僕を抱いて下さい

秋元智也

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42 助けて!!

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定時になると、乾は秋野と共に会社を出た。

 秋野 「まさか乾さんが、荒川の知り合いだったなんてね。」
 乾  「えぇ、ちょっと会社で揉めてしまって、いきなり辞めちゃった
     ので心配だったんですよ!」
 秋野 「やっぱりこっちでも、できる社員だったんですか?」
 乾  「えぇ、仕事は丁寧ですし、可愛いですよね」
 秋野 「可愛いですか?男性にそれって褒め言葉じゃないですよね?」
 乾  「まぁ、そうですね、はははっ!」

呼んでくると言って、部屋に入って行ったが、すぐに慌てて戻ってきた。
何事かと尋ねると、荷物も一切合切無くなっていると言うのだ。
しかも置き手紙で『先に帰る』とだけ書かれていたと言う。

 秋野 「こんな事するやつじゃないんですがね~。」
 乾  「…これって涼介の字じゃないですよね?」
 秋野 「ん~。そうですか?」
 乾  「くっそ!やられた!」

秋野を置いて駆け出していた。
こんな事をするのは親父の指示で動く榊くらいだった。
会社ではなく、別宅へと向かった。
父親の書斎兼、監視室だ。
警察にも連絡し手を回す。ドアを乱暴に開けていき、そこにたどり着くと
父親の晋悟の姿があった。見ていたのは鉄格子の部屋で起きている事だった。
あんなに汚らわしいと言っていた行為を他人にさせ、それを眺めて楽しんで
いるのだ。

 乾  「親父ーーー!これはどう言う事だ!」
 乾晋悟「今いいところだ!お前も欲しがってただろう?約束を破った罰として
     一生愛人として過ごしてもらうことになったぞ。その前にしばらく稼
     がせてやろうって訳だ。良い思いして稼げるんだ、本望だろう?」
 乾  「クソが!やめさせろよ!」
 乾晋悟「何を言ってるんだ?店のトイレでやるくらいなら部屋で飼えばいい
     だろう?もちろん女性とも結婚してもらう」
 乾  「狂ってる…もう、終わりだよ。」

そう言うと待機させていた警官隊が突入した。
もちろん店にも突入していた。今頃は涼介が保護されているだろうと思い、現場へ
と向かった。



鉄格子のはまった部屋で、屈強な男が入ってくると涼介の服を ビリビリっ と引き
裂いた。
逃げたくても枷がはまっていて、段々とベッドへと追い詰められてしまう。

 涼介 「や…やだっ…助けて…」
 男  「好きにしていいのか?」
 榊  「えぇ、かまいません。朝まで犯し続ける事ができれば100万差し上げますよ」
 男  「気前がいいじゃねーか。男には抵抗あったが、こんな綺麗ならいいぜ、たっ
     ぷりと楽しもうぜ?」
 涼介 「…やだっ…来るな!…ひぃっ!…あぁっ…痛い…いやぁぁ!」

いきなり掴まれるとベッドへと押し倒された。
ジタバタと暴れるが力で押さえつけられると何もできなかった。
近くの男の腕に噛み付くと思いっきり頬を殴られた。
真っ赤に腫れると、怒りに任せて数回殴られた。
おとなしくなると今度は乳首を噛みつかれ痛みが全身に走り、痙攣したように
震わせる。
そのうちに、股の間に体を入れられ足を閉じる事さえできなくなった。
容赦ない男の手が下半身を弄る。無理矢理閉じている後孔を突き広げにかかる。
優しさのカケラもない行動に全身に痛みが走って悲痛な叫びが響き渡った。

 榊  「痛いだけじゃ可哀想なので、サービスしときますよ」

そう言って白い粉を取り出すと溶かして注射器で吸い上げた。ベッドに縫い付け
られた涼介の腕に突き刺すと、薬液を注入した。

 涼介 「なっ…何を…やめてぇっ…やだっ…!」

視界がぼやけてきて、痛みが和らいでいく。
まるで自分の事ではない様な感覚で曖昧な意識の中でされるがままになっていった。

 男  「おとなしくなったじゃねーか?ならすぐに入れてもいいよな?」
 涼介 「…」
 男  「了承と取るぜ!」

まだ慣らし切っていない身体をこじ開け、奥へと突き入れる。

 涼介 「…うっ…あっ…!…はぁんっ…奥に…もっと…」
 男  「奥に欲しいか?中にたっぷり出してやるよ!」

おねだりするように腰を浮かし無意識にシーツを強く握り締めていた。
自分じゃない自分が知らない男に抱かれてよがっているのを見ているような感覚だった。
大学時代の悪夢を思い出し、目を閉じた。

 (もう、何も見たくない!何も感じたくない!いっそ死んだ方がマシだ…)

耐えるのも苦しいのも全て捨ててしまいたかった。
我を忘れたまま、泣いて、叫んで、犯される身体はよがり鳴いて。
止まらない喘ぎ声に何かが崩れていく音を聞いた。

知らない男に何度も中で出され、イかされ続けそれでも後孔は疼き過度な刺激を求めて
しまう。
内壁は痙攣し男のモノを締め付ける。

 涼介 「奥に…もっと…!気持ちイイ…もっと…シテ」

 (触るな!さっさと抜けよ。気持ち悪い…吐きそうだ…)

 男  「いい返事だ!」

心とは裏腹の言葉が口から溢れる。
薬のせいか意識がはっきりしない。
誰かが自分の体を動かしているような感覚にどうしても吐き気がする。

 男  「そうだ…ちょっとくらいいいよな?」
 涼介 「…かはっ…ぁ…っ…」

いきなり男が涼介の首を締め出したのである。
苦しくてもがくがびくともしない。
息ができなくて苦しいはずなのに、その間も後孔は出し入れを繰り返され、
快楽だけが競り上がってくる。
さっきイったばかりのモノはすでにいきり勃ち、先端からは涎を垂らしている。

 男  「いい締め付けだ!これならどこに出しても太い客がつくぞ!」

涼介が失神する寸前で緩めると、無理矢理意識を戻された。

 涼介 「がはっ…ごほっ…げほっ…おえぇっ…」
 男  「まだ終わりじゃねーぞ?」
 涼介 「…あっ…ぅ…っ…」

再び締められ苦しくて涙が溢れ出る。
口をパクパクとさせ、榊の方に助けを求めるが、ただじっと見つめるだけで
意識が飛びかける。
すると奥が何やら騒がしくなってきた。
大勢の足音が近づいて来て、聞き覚えのある声が涼介を呼んだ気がした。

 『涼介ーーー!!りょうすけ…おい!しっかりしろ!』

 (もう、いいよ。疲れちゃった…いっそ楽にしてよ…ひと思いに…)

意識は薄れていき、重い瞼が閉じると夢の中へと落ちていった。
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