21 / 36
21話
しおりを挟む
突然目の前に現れてあい以外の6人は驚いたようだった。
その様子を見ていた女性はあいに向かって微笑みながら言う。
「あなたはいいチートスキルを貰ったんだね」
「!!」
その言葉を聞いて、この人はきっと助けてくれる人だと、そう確信した。
そして女性は口を開き、
「あなた達は異世界からきたの?」
と、直球で聞いてきた。
どストレートで聞かれた質問にみんなは驚きつつも警戒した。
そんな警戒心丸出しの様子を見て、何故か分からないけどうんうん、と頷きながら再び驚きの一言を発した。
「私帰り方知ってるけど、着いてくる?」
「えっ、本当に?」
「うん」
しかし、みんなは異世界人につけこもうとするやつがいることを知ったため未だに警戒していた。
それもそうだろう。
突然現れて何も話していないのに突然「帰り方を知っている」なんて都合の良すぎる話を聞かされたら疑わないわけが無い。
そして少しの間沈黙が流れる。
その間あいを除く6人の間で念話が行われていた。
<どうする?>
<どう考えても怪しいでしょ>
<でも本当に帰れるならこのチャンスは逃せない>
<………>
信用したいけど根拠がない。
異世界に関することはあいが1番よく知っているため、念話で判断が出来なかった6人は返答をあいに任せた。
「お願いします」
あいから発せられたのはただその一言だけ。
「うん、了解。
それじゃあ早速テレポートしまーす!」
と言って女性は返答を待たずにテレポートをした。
周りは木で覆われていた森だったはずなのに、一瞬のうちに何も無い草原に変わる。
「あっ、ちょっと魔物倒してくるからここで待っててー」
と、女性は駆け出してしまった。
残ったのは1匹の狼と7人。
「………着いてきて、大丈夫だったの?」
あやかが思っていたことを口にした。
「うん。
私あの人のこと信用していいと思う。」
「どうして?」
「あの人さっきチートスキルって言ってた。
この世界でチートなんて言葉は存在しないはずだから、多分あの人も転生者か、何かしら異世界と関係ある人だと思うんだよね」
「ピンポーン」
と後ろから急に声が聞こえた。
「おまたせ~、あなたの言う通り私は日本からの転生者だよ」
あっという間に戻ってきてしれっと重要なことを言う。
しかし、その言葉でみんなは安心したようだった。
「いや~、みんなちゃんと警戒してて偉いね。
異世界人は何かと強いひとばっかりだから狙われやすいんだよ。
まぁそもそも見つけられないことの方が多いけど」
「そうなんですね」
「あっ、そういえばあなた達伊達の森高校の生徒さん?」
またまた驚きの一言。
なんで知ってるの?という言葉は胸の内に留めておく。
はぁ、今日は驚かされてばかりで疲れる1日だ。
その様子を見ていた女性はあいに向かって微笑みながら言う。
「あなたはいいチートスキルを貰ったんだね」
「!!」
その言葉を聞いて、この人はきっと助けてくれる人だと、そう確信した。
そして女性は口を開き、
「あなた達は異世界からきたの?」
と、直球で聞いてきた。
どストレートで聞かれた質問にみんなは驚きつつも警戒した。
そんな警戒心丸出しの様子を見て、何故か分からないけどうんうん、と頷きながら再び驚きの一言を発した。
「私帰り方知ってるけど、着いてくる?」
「えっ、本当に?」
「うん」
しかし、みんなは異世界人につけこもうとするやつがいることを知ったため未だに警戒していた。
それもそうだろう。
突然現れて何も話していないのに突然「帰り方を知っている」なんて都合の良すぎる話を聞かされたら疑わないわけが無い。
そして少しの間沈黙が流れる。
その間あいを除く6人の間で念話が行われていた。
<どうする?>
<どう考えても怪しいでしょ>
<でも本当に帰れるならこのチャンスは逃せない>
<………>
信用したいけど根拠がない。
異世界に関することはあいが1番よく知っているため、念話で判断が出来なかった6人は返答をあいに任せた。
「お願いします」
あいから発せられたのはただその一言だけ。
「うん、了解。
それじゃあ早速テレポートしまーす!」
と言って女性は返答を待たずにテレポートをした。
周りは木で覆われていた森だったはずなのに、一瞬のうちに何も無い草原に変わる。
「あっ、ちょっと魔物倒してくるからここで待っててー」
と、女性は駆け出してしまった。
残ったのは1匹の狼と7人。
「………着いてきて、大丈夫だったの?」
あやかが思っていたことを口にした。
「うん。
私あの人のこと信用していいと思う。」
「どうして?」
「あの人さっきチートスキルって言ってた。
この世界でチートなんて言葉は存在しないはずだから、多分あの人も転生者か、何かしら異世界と関係ある人だと思うんだよね」
「ピンポーン」
と後ろから急に声が聞こえた。
「おまたせ~、あなたの言う通り私は日本からの転生者だよ」
あっという間に戻ってきてしれっと重要なことを言う。
しかし、その言葉でみんなは安心したようだった。
「いや~、みんなちゃんと警戒してて偉いね。
異世界人は何かと強いひとばっかりだから狙われやすいんだよ。
まぁそもそも見つけられないことの方が多いけど」
「そうなんですね」
「あっ、そういえばあなた達伊達の森高校の生徒さん?」
またまた驚きの一言。
なんで知ってるの?という言葉は胸の内に留めておく。
はぁ、今日は驚かされてばかりで疲れる1日だ。
521
あなたにおすすめの小説
劣悪だと言われたハズレ加護の『空間魔法』を、便利だと思っているのは僕だけなのだろうか?
はらくろ
ファンタジー
海と交易で栄えた国を支える貴族家のひとつに、
強くて聡明な父と、優しくて活動的な母の間に生まれ育った少年がいた。
母親似に育った賢く可愛らしい少年は優秀で、将来が楽しみだと言われていたが、
その少年に、突然の困難が立ちはだかる。
理由は、貴族の跡取りとしては公言できないほどの、劣悪な加護を洗礼で授かってしまったから。
一生外へ出られないかもしれない幽閉のような生活を続けるよりも、少年は屋敷を出て行く選択をする。
それでも持ち前の強く非常識なほどの魔力の多さと、負けず嫌いな性格でその困難を乗り越えていく。
そんな少年の物語。
石しか生成出来ないと追放されましたが、それでOKです!
寿明結未
ファンタジー
夏祭り中に異世界召喚に巻き込まれた、ただの一般人の桜木ユリ。
皆がそれぞれ素晴らしいスキルを持っている中、桜木の持つスキルは【石を出す程度の力】しかなく、余りにも貧相なそれは皆に笑われて城から金だけ受け取り追い出される。
この国ではもう直ぐ戦争が始まるらしい……。
召喚された3人は戦うスキルを持っていて、桜木だけが【石を出す程度の能力】……。
確かに貧相だけれど――と思っていたが、意外と強いスキルだったようで!?
「こうなったらこの国を抜け出して平和な国で就職よ!」
気合いを入れ直した桜木は、商業ギルド相手に提案し、国を出て違う場所で新生活を送る事になるのだが、辿り着いた国にて、とある家族と出会う事となる――。
★暫く書き溜めが結構あるので、一日三回更新していきます! 応援よろしくお願いします!
★カクヨム・小説家になろう・アルファポリスで連載中です。
中国でコピーされていたので自衛です。
「天安門事件」
異世界に召喚されたが「間違っちゃった」と身勝手な女神に追放されてしまったので、おまけで貰ったスキルで凡人の俺は頑張って生き残ります!
椿紅颯
ファンタジー
神乃勇人(こうのゆうと)はある日、女神ルミナによって異世界へと転移させられる。
しかしまさかのまさか、それは誤転移ということだった。
身勝手な女神により、たった一人だけ仲間外れにされた挙句の果てに粗雑に扱われ、ほぼ投げ捨てられるようなかたちで異世界の地へと下ろされてしまう。
そんな踏んだり蹴ったりな、凡人主人公がおりなす異世界ファンタジー!
異世界に召喚されて2日目です。クズは要らないと追放され、激レアユニークスキルで危機回避したはずが、トラブル続きで泣きそうです。
もにゃむ
ファンタジー
父親に教師になる人生を強要され、父親が死ぬまで自分の望む人生を歩むことはできないと、人生を諦め淡々とした日々を送る清泉だったが、夏休みの補習中、突然4人の生徒と共に光に包まれ異世界に召喚されてしまう。
異世界召喚という非現実的な状況に、教師1年目の清泉が状況把握に努めていると、ステータスを確認したい召喚者と1人の生徒の間にトラブル発生。
ステータスではなく職業だけを鑑定することで落ち着くも、清泉と女子生徒の1人は職業がクズだから要らないと、王都追放を言い渡されてしまう。
残留組の2人の生徒にはクズな職業だと蔑みの目を向けられ、
同時に追放を言い渡された女子生徒は問題行動が多すぎて退学させるための監視対象で、
追加で追放を言い渡された男子生徒は言動に違和感ありまくりで、
清泉は1人で自由に生きるために、問題児たちからさっさと離れたいと思うのだが……
40歳のおじさん 旅行に行ったら異世界でした どうやら私はスキル習得が早いようです
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
部長に傷つけられ続けた私
とうとうキレてしまいました
なんで旅行ということで大型連休を取ったのですが
飛行機に乗って寝て起きたら異世界でした……
スキルが簡単に得られるようなので頑張っていきます
【完結】兄の事を皆が期待していたので僕は離れます
まりぃべる
ファンタジー
一つ年上の兄は、国の為にと言われて意気揚々と村を離れた。お伽話にある、奇跡の聖人だと幼き頃より誰からも言われていた為、それは必然だと。
貧しい村で育った弟は、小さな頃より家の事を兄の分までせねばならず、兄は素晴らしい人物で対して自分は凡人であると思い込まされ、自分は必要ないのだからと弟は村を離れる事にした。
そんな弟が、自分を必要としてくれる人に会い、幸せを掴むお話。
☆まりぃべるの世界観です。緩い設定で、現実世界とは違う部分も多々ありますがそこをあえて楽しんでいただけると幸いです。
☆現実世界にも同じような名前、地名、言葉などがありますが、関係ありません。
英雄一家は国を去る【一話完結】
青緑 ネトロア
ファンタジー
婚約者との舞踏会中、火急の知らせにより領地へ帰り、3年かけて魔物大発生を収めたテレジア。3年振りに王都へ戻ったが、国の一大事から護った一家へ言い渡されたのは、テレジアの婚約破棄だった。
- - - - - - - - - - - - -
ただいま後日談の加筆を計画中です。
2025/06/22
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる