僕を抱いて下さい

秋元智也

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14 長い夜の幕開け

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溜まった仕事も片付き金曜には定時で帰れる事を荒川は喜んでいた。
面倒くさいプロジェクトもやっと片付いたのでしばらくは通常業務
をこなす毎日になるだろう。
その日は土曜のケイとの約束もせず、ネット掲示板に新たな書き込み
をいれた。

ゲイだけの掲示板と言っても一般の人も見ている事がある。
会話だけではどっちか区別がつかないが、実際会ってみれば分かる
のだろう。
ケイと会った時の様に自分を犯してくれる人を募集した。
一方的に犯して欲しいと書かれた掲示板に返事はなかなか来なかった。
が、一通だけ返事が返って来ていた。

 カズマ
    俺で良ければお相手しましょうか?
    慣れてないですけど大丈夫ですか?

 リョウ
    大丈夫です。
    明日の土曜日〇〇ホテルに18時でどうですか?

 カズマ
    いいですよ。
    楽しみにしてます。


短い返事だが、なんとかケイ以外にもセフレになってくれる人が見つかった。
身体の火照りを鎮める為の行為に、毎回同じ人である必要はないのだ。

 涼介 「ケイのおかげでだいぶ慣れたし、大丈夫だろ」

明日を期待して一回出すと早々にベットへはいった。
昼飯の買い出しを終えて、時間より早めにホテルへと入った。
先にシャワーを浴びて洗浄を済ませ、貴重品や車の鍵は暗証番号付きの
ロッカーに入れておいた。
ローブを羽織るとわくわくしながら相手を待った。
ドアが開く音がして、中へと入ってきた。

 リョウ「カズマさんですか?」
 カズマ「あぁ、君がリョウくんね。まだ若いし、いい身体してるね。
     それに結構イケメンじゃない?どうしてこんな事する気に
     なったの?」
 リョウ「言わなきゃダメですか?」

軽い口調で聞いてくるカズマに少し苛立ちを募らせた。

 カズマ「ごめん、ごめん。そんな事どうでもいいよね?じゃー始めても
     いいのかな?」
 リョウ「はい。」
 カズマ「縛ってもいいかな?なんかいきなり抵抗されたら困るし」
 リョウ「…えぇ、終わったら解いて下さいよ」
 カズマ「分かってるって。終わったらなっ。それと、実は男って初めて
     だからさ、ちょっと付いてるのみたくないんだよね。バック
     だけでもいいかな?」

涼介は溜息をつくとまさか始めてだとは思っても見なかったと少し後悔した。
しかしここまで来たらちゃんとヤって欲しいので諦める事にした。

 リョウ「いいですよ。すぐに萎えられても困るので」
 カズマ「おっけ、おっけ。じゃーちゃちゃっと縛っちゃうね。」

自前の縄を両腕に引っ掛けると器用に結んでいく。
少しキツイが縛り終わった頃には全く身動きが取れなくてなっていた。
手は後ろ手に、身体中に縄が回り乳首のところにはまるで乳首を挟む様に
縄が二重になり、そこから下半身近くまでしっかりと固定された。
初心者の縛り方とは思えなかった。
いくら目隠ししていても分かる。少し不安が募って来ていた。

 リョウ「縛るの慣れてません?」
 カズマ「まぁ、そう言う職業だからな~、それにちゃんと満足させてやるって
     なぁー?お前ら!」
 ヤス 「呼ばれちゃ~仕方ねーよな。おう、いつ見ても見事だな!しっかし男
     ってのが残念だよな!」
 カズマ「前を見なきゃいいだろ?」
 トウヤ「じゃー最初は誰が行くんだ?」
 リョウ「待ってくれ!話が違う!」
 カズマ「ん?犯してくれって話だろ?誰が一人で来るって言ったんだ?」
 リョウ「はっ?…うそ…だろ…」
 ヤス 「こっちに入れるんだっけ?」

ヤスがリョウの尻に触れると中へと指を挿し込んできた。

 ヤス 「おっ、なんかやわらけーじゃん。女のマンコに突っ込んでるみたいだな」
 カズマ「へ~、ならイケるかもなっ。味見といくか!ほら後ろむけよ!」
 リョウ「ちょっと、待って!ちゃんとローション使って…やっ…つぅ…やめっ…」

カズマはリョウの体をベッドに転がすと突き出されたお尻を掴み、無理やりねじ込ん
できた。

 カズマ「おっと…きっついな…もっと力抜けよっ!」
 リョウ「いきなり…入れるなっ…あぁ…一旦ぬけっ…いてぇんだって…」
 カズマ「嫌だね。お前が力抜けば済む事だろ?」
 トウヤ「こっちも弄ってもやればいいだろ?こいつ慣れてんだろ?」
 リョウ「やぁっ…離してっ…!!あつっ…乱暴にしないでっ…」

そう言うとトウヤは前に回ってリョウの乳首を思いっきり引っ掻いた。

 リョウ「やぁっ…痛いっ…!!やめてっ…あっ…そこは…だめっ
     …やめてっ」
 トウヤ「しっかり勃ってきたじゃねーか?」

リョウの乳首を弄ると下半身が反応したのをいい事にリョウのペニスをしっ
かりと掴むと先端に爪を立てた。
リョウがのけぞると悲痛な悲鳴を上げた。
ジンジンと乳首が痛みだし、下半身も痛みに耐えかねて全身を震わせた。

 カズマ「おっ…ナイストウヤだぜ。こっちはしっかり奥まで入ったぜ。」

後ろで締め付けが酷くて入らないと文句を言っていたカズマが全部はいった
と感心し、そのまま突き上げてきた。

 リョウ「待って…いやっ…!!もう、やめてっ…激しぃ…」
 カズマ「何言ってんだ?お前がして欲しいって言って来たんだろ?最後まで
     やらせろよ。俺らが満足するまでさっ、なぁ?」
 トウヤ「もちろん、カズマの次は俺の番だよな?」
 ヤス 「えー。俺が最後かよ。まぁそんな訳だから、気を失うなよ。」
 リョウ「うそっ…いやだぁ…やだぁぁっ…!!助けてぇ…やだぁ…」
 カズマ「今更だろ?諦めろよ。」
 トウヤ「だな!さぁ~楽しませてくれよ」

カズマがイクまでガツガツと乱暴に入れられた。

 カズマ「こりゃいいや。中がうねってて気持ちいいな。くせになるかもな」
 リョウ「やめてっ…もう…やぁっ…ゆるして…お願い…」
 トウヤ「そんなにか?早く変われよ!」
 ヤス 「早く順番回してくれよ。」
 リョウ「やだっ…やだったら…助けっ…あっ…あぁっ…」
 トウヤ「少し黙ってろよっ!萎えるだろ?」
 リョウ「うぐっ…んっ…んんっ…ん~~~」
 カズマ「分かってるって。くっ…いいぜ。もっと絞れって!」

そう言うと前に腕を回すと玉を握りしめた。
嗚咽混じりの涙声が悲鳴に変わった。
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