乙女ゲームなのに、主人公が男で良いんですか?

あきの宵

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#18 お仕置きは蜜の味

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(表紙イラストキャラ:シオン・カノキ)



「わざわざお仕置きされに来るとか、カノキ変態」

「ご主人様……」

「可愛いカノキ、こっちへおいで?」

「俺……」

 ここはいつものシオンのベッドルーム。
 カノキは、ベッドのふちに腰掛けるシオンの前の床に、へたりと座り込んだ。

「何も言わないで良いから、舐めてよ」

「………」

 カノキはするするとシオンの服を脱がせると、まだ萎えているものを口に含む。

「んっ……」

 じゅぽ、じゅぽ

「ん、だめ、ちゃんと奥まで咥えて」

「あぐっ」

 シオンはカノキの頭を乱暴に掴むと、股間に押しつける。

「うぅっ、あっ……」

 苦しそうに一生懸命舐めるカノキの目から、涙が溢れてくる。

「へぇ……」

 シオンの脳内に一瞬、ミコトの泣き顔がフラッシュバックした。

「君が泣いても、なんとも思わないなぁ」

「んぐっ……」

 口の中がいっぱいのカノキは、シオンの言葉を聞くことしか出来ない。

「むしろ……そそるね」

「ん~、ぷはっ!」

 カノキを股間から解放すると、ケホケホと苦しそうに咳をする。涙と唾液で、顔がベトベトだ。

「カノキは、ミコトが好き?」

 シオンはカノキの顎に指を這わせ、くいっと持ち上げる。

「正直に言えよ」

「俺は……」

「〝僕〟から目を逸らさないで」

 カノキの瞳孔がひらく。シオンのいつもと違う話し方に、驚いているのだ。

「わ、分かりません……」

 カノキはまっすぐシオンを見て言う。

「ただ……ミコトを目の前にすると、触れたくなります。大事にしてあげたくなります」

「……ふーん」

 ふっとシオンの力がゆるむ。雰囲気もいつも通りに戻っていた。

「それはまるで〝君じゃない〟みたいだね」

「そうですね……こんな汚れてる俺が、好きになって良い相手じゃないです」

「確かに……ねっ!」

 カノキの腕を引っ張り上げ、自分の膝に座らせるシオン。

「私にお仕置きされるって聞いて、こんなに準備万端にしてくる、変態だもんね」

 くちゃ……

 カノキは下着を履いていなかった。服の裾から入り込んだシオンの指が、カノキの穴に触れる。

「私のところへ来る前に、自分でほぐしてきたんだね」

「はい……」

 カノキは赤くなって俯く。

「それで、ミコトのことが気になっているカノキは、私に抱かれるのが嫌になった?」

「それはっ……んっ!」

 何かを言いかけたカノキの口は、シオンの口で塞がれる。くちゅくちゅとお互い舌を絡ませているうちに、いつの間にか2人はベッドに倒れ込んでいた。

「今日は時間をかけて、丁寧に抱いてあげるよ、カノキ」

「えっ……」

 いつも物に当たるように雑に抱かれていたカノキは、意外そうに声をだす。

「カノキがミコトとやりたくても出来ないこと、私がいっぱい身体に刻んであげる」

 ちゅ、ちゅぅ……

 シオンは、カノキの身体のいたるところにキスを落としていく。シオンの唇が触れるたびに、カノキの身体がびくんとはねる。

「ご主人様……っ」

「もう敬語やめていいよ。いつもの約束、ヤってる時は、敬語なし」

「わかった……今日のご主人様、なんか変だ」

 身体が震えるようにビクビクと波打つ。

「あっ……」

 シオンは、カノキの全身にある消えかけの、誰につけられたか分からない赤い痕に口付けていた。それに気付いたカノキは、震える声で言う。

「ご主人様っ……そんなことしたらダメだって」

「ダメ……? なんで?」

 シオンの唇が、いじわるそうに歪む。

「君がちゃんと〝仕事〟してくれてる証だからね、私が綺麗に上書きしてあげよう」

 これからも、ずっと──



 ぬぷ……

 ゆっくりと、シオンのがカノキのナカに入っていく。焦らすように、じわじわとせめるように。

「ご主人様……ああっ」

「ちゃんと覚えて。私のが入る感覚」

「あっ……はぁっ……」

 ぐぐぐっ

 ゆっくりと侵入したそれは、やがて奥に辿り着く。

「あぁ……あ!」

 カノキの目が見開く。いつもより丁寧にされているせいか、身体が全部敏感で、今までにない快感がゾクゾクと全身を駆け巡る。

「あぁ~イっちゃった? カノキがドライでイったの初めて見た」

「はぁっ、ああっ」

 脱力しているカノキの頭をよしよしと撫でるシオン。そのまま腰を動かしていく。

「んっ……きもちいっ?」

「きもちい、すご……きも、ちい、ごしゅじ、さまっ──!!」

 声にならない声で喘ぐカノキ。

「んっ、あっ、すっごい締まってる」

 パンパンと肌がぶつかるたびに、2人の声が大きく漏れる。

「イきそう……カノキは?」

「おれもっ、もうむり、ですっ、んっ!」

 2人の唇が重なって、激しく舌が絡み合う。

 イクッ──!!!



「ふふ……全然起きないな」

 シオンは、気絶したように眠っているカノキの頭を、ふわりと撫でて立ち上がった。

「ヤナギも、カノキも、ミコトも……〝僕〟のものじゃないと、嫌だなぁ」

 カーテンを少しあけると、もう夜が明け始めていた。

「だって僕、王子だからね、誰にも渡さないよ」
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