夏休みの呪い

‪α‬彩亜Ω

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episode1

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??「なぁ…約束、守れよな…学人…」

あれは、いつの頃だったのか…
もう顔も覚えてないのに、
はっきりと頭に残っている記憶…
あれは…確か…

??「…と」
??「…なと」
??「学人!」

学人「はえ?」

寝ぼけたような声が出て目の前が明るくなる…教室だ、高校3年の夏休み前ってなぜこんなにだるいのかな…あ、また眠く

夏希「うおぉい!寝るな!馬鹿っ!授業中の
        ハゲ先生の名指しされて、
        寝るやつがあるか!」
学人「なざしぃ?」

よくよく見るとハゲ先生のツルピカおでこの頭が余計眩しく見えしわくちゃの不細工な顔がこっちを見ていた

春影「ハゲと言うな!はるかげ!だ!禿げてないし…ないよな…」

そこは怒ればいいのに…とか思うものの女子がからかい

女子「せんせー!大丈夫です!
        ハゲ専のいい彼女できますって!」

ドッと教室に笑いがおこる、ハゲ先生こと春影先生は前髪を全部上げてるため余計にハゲに近づいている新任の教師なのだ…

学人「で、名指しってなに?」
春影「ったく、いいか、この問題解いてみろ
        まぁ、説明聞かず上の空で寝てたなら、
       答えられないか?」
学人「…」

めんどくさいな、なんて考えながらも俺は立ち上がりチョークを持つとスルスルと黒板に文字を書く

春影「な、せ、正解…」
夏希「すげぇ…なんで解けんだよ
         聞いてなくて」
学人「予習してるから…夜中の…5時まで…」

あ、ダメだ眠いと思った瞬間夏の生ぬるい風が吹き何故か懐かしい声が聞こえた気がした…

??「ねぇ…僕のこと…忘れないでね…」
学人「…あれ、誰だっけ…」

机に戻り俺はまた机につっぷし眠りについた…
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