桜姫の受難 

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番外編

その後 諦めの悪い男たち

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「何で愛鵡なんだよ、桜」

「そうですよ、桜先輩!」

「俺の、俺の桜姫が~!!」

「ふふ、残念だったね、君達。姫と僕はこうなる運命だったんだよ」

いつもながら騒がしい上に生徒会の奴らは仕事をしない。
いつもは従順な小柴も何か物言いたげにコチラを見てくるため、手がお留守だ。
俺は貯まっていくばかりの書類を見て頭痛が起き始めていた。

「先輩たち、下らない事をいつまでも言ってないで、早く仕事をしてください。本当に使えない方達ですね」

「すまないね、姫。今始めるよ」

体育祭にて晴れて恋人になった愛鵡先輩は、苦笑を浮かべながらパソコンに向かって仕事を始めてくれた。
どうも今まで不真面目だったのは、そうすると俺に構ってもらえるからしていたらしい。
今は実に真面目に仕事をこなしてくれているから、凄く嬉しい。
しかし、他の役員は未だにブーブーと文句を垂れている。そんな彼等に我慢の限界に達した俺は、一言述べた。

「グダグダ言ってねぇで、早く仕事しやがれ、クソチン野郎ども」

「「「…………」」」

「なんて。さ、皆さん、早く始めて下さい」

先ほどの乱暴な口調から固まる周りに対して、笑顔を浮かべて俺はおちゃめに首を傾げた。




おわり




日記小説


20080426








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