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解決編
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「ツアー企画者……」
出血で朦朧とする意識を必死に繋ぎ、顔を見る。1日目に話しかけてきた女性ではない、ツアーについてきた会社の人間でもない。本当にあの島におらずに、ツアー会社に居ながら人殺しをコントロールした人物。名前は目が霞んで見えない。あくまで、情報を集めた勘で言ったが男の顔が喜色に歪む限りは正解のようだ。
「はははは!よく出来ました!本当ならあの島で全滅と言う素晴らしい結末で終えたはずなのですがね!」
そう、あの島に20人+ロッジの人間を壊滅させた狼など居なかったのだ。何故か?単純だ。
「20人、いや………全員が………殺人者………」
あの島のツアー参加者、すなわち全員が狼で、全員が隙を窺っていたからだ。それならばあの森にロッジの状況は納得が行く。ロッジに残ったツアー客、いや、狼達とロッジに居た狼が殺し合った末にロッジ側が全滅、一部が傷を負うが、森に向かう。何故なら、そこにまだ獲物が居るからだ。そう、自分以外と言う名の獲物が。そうして、あの暗い森に向かった狼達は互いに殺し合いを始めたのだ。
私が殺した後の3人、4人目が互いに刺し合っていたのは互いに殺しの機会が訪れたから、無線の所で死んでいたのは無線を切った後の隙を突かれ殺されたからだろう。
「その通り!正確には会社の人間2人は普通の人間を送り、羊として贄としましたがね!」
私が殺した2人がまさにソレだったのだろう。哀れな羊を殺し、そこから、お互いの顔を知らぬ狼達の殺し合いに発展させる。それがこの狼であろうツアー企画者の男の目的だったのだ。
「無人島も……餌だった……」
ニヤリと男は笑う。狼の心理は狼が知る。無人島ミステリーツアーは、期間が過ぎるかトラブルが起きるまで、船を寄越さないという事項が書かれていた。それも、小さな旅行会社が企画したなら、狼達は嫌でも食いつく。何故なら、絶好の殺し場だからである。
「その通り!貴女でちょうど100人目のゲームオーバーですねえ!」
もう少し、もう少しだ。意識を必死に保ち、この狼の興味を引く事にする。男はナイフや徒手空拳の間合いには近づこうとしない。同じ狼ならではの勘だ。しかし、まだ希望はある。その為に命を縮めようとも気にせずに話し続ける。
「カハッ!………ロ、ロッジの人間も、別の企画の旅行で集めた………ハァ……だから、あそこに居た全員が殺人者として集められた……」
そう、例えばミステリー登場人物ツアー等の銘を打ち、他は私が受けたツアーと同じ条件ならばどうだろう?狼達はロッジの一般市民になりきろうとするに違いない。そして、狩りの時を待った結果があのツアー客側の襲撃という訳だ。互いが互いに一般市民と思っての油断であったに違いない。
「その通り!しかぁし!毎回では疑われる。いやあ、パソコンの情報も恐ろしい時代になりましたなあ!」
「だからこそ、一番下っ端でもなく、中間で仕事も理由に辞めやすい企画者を利用した……」
おそらく、この男は旅行会社を転々している。企画者に上がるまで時間はかかるが、整形などで顔を変えれば、難しい事ではないだろう。小さな旅行会社ならばそれこそ少し怪しくても人手が欲しいから採用も杜撰な所が多いだろう。
「ええ!素晴らしい!やはり、私と同類は同類を知る!ですねえ!」
この男はプライドが高く、警戒心も高いが、私は一つの確信があった。それを確実に実行するために後少し……ヨロヨロと動く身体を船の操縦席の外壁を支えにし、出来る限り立つように踏ん張る。血で滑りそうになるが、これなら相手から見れば、死ぬまで今少しに見えるだろう。
「まさかの生き残りに私はびっくりして興奮してしまいました!20代の女性が!あの地獄で生き残った!と!ああ、死ぬ前に顔とその身体を見せて頂きたいぐらいです!」
興奮した顔で近づいてくる。下を見れば勃起もしている。ああ、本当に狼だ。狼だからこそ、そういう行動をするだろうなと分かってしまうのは少し、癪でもあり、今は頼もしく思う。
「それは無理……だね……」
ズギュンッッ!
「……………は?」
男は胸から出る赤い何かを触り呆然とする。対し、私はその顔を見て笑ってやる。この男の完全に死ぬまで近づかない行動は正しい。不用意に近づこうものなら、喉に噛みついてやろうともしていた。しかし、近づかないからこそ、私がコレを持っていないと思っていたからこそ男は完全に油断し、それは命中した。
「警察には身体検査は絶対されない……と思っていたからね」
最後の切り札ともいえるコレはツアー客の狼の荷物の中にあった日本では絶対無い拳銃の一つ。ドラマやアニメとかでしか見た事無い腕に着けるギミック付きのミニサイズの銃。あの救助を待つ数日も今も、念の為、身につけておいたのだ。こういうのを、そうだ、功を奏する……と言うのかな?
「 」
男が何かを言っているが聞こえない。気力ある内にもう2~3発撃つ。力があまり無いのでブレまくるが、距離が距離だ。ほぼ全て当たり、朦朧と途切れていく意識の闇の中、男が倒れるのを見ると、私の意識も一緒に闇に堕ちた………
ああ、最後に私が言いたかったことだけ、言わせてもらおう。
「人狼だらけのゲームかっつーの………クソゲーじゃん……」
------------------------ブツン--------------------------------
「おや?珍しいお客様だ。どうだった、この作品は?」
「納得いかない?ははは、そりゃそうかもね。最後の最後でも救いすらない作品だ」
「だからこその、あの世界なのだがね。どうだい?良ければ別のエンディングも見ていくかい?」
「気になるだろうねえ。じゃあ、スタート!」
------------------------ザザザザザザザザッ--------------------------------
「…………子、……子、涼子ってば!」
「う、う~ん……は?!ツアー企画者の狼は?!」
「何寝ぼけたこと言ってんの。人狼ゲームTRPG終了後、いきなりソファに倒れて寝てるんだから、も~!皆、次のゲーム待ってるよ!」
そうだ、私は涼子。親友に促され、公民館でTRPGをしていた女子大生だ。それにしてもリアルな夢だった。前ゲームで人狼を演じたせいだろうか?凄くリアルな夢だった。内容もアレだったけど、結末もアレだった。
「いやあ、寝てる中でも人狼やってたから、どっちがリアルやら……」
「あっきれた、あんた、本当にこのゲーム好きねえ?本当に人狼になれるんじゃない?」
「いやいや、親友。私はリアル警察のお世話になるつもりはないわよ?」
「当たり前でしょう。警察なんて役に立たないんだから!」
あれ?
「いやいや~、狩人が居ないとゲームにならないでしょ」
「ホントにゲーム脳ねえ、あんた。ほら、さっさと起きて、コーヒー飲んで、次のゲームに備える!」
あれれ?何かの常識を忘れているような?
「前のゲームは人狼勝利だったからね。次はもっと頑張らないとね!」
「そうね、もっと狩人と羊を殺せるように頑張らなきゃだねえ……獲物取られまくりだったし」
ああ、そうか、私は………
「次の扉の向こうはどんな獲物が待っているかなあ♪」
人狼。地球人類は9割が人狼だから、不思議でもない会話だったね♪
「じゃ、行こうか、涼子」
「そうだね、親友」
親友の手を握り、扉の先へ行く。そして、今日も人狼∞ゲームが始まる………
------------------------ブツン--------------------------------
「はははは!目が点のようだ!別の結末がHAPPY ENDとは限らないだろう?」
「うん?無人島ツアーの事は彼女の夢だったのかって?さてさて、どうだろうね?」
「無人島の方がリアルで親友との会話が死の間際に見てる夢だったか、親友との会話がリアルで無人島の方は夢だったか、あるいは両方リアルだったか………」
「どれが本当だって?さあ?僕も分からないね。あるいは、見ている君の世界がこの世界かもしれないし、違うかもしれない」
「うん?君とは誰だって?そりゃあ……」
「この物語を読んでいる君の事さ。おや?お帰りかい?またの御来場をお待ちしているよ」
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出血で朦朧とする意識を必死に繋ぎ、顔を見る。1日目に話しかけてきた女性ではない、ツアーについてきた会社の人間でもない。本当にあの島におらずに、ツアー会社に居ながら人殺しをコントロールした人物。名前は目が霞んで見えない。あくまで、情報を集めた勘で言ったが男の顔が喜色に歪む限りは正解のようだ。
「はははは!よく出来ました!本当ならあの島で全滅と言う素晴らしい結末で終えたはずなのですがね!」
そう、あの島に20人+ロッジの人間を壊滅させた狼など居なかったのだ。何故か?単純だ。
「20人、いや………全員が………殺人者………」
あの島のツアー参加者、すなわち全員が狼で、全員が隙を窺っていたからだ。それならばあの森にロッジの状況は納得が行く。ロッジに残ったツアー客、いや、狼達とロッジに居た狼が殺し合った末にロッジ側が全滅、一部が傷を負うが、森に向かう。何故なら、そこにまだ獲物が居るからだ。そう、自分以外と言う名の獲物が。そうして、あの暗い森に向かった狼達は互いに殺し合いを始めたのだ。
私が殺した後の3人、4人目が互いに刺し合っていたのは互いに殺しの機会が訪れたから、無線の所で死んでいたのは無線を切った後の隙を突かれ殺されたからだろう。
「その通り!正確には会社の人間2人は普通の人間を送り、羊として贄としましたがね!」
私が殺した2人がまさにソレだったのだろう。哀れな羊を殺し、そこから、お互いの顔を知らぬ狼達の殺し合いに発展させる。それがこの狼であろうツアー企画者の男の目的だったのだ。
「無人島も……餌だった……」
ニヤリと男は笑う。狼の心理は狼が知る。無人島ミステリーツアーは、期間が過ぎるかトラブルが起きるまで、船を寄越さないという事項が書かれていた。それも、小さな旅行会社が企画したなら、狼達は嫌でも食いつく。何故なら、絶好の殺し場だからである。
「その通り!貴女でちょうど100人目のゲームオーバーですねえ!」
もう少し、もう少しだ。意識を必死に保ち、この狼の興味を引く事にする。男はナイフや徒手空拳の間合いには近づこうとしない。同じ狼ならではの勘だ。しかし、まだ希望はある。その為に命を縮めようとも気にせずに話し続ける。
「カハッ!………ロ、ロッジの人間も、別の企画の旅行で集めた………ハァ……だから、あそこに居た全員が殺人者として集められた……」
そう、例えばミステリー登場人物ツアー等の銘を打ち、他は私が受けたツアーと同じ条件ならばどうだろう?狼達はロッジの一般市民になりきろうとするに違いない。そして、狩りの時を待った結果があのツアー客側の襲撃という訳だ。互いが互いに一般市民と思っての油断であったに違いない。
「その通り!しかぁし!毎回では疑われる。いやあ、パソコンの情報も恐ろしい時代になりましたなあ!」
「だからこそ、一番下っ端でもなく、中間で仕事も理由に辞めやすい企画者を利用した……」
おそらく、この男は旅行会社を転々している。企画者に上がるまで時間はかかるが、整形などで顔を変えれば、難しい事ではないだろう。小さな旅行会社ならばそれこそ少し怪しくても人手が欲しいから採用も杜撰な所が多いだろう。
「ええ!素晴らしい!やはり、私と同類は同類を知る!ですねえ!」
この男はプライドが高く、警戒心も高いが、私は一つの確信があった。それを確実に実行するために後少し……ヨロヨロと動く身体を船の操縦席の外壁を支えにし、出来る限り立つように踏ん張る。血で滑りそうになるが、これなら相手から見れば、死ぬまで今少しに見えるだろう。
「まさかの生き残りに私はびっくりして興奮してしまいました!20代の女性が!あの地獄で生き残った!と!ああ、死ぬ前に顔とその身体を見せて頂きたいぐらいです!」
興奮した顔で近づいてくる。下を見れば勃起もしている。ああ、本当に狼だ。狼だからこそ、そういう行動をするだろうなと分かってしまうのは少し、癪でもあり、今は頼もしく思う。
「それは無理……だね……」
ズギュンッッ!
「……………は?」
男は胸から出る赤い何かを触り呆然とする。対し、私はその顔を見て笑ってやる。この男の完全に死ぬまで近づかない行動は正しい。不用意に近づこうものなら、喉に噛みついてやろうともしていた。しかし、近づかないからこそ、私がコレを持っていないと思っていたからこそ男は完全に油断し、それは命中した。
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最後の切り札ともいえるコレはツアー客の狼の荷物の中にあった日本では絶対無い拳銃の一つ。ドラマやアニメとかでしか見た事無い腕に着けるギミック付きのミニサイズの銃。あの救助を待つ数日も今も、念の為、身につけておいたのだ。こういうのを、そうだ、功を奏する……と言うのかな?
「 」
男が何かを言っているが聞こえない。気力ある内にもう2~3発撃つ。力があまり無いのでブレまくるが、距離が距離だ。ほぼ全て当たり、朦朧と途切れていく意識の闇の中、男が倒れるのを見ると、私の意識も一緒に闇に堕ちた………
ああ、最後に私が言いたかったことだけ、言わせてもらおう。
「人狼だらけのゲームかっつーの………クソゲーじゃん……」
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「おや?珍しいお客様だ。どうだった、この作品は?」
「納得いかない?ははは、そりゃそうかもね。最後の最後でも救いすらない作品だ」
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「う、う~ん……は?!ツアー企画者の狼は?!」
「何寝ぼけたこと言ってんの。人狼ゲームTRPG終了後、いきなりソファに倒れて寝てるんだから、も~!皆、次のゲーム待ってるよ!」
そうだ、私は涼子。親友に促され、公民館でTRPGをしていた女子大生だ。それにしてもリアルな夢だった。前ゲームで人狼を演じたせいだろうか?凄くリアルな夢だった。内容もアレだったけど、結末もアレだった。
「いやあ、寝てる中でも人狼やってたから、どっちがリアルやら……」
「あっきれた、あんた、本当にこのゲーム好きねえ?本当に人狼になれるんじゃない?」
「いやいや、親友。私はリアル警察のお世話になるつもりはないわよ?」
「当たり前でしょう。警察なんて役に立たないんだから!」
あれ?
「いやいや~、狩人が居ないとゲームにならないでしょ」
「ホントにゲーム脳ねえ、あんた。ほら、さっさと起きて、コーヒー飲んで、次のゲームに備える!」
あれれ?何かの常識を忘れているような?
「前のゲームは人狼勝利だったからね。次はもっと頑張らないとね!」
「そうね、もっと狩人と羊を殺せるように頑張らなきゃだねえ……獲物取られまくりだったし」
ああ、そうか、私は………
「次の扉の向こうはどんな獲物が待っているかなあ♪」
人狼。地球人類は9割が人狼だから、不思議でもない会話だったね♪
「じゃ、行こうか、涼子」
「そうだね、親友」
親友の手を握り、扉の先へ行く。そして、今日も人狼∞ゲームが始まる………
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「はははは!目が点のようだ!別の結末がHAPPY ENDとは限らないだろう?」
「うん?無人島ツアーの事は彼女の夢だったのかって?さてさて、どうだろうね?」
「無人島の方がリアルで親友との会話が死の間際に見てる夢だったか、親友との会話がリアルで無人島の方は夢だったか、あるいは両方リアルだったか………」
「どれが本当だって?さあ?僕も分からないね。あるいは、見ている君の世界がこの世界かもしれないし、違うかもしれない」
「うん?君とは誰だって?そりゃあ……」
「この物語を読んでいる君の事さ。おや?お帰りかい?またの御来場をお待ちしているよ」
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