可愛こぶっても可愛くない

wano

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嫌な予感

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昨日は良く分からない生活リズムを取ってしまったせいか、何処か無性に眠く眠さを噛み殺して起き上がるまでとても時間が掛かった。
「...桃」
いつもは桃が大体声をかけに来るという理由もあった。
おかしいなと思いつつもそもそと食事を摂り、着替え桃のうちの前でくあっと口を開けて
「もーもっ!がっこーいこー!」
こういうと恥ずかしいからと言って風邪でもなんでもすぐに出てくるのだが今日は出てこずこの時点でやっと俺は桃に置いていかれたと気付いた。
「うーん...やはり反抗期か...あ、やっべ」
ふと組んだ腕にしてある時計を見て遅刻寸前だと気付き、荷物を方にかけ直し学校まで全力疾走した。


最後のチャイムと同時に教室に飛び込む。
「セーフ!?」
「まぁ、ギリギリセーフにしてやるから座れ」
「うおっしゃ!」
俺は周りのヤツに笑われたり叩かれたり茶々を入れられながら自分の席に座った。

「シロミネ」
「お、どうしたよ」
「どうしたの今日は」
休み時間に前の席にすっと座り俺に声を掛けてきたメガネ。
飯田智之。こいつはおちぶれていた広報委員会を建て直し、2年という立場にありながら委員長を務めている、それだけじゃなくこの学校で三本指には入る情報通だ。
購買の激レアパンの居所から男子校にも関わらずお付き合いしているヤツらも完璧に把握されている。
正直言って敵に回したくないが、こいつはどうやら俺に何かしら良い感情を持っているらしくしょっちゅう話しかけてくる。
「それがさー、桃の野郎が置いていきやがって」
「それで遅れたと」
「そーそー」
全く困ったもんだと言いながら次の授業の準備をしている
飯田はまぁ、そうだよねと頷き何でもなく
「ミスミ今苛められてるらしいからね」
「はぁぁ?」
「なんか大変っぽいよ、シロミネと出来てるんだろとか周りが言って、男なんだから別に回しても問題ないだろうから俺らとも遊ばせろって
んでミスミはそれを拒否するだろ?で、付き合いが悪いって」
「なーんだそりゃ気持ちわりぃな」
あまりのことで憤る前に呆れてしまった。
確かに女子との出会いが無いから気の迷いで男にも手を出す奴もいるっちゃいるがそれでイジメなんてガキっぽいもんに発展するとは
「必死か」
「まぁ、シロミネが普通に綺麗な顔ってのもあるだろうね」
「...?桃のが可愛いだろ」
「可愛い可愛くないじゃないよ、簡単に言えば『ホモじゃなくても抜ける顔』ってこと
ミスミだともはやガチホモだろ」
「あーなるほどね」
桃は確かに男らしい、俺はそれに対して若干顔の作りが繊細すぎて中性的だ。
まぁ、綺麗な顔の利点は認めているし特に文句がある訳では無いがそれが発端でこうなるとは思わなかった。
「シロミネもしかすると変なヤツらに捕まるかもしんないから気を付けて」
「それは事の首謀者みたいな?」
「そう」
「ふーん...」
「シロミネ喧嘩強いけど、数で押されちゃうと危ないよ
俺は別に喧嘩強いわけでもないし、お前をずっと見ているわけにもいかないから
まぁミスミに助けてもらいなよ」
今あいつは反抗期なんだよなと心の中で呟くと、次の授業のチャイムがなり
飯田は自分の席に戻っていった。





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