?
初めから好き同士の高校生が送る青春小説です!お楽しみ下さい。
推しにプロポーズしていたなんて、何かの間違いです
一ノ瀬麻紀
BL
引きこもりの僕、麻倉 渚(あさくら なぎさ)と、人気アイドルの弟、麻倉 潮(あさくら うしお)
同じ双子だというのに、なぜこんなにも違ってしまったのだろう。
時々ふとそんな事を考えてしまうけど、それでも僕は、理解のある家族に恵まれ充実した引きこもり生活をエンジョイしていた。
僕は極度の人見知りであがり症だ。いつからこんなふうになってしまったのか、よく覚えていない。
本音を言うなら、弟のように表舞台に立ってみたいと思うこともある。けれどそんなのは無理に決まっている。
だから、安全な自宅という城の中で、僕は今の生活をエンジョイするんだ。高望みは一切しない。
なのに、弟がある日突然変なことを言い出した。
「今度の月曜日、俺の代わりに学校へ行ってくれないか?」
ありえない頼み事だから断ろうとしたのに、弟は僕の弱みに付け込んできた。
僕の推しは俳優の、葛城 結斗(かつらぎ ゆうと)くんだ。
その結斗くんのスペシャルグッズとサイン、というエサを目の前にちらつかせたんだ。
悔しいけど、僕は推しのサインにつられて首を縦に振ってしまった。
え?葛城くんが目の前に!?
どうしよう、人生最大のピンチだ!!
✤✤
「推し」「高校生BL」をテーマに書いたお話です。
全年齢向けの作品となっています。
一度短編として完結した作品ですが、既存部分の改稿と、新規エピソードを追加しました。
✤✤
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる