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17話 初デート
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初めにこの家に来た時に渡された10万という大金は大事にしま
ってある。
玲那さんのお金だと言う。
なら、絶対に使えない。
バイトは辞めさせられてしまった。
自分を買い戻す事もできなくなった。
これではどうしたらいいのだろう。
彰は毎日学ぶことが多かった。
料理や、掃除、なんでもできるお手伝いさんのおかげで、ある
程度はできる様になった。
そして最近パソコンを買ってもらった。
それを使って会社の模擬資料の作成を頼まれた。
どんな事でもしっかりやればきっと伝わる。
それを信じて渡された数字を記入していく。
終わると凄く肩が凝る。
コンコンッ
「玲那さん?」
「なに?入っていいわよ~」
玲那さんの部屋に行くと持っていたUSBを渡した。
「今回の資料をまとめたんだけど…これでいいか見てもらってい
いかな?」
「お母さんに渡しておくわ」
最近は要件以外を話さなくなった気がする。
玲那は思い切って話を切り出す事にした。
「彰くん、ちょっといい?」
「何かあった?」
「テストも終わった事だし、映画…そう、映画を見に行きましょ」
「何か見たいのでもあるんですか?」
「そうよ…悪い?」
何か悩むと不思議そうに聞いてきた。
「僕じゃなくてもいいですよね?」
「えっ…それはそうだけど…」
「玲那さんは友人が多いんですから僕と一緒にいるところを見られ
るのは良くないかと…」
「なっ…それはそうだけど~」
「なら、他を当たってください」
そのまま出ていこいとするのを無理やり引き止める。
「主人の命令よ!」
「…?」
「一緒に来なさい」
「…分かりました。いつですか?」
「明日の土曜日…」
「何時ので見るか決まったら教えてくださ…?」
玲那によって引き寄せられる。
少し戸惑う様な表情に玲那は少しムスッとした顔で見つめてくる。
「命令しないと遊ぶ事もできないの?」
「それは…」
「もういいわ。部屋で好きにすればいいわ。明日は私に付き合いなさい
いいわね!口答えなしよ!」
「はい…分かってます」
部屋を出ていくのを見送ると玲那は机に突っ伏した。
「もう…なんでこんな言い方しちゃうのよ~~~」
命令なんて言いたくなかったのに…
明日こそはとびっきりの可愛い服を着て出掛けてやろう。
絶対に誰もが振り向く様な、羨ましがる様なカップルになるんだと心に
決めるとクローゼットから服を選ぶ。
その頃、彰はと言うとやる事もないので勉強をしていた。
次に家庭教師が来た時に質問する事をまとめて聞ける様にだった。
かくして土曜の朝。
彰に起こされるとお気に入りの服を着せてもらう。
甘える様にたまに身体を押し当てるが、すぐに正されてしまった。
「ちゃんと立ってください」
「ふらついちゃったんだも~ん」
「なら、僕の肩にでも捕まってて下さい」
「む~~~」
わざと胸を押し当てたと言うのに、反応が非常に薄い。
最近では風呂に入っている時にわざわざ同じタイミングで入ってみたり、
シャワーの方を使っている時に、今日はシャワーの気分と言って入って
も見たが、逃げられてばかりでまともに見てくれないようになった。
「ねー彰くん、映画楽しみじゃないの?」
「そう言われても…行った事ないし…」
「んんん??あっ、そっか……なら、初めてって事?」
「…」
少し照れながら頷いてきた。
玲那も誘った甲斐があったと思った。
「ちょっと寄り道しよっ!」
「時間はいいのかよっ…」
「いいの、いいの!」
昼の1時からのを予約した。
その前にと行きつけの美容室へといく事にした。
髪のセットは彰くんがやってくれていた。
別に文句があるわけではない。
最近では器用に結んでくれるし褒めたいくらいだ。
「美容室?」
「そう、ここ!」
中に入るとVIPなせいか奥へと案内された。
「彰くんはいつも髪ってどうしてるの?」
「あ~これは……千円カットで………」
「ははーん、じゃ~今日はここで切って貰ってセットするよ~」
「はぁ?こんなとこでやったら高いだろ!」
「お金の事は気にしな~い、気にしな~い!はい、座って~」
少し戸惑っていたが店員さんに促されて渋々座った。
指示は玲那が勝手に言うので彰はただ座っただけだった。
目にかかるくらいの前髪もスッキリして髪もセットすればなかなかに
別人の様だ。
「うん!なかなかいいじゃん。私をエスコートするんだからこのくら
いはね~」
嬉しそうに言うと、彰の手を握って走りだしたのだった。
ってある。
玲那さんのお金だと言う。
なら、絶対に使えない。
バイトは辞めさせられてしまった。
自分を買い戻す事もできなくなった。
これではどうしたらいいのだろう。
彰は毎日学ぶことが多かった。
料理や、掃除、なんでもできるお手伝いさんのおかげで、ある
程度はできる様になった。
そして最近パソコンを買ってもらった。
それを使って会社の模擬資料の作成を頼まれた。
どんな事でもしっかりやればきっと伝わる。
それを信じて渡された数字を記入していく。
終わると凄く肩が凝る。
コンコンッ
「玲那さん?」
「なに?入っていいわよ~」
玲那さんの部屋に行くと持っていたUSBを渡した。
「今回の資料をまとめたんだけど…これでいいか見てもらってい
いかな?」
「お母さんに渡しておくわ」
最近は要件以外を話さなくなった気がする。
玲那は思い切って話を切り出す事にした。
「彰くん、ちょっといい?」
「何かあった?」
「テストも終わった事だし、映画…そう、映画を見に行きましょ」
「何か見たいのでもあるんですか?」
「そうよ…悪い?」
何か悩むと不思議そうに聞いてきた。
「僕じゃなくてもいいですよね?」
「えっ…それはそうだけど…」
「玲那さんは友人が多いんですから僕と一緒にいるところを見られ
るのは良くないかと…」
「なっ…それはそうだけど~」
「なら、他を当たってください」
そのまま出ていこいとするのを無理やり引き止める。
「主人の命令よ!」
「…?」
「一緒に来なさい」
「…分かりました。いつですか?」
「明日の土曜日…」
「何時ので見るか決まったら教えてくださ…?」
玲那によって引き寄せられる。
少し戸惑う様な表情に玲那は少しムスッとした顔で見つめてくる。
「命令しないと遊ぶ事もできないの?」
「それは…」
「もういいわ。部屋で好きにすればいいわ。明日は私に付き合いなさい
いいわね!口答えなしよ!」
「はい…分かってます」
部屋を出ていくのを見送ると玲那は机に突っ伏した。
「もう…なんでこんな言い方しちゃうのよ~~~」
命令なんて言いたくなかったのに…
明日こそはとびっきりの可愛い服を着て出掛けてやろう。
絶対に誰もが振り向く様な、羨ましがる様なカップルになるんだと心に
決めるとクローゼットから服を選ぶ。
その頃、彰はと言うとやる事もないので勉強をしていた。
次に家庭教師が来た時に質問する事をまとめて聞ける様にだった。
かくして土曜の朝。
彰に起こされるとお気に入りの服を着せてもらう。
甘える様にたまに身体を押し当てるが、すぐに正されてしまった。
「ちゃんと立ってください」
「ふらついちゃったんだも~ん」
「なら、僕の肩にでも捕まってて下さい」
「む~~~」
わざと胸を押し当てたと言うのに、反応が非常に薄い。
最近では風呂に入っている時にわざわざ同じタイミングで入ってみたり、
シャワーの方を使っている時に、今日はシャワーの気分と言って入って
も見たが、逃げられてばかりでまともに見てくれないようになった。
「ねー彰くん、映画楽しみじゃないの?」
「そう言われても…行った事ないし…」
「んんん??あっ、そっか……なら、初めてって事?」
「…」
少し照れながら頷いてきた。
玲那も誘った甲斐があったと思った。
「ちょっと寄り道しよっ!」
「時間はいいのかよっ…」
「いいの、いいの!」
昼の1時からのを予約した。
その前にと行きつけの美容室へといく事にした。
髪のセットは彰くんがやってくれていた。
別に文句があるわけではない。
最近では器用に結んでくれるし褒めたいくらいだ。
「美容室?」
「そう、ここ!」
中に入るとVIPなせいか奥へと案内された。
「彰くんはいつも髪ってどうしてるの?」
「あ~これは……千円カットで………」
「ははーん、じゃ~今日はここで切って貰ってセットするよ~」
「はぁ?こんなとこでやったら高いだろ!」
「お金の事は気にしな~い、気にしな~い!はい、座って~」
少し戸惑っていたが店員さんに促されて渋々座った。
指示は玲那が勝手に言うので彰はただ座っただけだった。
目にかかるくらいの前髪もスッキリして髪もセットすればなかなかに
別人の様だ。
「うん!なかなかいいじゃん。私をエスコートするんだからこのくら
いはね~」
嬉しそうに言うと、彰の手を握って走りだしたのだった。
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