可愛こぶっても可愛くない

wano

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閑話休題

黒幕達 ※

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「聞いてよナガシマ」
噛み跡をなぞりながら先を促す
「俺、シロミネのこと、好きだった、みたい?」
「そうか」
本人も困惑しているのだったら俺はもうそのへんはどうでもいい。
もし自分が助けられるようなことならば、助けようとは思った。
世話になっているのだから
「としさんが俺になにか遠慮する必要はない」
「...」
「俺は俺の変な趣味にも付き合ってくれる大事な友人だ
だから貴方の好きなように使ってくれ」
「それも君の快感になるのかい?」
「ああ」
としさんは肩甲骨のあたりにがぶりと噛み付いた。肉が裂け、血がたらりと流れる感触がした。
「っん...」
「俺ね、お前みたいな強いヤツが俺みたいな弱いヤツに痛くされて傷だらけになって喘いでるの
とても可愛いと思うよ」
「いっ...ぁ...」
性欲で掠れた声で囁かれながら、出来たばかりの傷に爪が立てられ、抉られる。
見るのも痛々しい事を友人にさせていることにも快感を得てしまう。
彼に言わせると俺達の関係は『セフレ』なんだそうだが。


長嶋悠我、16歳、男、重度のマゾヒスト。
若干ガタイのいい体のおかげで喧嘩によく巻き込まれ、その度に快感を拾っては自慰で発散する。
そんな歪んだ感情に巻き込んでしまった者達への後ろめたさも、快感へのアクセルになっていってしまった。
いつの間にか自分についてくるものも出てきた。
その者達にも言えない悩みは心の中のしこりになっていった。
そんな時だった。
「...?」
喧嘩した後、余りにも興奮しすぎて廃工場に忍び込み自慰をしていた所ふと、視線を感じた。
不審そうに向けられた目。
それだけで興奮が一気に最高潮に達し白濁を飛ばしてしまった。
「...オナってたの?」
「...」
「あの、また勃って...」
「...」
余りにも恥ずかしくて、いや気持ちよすぎて腰が抜けてしまっている俺は下を向いて黙り続けるしかなくて、いつまで経っても立ち去らない男を見上げると
「あ、やっとこっち見てくれた。君はあれでしょ?ナガシマくん」
「なっ!?」
「何隠してるかお兄さんに言ってみなよ、口は硬いほうだよ」
ニコッとした笑みを浮かべて俺に手を差し伸べてきたのが飯田智之。
としさんとの出会いだった。


俺はとしさんのためならなんでもする。それこそやっとことがない三文芝居だって。
もちろん、なんでも快感になるとも言えるのだが。
「ユーガもう1回やろっか」
「ん...いはぁ...い」
「可愛いなユーガ」
としさんが脇腹に歯をくいこませながら呟く。
目尻に涙を浮かべながら俺は身を委ねた。
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