震災

She

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火災跡

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 まさかあの災害が繰り返すとは思わなかった
 長田近くに住んでいた私は暗闇の中舐めるように広がる炎を風に運ばれてきた火の粉と共に、近所の人や娘たちとただみているしかなかった
 夫はそんな中、出勤し、1週間音信不通
 携帯電話もないなか、固定電話は使えないし、優しい方に公衆電話まで車で連れて行っていただいた
 買い物はバス会社が頑張ってくださり、商店街まで行けたのだが、無料で食品を配る方、暴利で売りつける輩が混在していた

 お願いです
 火事場泥棒にだけはならないでくださいね
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