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感性のアルバム
しおりを挟むああ、いつか最初の探索者が現れて
火を灯し、僕の詩を見つけてくれる
そうしたら慟哭しながら笑おう
そして話そう、ここがどんなに寂しく、冷たい洞窟だったかを
ビデオショップの18禁コーナーの中
熱帯魚のいる水槽の中
そよ風に煽られて膨らむカーテンの中
彼女のえくぼの中
君のコンプレックスのほくろの中
水銀を飲んで死んだ皇帝の夢の中
深夜、電灯の切れかかった小規模有料駐車場の、自動販売機の、振動音。
有り余った僕の自意識の外
展示された絵画の額縁の外
どこかの海の貿易コンテナの外
完璧なアリバイの外
全ての価値観の外
計算し尽くされた円卓の、純白の皿の上から、些細な不注意で皿の外側へこぼれてしまったグリーンピースは、その瞬間、料理から芸術になり、同時に彼にとっての受難が始まる。
可哀想なグリーンピースは今も、正しさを象徴するような皿の外、計算され尽くした円卓の内にいて、なおも、グリーンピースであり続けている。
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