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今後について(1)
「ユリアお嬢様。おはようございます。朝でございます。」
次の日の朝ベットでぐっすりと眠っているユリアをサツキが起こした。
「んー。もう朝?」
眠たげに目をこすりながら身を起こしたユリアは大きなあくびをする。
「はい。朝の6時でございます。」
サリアはユリアの許可なくカーテンを開ける。
「うう。眩しいわ。」
「こうでもしないとユリアお嬢様は起きないでしょう?」
不満気は表情をしているユリアにサリアは微笑みかける。
「お、起きれるもの。」
「そうですか。では明日の朝は6時30分に起こしにまいります。それまでに起きていなかったら本日と同じように起こしますので。」
サリアはむくっと膨れるユリアを見て頬を緩めた。
「そういえばフェナは?」
フェナがいないことに気づいたユリアが尋ねた。
「フェナは本邸の方に行っています。ユリアお嬢様の本日の予定について総帥閣下から指定があるそうです。」
「・・・そう。今後についてよね。ずっとここにいるのは失礼だものね。」
ユリアがしょんぼりするとサツキは首を振る。
「そんなことありません。精霊の愛し子様がいらっしゃると聞いて一番喜んでいたのは総帥閣下なのですよ。」
「そうなの?」
ユリアはほっとしたように笑った。
「朝食をお持ちしました。」
東の宮の厨房付きの侍女がやってきた。
「ありがとう。居間のテーブルに置いておいてくれる?」
ユリアが言うとやってきた侍女は下がっていった。
「かしこまりました。」
「サツキ。朝食を食べたいから着替えの用意を頼めるかしら?」
ユリアはサツキに言う。
「はい、もちろんです。」
サツキの目がキラリと輝いた。
サツキは衣裳部屋に駆け込むと中から5着の室内用ドレスを持ってきた。
「こちらとかどうでしょうか?ユリアお嬢様の銀髪には水色が似合うと思うのです!」
5着ともすべて水色系統のドレスだった。
「本日は午前に2回、午後に2回、夕食の前に1回ドレスを取り換えましょう。」
「・・・これ全部室内用ドレスよね?」
ユリアはサツキに尋ねた。
「はい。室内用ドレスですが・・・。まさか・・・お庭に散策に出たいのですか?」
サツキは表情を変える。
「ええ。ずっと部屋に籠っているのは体に悪い思うのよ。」
ユリアの返答にサツキは申し訳なさげに言った。
「申し訳ございません。お庭は総帥閣下のご許可なしには立ち入れないのです。今立ち入りを認められているのは庭師のイレーナだけです。」
「・・・そう。駄目なの・・・。残年だわ。ちなみに聞いていい?どうして?どうして総帥閣下の許可なく立ち入れないのかしら?」
ユリアの問いにサツキは言葉を詰まらせる。
「そ・・・それは・・・。」
後に続く言葉をユリアはなんとなく察することができた。
(私も知らない・・・でしょう?)
きっと総帥閣下の心情なんて一介の侍女が望んで知ることはできないのだろう。
「ごめんなさいね。答えられないことを聞いて。・・・そうだわ。ご本人に聞けばいいのよ。」
ユリアがいいことを思いついたというように言うとサツキは青ざめた。
「お、お嬢様!?」
「なあに?何か駄目なところでもあった?」
ユリアが無邪気な笑顔で振り向く。
「い、いえ。なんでもございません。」
そういうしかなかった。
「ねえサツキ。私、このドレスがいいわ。」
ユリアはフリルがついていない大人っぽい水色を基調としたドレスを選んだ。
「かしこまりました。」
サツキはユリアの選んだドレスを手に取ると言った。
「お似合いです。ユリアお嬢様の銀髪にドレスの色があっています。ユリアお嬢様はそのままでもとても可愛らしいのでフリルのないドレスの方が似合っています。」
姿見に映る室内用ドレスを着たユリアを見てサツキは絶賛する。
「そう?そんなに褒められると本当にそう思ってしまうわ。でも、お世辞でもうれしいわ。」
ユリアの自己評価はとても低かった。
「・・・お嬢様。皇帝陛下に謁見する前にその自己評価の低さを治すべきです。」
サツキは真顔で言った。
「ちょっと待って。今なんて?」
ユリアの笑顔が固まる。
「ですから自己評価の低さを治すべきと・・・。」
「その前よ。」
「・・・皇帝陛下に謁見する前にと言いましたがそれが一体どうしたのですか?」
サツキは訝し気に尋ねる。
「私・・・聞いてないわ。皇帝陛下に謁見するだなんて聞いてないわ!」
驚きのあまり叫ぶユリアにちょうどよくあらわれたフェナが言う。
「言っておりませんから。昨日の夜に決まったことです。すでにユリアお嬢様は寝ていましたので起こすのははばかられましてお伝えすることができませんでした。」
フェナは申し訳ありませんと頭を下げた。
「別に怒っているわけではないの。ただ・・・突然すぎて驚いているだけなの・・・。」
ユリアは困惑気味に言う。
「ユリアお嬢様。本日のご予定について総帥閣下から指定がございます。」
フェナは言う。
「本日は朝食をとり終わりましたらすぐに総帥閣下の執務室に行ってください。今後についてお話があるそうです。昼食はここ東の宮でおとりになるようにとのことです。午後は3時までは好きに過ごされてかまわないと仰せです。3時からは皇太子殿下とのお茶会が予定されています。4時までの予定です。皇太子殿下とのお茶会が終わりましたらそれから夕食までは好きに過ごされてかまわないと仰せです。夕食は皇太子殿下もともにとるそうです。午後の7時に本邸に集合だそうです。本日の予定は以上となります。何か質問等ありましたら何なりとお申し付けください。」
「そう・・・ね。予定に関しては特に文句はないわ。ただいいくつか聞きたいことがあるのだけど。」
ユリアが言うとフェナは微笑んだ。
「何なりとお申し付けください。」
「まずキッチンについて。すぐに使える状態なのよね?道具等もそろっているのよね?」
「はい、総帥閣下の妹殿下がお使いになっていたものがあります。キッチンもすぐに使えます。道具に関してはお下がりがお嫌でしたら今日中に変えさせていただきます。」
フェナはすらすらとまるで聞かれることが分かっていたように答える。
「いいえ。結構よ。どんなものかは見ていないからわからないけれど総帥閣下の妹殿下のお下がりを使えるのはとてもうれしいことよ。」
ユリアは微笑む。
「かしこまりました。他には何か質問はありますか?」
「そうね、2つほどあるわ。まず私が昨日頼んだ材料について。買ってきてくれたかしら?」
ユリアは首をこてんと傾げた。
「っつ!?」
その愛らしさに悶絶するフェナに代わりサツキが言った。
「材料でしたら現在東の宮の倉庫にて保管しております。キッチンの方に移動させますか?」
「ええ。そうねよろしく頼めるかしら。今日の午前中のうちに移動が済んでいるとうれしいわ。」
ユリアが微笑むとサツキは一礼して答えた。
「かしこまりました。」
次の日の朝ベットでぐっすりと眠っているユリアをサツキが起こした。
「んー。もう朝?」
眠たげに目をこすりながら身を起こしたユリアは大きなあくびをする。
「はい。朝の6時でございます。」
サリアはユリアの許可なくカーテンを開ける。
「うう。眩しいわ。」
「こうでもしないとユリアお嬢様は起きないでしょう?」
不満気は表情をしているユリアにサリアは微笑みかける。
「お、起きれるもの。」
「そうですか。では明日の朝は6時30分に起こしにまいります。それまでに起きていなかったら本日と同じように起こしますので。」
サリアはむくっと膨れるユリアを見て頬を緩めた。
「そういえばフェナは?」
フェナがいないことに気づいたユリアが尋ねた。
「フェナは本邸の方に行っています。ユリアお嬢様の本日の予定について総帥閣下から指定があるそうです。」
「・・・そう。今後についてよね。ずっとここにいるのは失礼だものね。」
ユリアがしょんぼりするとサツキは首を振る。
「そんなことありません。精霊の愛し子様がいらっしゃると聞いて一番喜んでいたのは総帥閣下なのですよ。」
「そうなの?」
ユリアはほっとしたように笑った。
「朝食をお持ちしました。」
東の宮の厨房付きの侍女がやってきた。
「ありがとう。居間のテーブルに置いておいてくれる?」
ユリアが言うとやってきた侍女は下がっていった。
「かしこまりました。」
「サツキ。朝食を食べたいから着替えの用意を頼めるかしら?」
ユリアはサツキに言う。
「はい、もちろんです。」
サツキの目がキラリと輝いた。
サツキは衣裳部屋に駆け込むと中から5着の室内用ドレスを持ってきた。
「こちらとかどうでしょうか?ユリアお嬢様の銀髪には水色が似合うと思うのです!」
5着ともすべて水色系統のドレスだった。
「本日は午前に2回、午後に2回、夕食の前に1回ドレスを取り換えましょう。」
「・・・これ全部室内用ドレスよね?」
ユリアはサツキに尋ねた。
「はい。室内用ドレスですが・・・。まさか・・・お庭に散策に出たいのですか?」
サツキは表情を変える。
「ええ。ずっと部屋に籠っているのは体に悪い思うのよ。」
ユリアの返答にサツキは申し訳なさげに言った。
「申し訳ございません。お庭は総帥閣下のご許可なしには立ち入れないのです。今立ち入りを認められているのは庭師のイレーナだけです。」
「・・・そう。駄目なの・・・。残年だわ。ちなみに聞いていい?どうして?どうして総帥閣下の許可なく立ち入れないのかしら?」
ユリアの問いにサツキは言葉を詰まらせる。
「そ・・・それは・・・。」
後に続く言葉をユリアはなんとなく察することができた。
(私も知らない・・・でしょう?)
きっと総帥閣下の心情なんて一介の侍女が望んで知ることはできないのだろう。
「ごめんなさいね。答えられないことを聞いて。・・・そうだわ。ご本人に聞けばいいのよ。」
ユリアがいいことを思いついたというように言うとサツキは青ざめた。
「お、お嬢様!?」
「なあに?何か駄目なところでもあった?」
ユリアが無邪気な笑顔で振り向く。
「い、いえ。なんでもございません。」
そういうしかなかった。
「ねえサツキ。私、このドレスがいいわ。」
ユリアはフリルがついていない大人っぽい水色を基調としたドレスを選んだ。
「かしこまりました。」
サツキはユリアの選んだドレスを手に取ると言った。
「お似合いです。ユリアお嬢様の銀髪にドレスの色があっています。ユリアお嬢様はそのままでもとても可愛らしいのでフリルのないドレスの方が似合っています。」
姿見に映る室内用ドレスを着たユリアを見てサツキは絶賛する。
「そう?そんなに褒められると本当にそう思ってしまうわ。でも、お世辞でもうれしいわ。」
ユリアの自己評価はとても低かった。
「・・・お嬢様。皇帝陛下に謁見する前にその自己評価の低さを治すべきです。」
サツキは真顔で言った。
「ちょっと待って。今なんて?」
ユリアの笑顔が固まる。
「ですから自己評価の低さを治すべきと・・・。」
「その前よ。」
「・・・皇帝陛下に謁見する前にと言いましたがそれが一体どうしたのですか?」
サツキは訝し気に尋ねる。
「私・・・聞いてないわ。皇帝陛下に謁見するだなんて聞いてないわ!」
驚きのあまり叫ぶユリアにちょうどよくあらわれたフェナが言う。
「言っておりませんから。昨日の夜に決まったことです。すでにユリアお嬢様は寝ていましたので起こすのははばかられましてお伝えすることができませんでした。」
フェナは申し訳ありませんと頭を下げた。
「別に怒っているわけではないの。ただ・・・突然すぎて驚いているだけなの・・・。」
ユリアは困惑気味に言う。
「ユリアお嬢様。本日のご予定について総帥閣下から指定がございます。」
フェナは言う。
「本日は朝食をとり終わりましたらすぐに総帥閣下の執務室に行ってください。今後についてお話があるそうです。昼食はここ東の宮でおとりになるようにとのことです。午後は3時までは好きに過ごされてかまわないと仰せです。3時からは皇太子殿下とのお茶会が予定されています。4時までの予定です。皇太子殿下とのお茶会が終わりましたらそれから夕食までは好きに過ごされてかまわないと仰せです。夕食は皇太子殿下もともにとるそうです。午後の7時に本邸に集合だそうです。本日の予定は以上となります。何か質問等ありましたら何なりとお申し付けください。」
「そう・・・ね。予定に関しては特に文句はないわ。ただいいくつか聞きたいことがあるのだけど。」
ユリアが言うとフェナは微笑んだ。
「何なりとお申し付けください。」
「まずキッチンについて。すぐに使える状態なのよね?道具等もそろっているのよね?」
「はい、総帥閣下の妹殿下がお使いになっていたものがあります。キッチンもすぐに使えます。道具に関してはお下がりがお嫌でしたら今日中に変えさせていただきます。」
フェナはすらすらとまるで聞かれることが分かっていたように答える。
「いいえ。結構よ。どんなものかは見ていないからわからないけれど総帥閣下の妹殿下のお下がりを使えるのはとてもうれしいことよ。」
ユリアは微笑む。
「かしこまりました。他には何か質問はありますか?」
「そうね、2つほどあるわ。まず私が昨日頼んだ材料について。買ってきてくれたかしら?」
ユリアは首をこてんと傾げた。
「っつ!?」
その愛らしさに悶絶するフェナに代わりサツキが言った。
「材料でしたら現在東の宮の倉庫にて保管しております。キッチンの方に移動させますか?」
「ええ。そうねよろしく頼めるかしら。今日の午前中のうちに移動が済んでいるとうれしいわ。」
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