魔王になりたい魔法使い

キェイ!

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魔法学校

人間vs人間

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「ふぅ~。食った食った!結局食えてよかったぜ。」
レリーフが腹を触りながら言った。シードが、
「それにしても、九時まであと何時間かな?」
と質問した。ザイールが立ち上がり、
「さぁね!でも、先生が言ってた大きなチャイムを待ちましょ!」
と、言うとレリーフが、
「大きなチャイム…ねぇ~。どんな音かも分かんないのに判断できんのかなー?」
と言うとザイールが、
「ん?どういうこと?」
と、聞き返すとレリーフが、
「いや、チャイムじゃない音を聞き間違えたりして森をでてもいやじゃん?」
と質問するとシードが、
「今ので思い出したけど、チャイムがなっても、森の出口が分からなければでられないよね?」
と、質問した。レリーフが、
「バーカ!チャイムが鳴る方向に進めばいいだろ?」
と言った。
その話を森の影で聞いている三人がいた。
「なぁ。あいつってたしか、属性が全部で、透石が光ったやつだよな?」
と質問した。もう一人目が、
「あぁ、名前までは覚えてねーが顔は、覚えてるぞ。」
と言うともう二人目が、
「あいつは、怪しい。何か裏がある!」
と指摘した。
すると、
「わかった!あいつ調子に乗ってんだ!」
と言った。
そして、三人目が、
「俺らの魔法で脅かせようぜ!」
と提案した。
そして、二人目も、一人目も同意した。

レリーフを火が囲った。
レリーフが、
「うわっ!なんだこれ!?どこの魔物だ?」
と、言うとシードが、
「これは、魔物じゃない!同じ人間だ!」
と、叫んだ。ザイールが、
「でも、同じ人間ならなおさらだよ!どうしてレリーフを襲うの?」
と、聞いた。
するとレリーフを囲っていた火が消えた。
レリーフが、
「氷で消してやったぜ!」
と言うと、後ろから三人組がきた。
「くらえ!」
「合わせるぞ!」
火の竜巻がレリーフを包んだ!
「調子に乗るな!」
竜巻の中に水がいっぱいになるまで流れ込んだ。
レリーフが息を止めて、
(水が邪魔で息ができねぇ…!)
そう思い風で、水を弾き出そうとしたが、
「そうはさせねぇ!」
そういうと、レリーフの手と足を風で操り水圧で動けないようにした。
(くそっ!手と足を防がれたら簡単な魔法しか使えねぇ!)
レリーフは、そう思い考えていた。

魔法とは、手や足などで操作するため手足を塞がれたら簡単な魔法しか使えないのだ。

ザイールは、
「ねぇ!なんでこんなことするの!?魔物にでも操られてるの?」
と、聞いたが、
「なわけねぇだろ!調子に乗ってるあいつをやっつけたいだけだよ!」
と、反撃すると、シードは、
「調子に乗ってないよ。それに、息が出来なくて死んじゃうよ。」
と、言うと、
「チッ!おい!許してください!って言ったら出してやるよ!」
と大声で言った。しかし返事はなく一人が、
「おい!水でしゃべれないんじゃね?」
というと、三人とも爆笑していた。
ザイールは、風で竜巻を飛ばそうとしたが、
「無駄無駄!火の竜巻に風を足したら勢いがますだけ!」
とヘラヘラしながら言い、シードが火を出したが、
「やめとけって!火じゃなにもできないでしょ?アハハハ」
と、笑っていた。ザイールは、
「許さない!」
と怒り風で三人を飛ばそうとしたが、微動だにしなかった。ザイールは、
「なんで…。」
と、言うと一人が
「魔法を使う前にお前らの行動を予測しといてな。足!見てみろよ!」
と言い、足を見ると地面の中に入っていた。
シードが、
「ねぇ!本当に死んじゃうよ!」
と、叫んだが、
「うるせぇ!俺の好きにさせろ!関係ないだろ!」
と、威嚇した。
「…ゴミだな…」
そう聞こえた気がした。
「あ?誰だ?いまバカにしたやつは?」
と聞くとザイールもシードも首をふった。
「おまえらか?」
と、聞くと二人とも
「違う。」
と言った。
「気のせいか?」
と、言うと、
「…俺だ…!」
全員後ろを振り向くとレリーフがいた。
「お前ら根から腐ってんのか?」
と、レリーフは聞いた。
「なんでここにいんだよ!出れねぇだろ!」
と、怒るとレリーフは、
「魔法だ。」
と言った。
「魔法?手足縛ったろ!?」
と聞くとレリーフは、
「動かさなくても出来るんだよ。」
と言った。
「どんな魔法だ…?」
そう聞くとレリーフが、ニヤリと笑い、
「瞬間移動だよ!バカ野郎」
と、言うと三人を思いっきり殴った。
三人とも気絶し、寝転がっている。レリーフが、
「どうします?リーダー?」
と聞いた途端レリーフが倒れた。
「やべ。瞬間移動って消費SP引くほど高いわ。」
といい、レリーフは寝た。
三人は、木に縛りつり上げた。

~三十分後~
レリーフが起きた。
「ふわぁ~あ。よく寝た!」
と言うとザイールが、
「寝すぎ!」
と、突っ込んだ。レリーフが、
「普通だろ。あ!この三人吊るしたんだ、それだけでいいの?」
の聞くとザイールが、
「いいんじゃない?じゃ、行きましょ!」
と、言うとレリーフが、
「よし!出口を探すか!俺の瞬間移動は、SP消費が激しいからもう使えなさそうだ。」
と、言い三人は出口を探して歩き始めた。
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